この付録では、Oracle® Fusion Middlewareで使用するログ形式について説明します。これらの形式オプションを使用して、ログ・ファイルの形式をカスタマイズします。管理コンソールからこれらを入力するか、server.xml
ファイル内でaccess-log
要素のformat
サブ要素を編集することができます。
ログ形式では、$
variableおよび$
(
expression)
という構文で変数および式を使用できます。
カスタム・ログ形式を作成する場合、パーセント記号(%)で囲まれた文字列は、サーバー内のパラメータ・ブロックに格納された名前-値ペアの名前部分として認識されます。それ以外の追加テキストはリテラルのテキストとして扱われるため、行にテキストを追加して読みやすくすることができます。パーセント記号ルールの例外は%SYSDATE%
コンポーネントであり、これは現在のシステム日付を表します。%SYSDATE%
の形式は、時刻形式%d/%b/%Y:%H:%M:%S
およびGMTからのオフセットで表現されます。
ログ・ファイル用に形式パラメータが指定されていない場合は、共通ログ形式が使用されます:
"%Ses->client.ip% - %Req->vars.auth-user% [%SYSDATE%] \"%Req->reqpb.clf-request%\" %Req->srvhdrs.clf-status% %Req->srvhdrs.content-length%"
次の表に、ログ・ファイル形式の一般的なコンポーネントを示します。特定のコンポーネントはスペースを含む値に解決される可能性があるため、エスケープ引用符(\"
)で囲まれています。
オプション | コンポーネント |
---|---|
クライアントのホスト名( |
|
クライアントのDNS名 |
|
システム日付 |
|
完全なHTTPリクエスト行 |
|
ステータス |
|
レスポンス・コンテンツの長さ |
|
レスポンス・コンテンツ・タイプ |
|
リファラ・ヘッダー |
|
ユーザー・エージェント・ヘッダー |
|
HTTPメソッド |
|
HTTP URI |
|
HTTP問合せ文字列 |
|
HTTPプロトコル・バージョン |
|
受入れヘッダー |
|
日付ヘッダー |
|
If-Modified-Sinceヘッダー |
|
認可ヘッダー |
|
任意のヘッダー値 |
|
許可されているユーザーの名前 |
|
Cookieの値 |
|
|
|
仮想サーバーID |
|
ECID |
|
RID |
|
期間 |
サーバーでのリクエストの処理にかかった時間をマイクロ秒単位で記録します。 |
システム時間 |
1970年1月1日00:00:00 UTCを基準として秒単位で表したシステム時間。 |
相対時間 |
ロギング開始時点を基準として秒単位で表したシステム時間。 |
メソッド番号 |
NSAPIで使用されるHTTPメソッドを表す番号。 |
HTTPプロトコル・バージョン |
NSAPIで使用されるHTTPプロトコル・バージョンを表す番号。 |
HTTPリクエスト行 |
HTTPリクエスト行のメソッド。 |
HTTP URI |
HTTPリクエスト行のURI。 |
URIパス |
URIの絶対パス・コンポーネント |
URI問合せ |
URIの問合せコンポーネント。 |
user_dn |
WebセキュリティのSSLクライアント証明書認証。 |
HTTPプロトコル |
HTTPリクエスト行のプロトコル。 |
プロトコル名 |
プロトコルの名前。 |
プロトコル・バージョン |
プロトコルのバージョン。 |
オリジン・サーバー |
リクエストを処理したオリジン・サーバー。 |
アクセス・ログのキャッシュの「終了」ステータス |
|
次の表に、構成可能な追加のログ・ファイル・パラメータを示します。
オプション | コンポーネント |
---|---|
暗号名 |
|
暗号鍵のサイズ(ビット) |
|
秘密鍵のサイズ(ビット) |
|
証明書発行者のDN |
|
証明書ユーザーのDN |
|
SSLセッション識別子 |
|