Oracle® WebCenter Content Site Studio for External Applications開発者ガイド 11g リリース1 (11.1.1) B72419-01 |
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この項の内容は次のとおりです。
Site Studioアプリケーションは、Site Studio Webサイトを配布する複数のWARファイルを含むEARファイルです。
この項に示す例では、MySitesというWebプロジェクトを持つMyApplicationというSite Studioアプリケーションが使用されます。EARファイルの構造は次のとおりです。
+-- MyApplication.ear +-- MySites.war +-- adf/META-INF/ +-- connections.xml +-- META-INF/ +-- application.xml +-- weblogic-application.xml
MySites.war: これは単一のコンテンツ・サーバーを参照し、そのコンテンツ・サーバーからサイトを配信するwarファイルです(「JavaEE WARファイル」を参照)。
adf/META-INF/connections.xml: ランタイムに問合せが実行されたコンテンツ・サーバーの定義を保持するADF接続ファイルです。
META-INF/weblogic-application.xml: Site Studio (およびRIDC)共有EARライブラリへの参照を保持するWeblogic固有のアプリケーション/ファイルです。
Site Studio WebサイトはWARファイルを介して配信されます。Site Studioライブラリは、WARファイル当たり1つのOracle WebCenterコンテンツ・サーバー・インスタンスと通信できます。WARファイルの構造は次のとおりです。
+-- MySites.war +-- wcm/templates/ +-- WEB-INF/ +-- web.xml +-- wcm-config.xml +-- weblogic.xml
wcm/templates: wcm-config.xmlファイルに登録されたすべてのローカル・テンプレート(JSP/JSPXファイル)を含むディレクトリです。
WEB-INF/wcm-config.xml: 使用可能なサイト、接続名、およびその他の構成設定がリストされた主要なSite Studio構成ファイルです。
WEB-INF/weblogic.xml: 共有Site Studio WARライブラリへの参照を保持するWeblogic固有のファイルです。
WEB-INF/web.xml: アプリケーションのサーブレット、フィルタ、セキュリティ設定がリストされた標準のJavaEE構成ファイルです。
Site Studioテクノロジは、サーブレット、フィルタ、タグ・ライブラリを使用して、デプロイ済のWebアプリケーションを介してSite Studioサイトを配信します。
この項では、サイトID MySiteを持ち、MyApplicationという名のSite Studioアプリケーションを介して配信される単一Site Studioサイトのデフォルト構成の例を示します。
使用可能なSite Studioサーブレットは次のとおりです。
使用可能なSite Studioフィルタは次のとおりです。
モード・フィルタ: 現在のリクエストのモードを判断します。モードは、Consumption
、Contribution
またはDesign
です。
サイト・フィルタ: Oracle WebCenterコンテンツ・サーバー内の関連するプロジェクトに基づき、Site Studio URL講文を使用してSite Studio Webページを配信します。
プロキシ・フィルタ: コンテンツ・サーバーのコンテンツの代用を提供して、コンテンツ・サーバーのUIをローカルWebアプリケーションから操作できるようにします。
モード・フィルタ
モード・フィルタは、コントリビューション・モードのルート(/wcm-contrib/*
)または設計モードのルート(/wcm-design/*
)をマップするURLをリッスンします。URLの最初のセグメントがこれらのURLのいずれかと一致する場合には、モードがリクエストに設定され、リソースが処理のために最初のセグメントなしにWebアプリケーションに転送されます。
サイト・フィルタ
サイト・フィルタは、Site Studio URLの処理を可能にします。Site Studio URLはプロジェクト・ファイルの構造に基づく階層構造です。Site Studio URLの典型的な例は、/mysite/about/index.html
です。詳細は、第1.6項「サイトURLフォーマットの理解」を参照してください。
Site Studio制御フロー
ブラウザからサイトURLがリクエストされました: /mysite/about/index.html
現在のサイトIDとセクションを特定します。
wcm-config.xmlファイルでurlPath
を照合します。
サイトIDはmysite
に設定され、サイト・パスは/about/index.html
に設定されます。
新しいSiteContext
オブジェクトをインスタンス化して、それをwcmContext
という名の属性としてHttpServletRequestに置きます。
ページ・テンプレートIDを特定します。この場合、ページ・テンプレートはindex.htmlファイル名を介してプライマリです。
wcm-config.xmlファイルでテンプレートIDを探して、ローカルのJSP/JSPXリソースを見つけます。
RequestDispatcher
を起動して、関連するJSP/JSPXページを含め、レンダリングします。
プロキシ・フィルタ
プロキシ・フィルタは、ローカル・ユーザーIDを使用してコンテンツ・サーバーのコンテンツのプロキシを提供して、Oracle WebCenterコンテンツ・サーバーのUIをローカルWebアプリケーションから操作できるようにします。これによりWebアプリケーションをSite Studioコントリビュータおよびコンテンツ・サーバー・ドメイン内にあるOracle WebCenterコンテンツ・サーバーのユーザー・インタフェース・ページに統合できます。
この項では、他のテクノロジおよびフレームワークとの統合により外部アプリケーションでWebコンテンツ管理機能を提供する様々なSite Studioテクノロジに関する注意点を述べます。
Site Studioタグ・ライブラリ、Site Studioヘルパー・メソッド、および様々なSite Studioフィルタを含むSite Studioテクノロジおよびサーブレットは、他のテクノロジおよびフレームワークと統合してWebコンテンツ管理機能を外部アプリケーションに提供できます。
リンクの使用
外部から管理されたページまたはアプリケーションでプレースホルダ・タグを使用するときには、データ・ファイル内またはリージョン・テンプレートによって作成されたリンクの妥当性についてはすべてユーザーが責任を持ちます。標準のSite Studioセクションおよびコンテンツのリンクは、管理対象外のサイトやアプリケーションには適していません。
Site Studioタグの使用
Context
、Datafile
、およびTemplate
タグは、Placeholder
タグと組み合せて使用され、外部から管理されたアプリケーションで使用できます。
詳細は、第7.1項「Site Studioタグ・ライブラリ」を参照してください。
Site Studioヘルパー・メソッドの使用
Site Studioヘルパー・メソッドを使用してテンプレートを作成できます。
詳細は、第7.2項「Site Studioヘルパー・メソッド」を参照してください。
その他のテクノロジおよびフレームワークとの統合
Site Studioタグは他のテクノロジと統合できますが、統合で使用するときには、すべてのURL管理はアプリケーションまたはアプリケーション・サーバーが処理する必要があります。Site Studioはアプリケーション構造の管理、URLマッピングまたはページ・テンプレートの作成を実行しません。
Site Studioコンテンツは、静的プレースホルダかページやアプリケーションへの動的プレースホルダを追加することにより他のコンポーネントと組み合せることができます。
静的プレースホルダとは、明示的に割り当てられたdDocName (コンテンツID)を持つプレースホルダです。つまり、静的プレースホルダは設計時にバックアップ・データ・ファイル(およびオプションでリージョン表示テンプレート)と関連付けられます。
動的プレースホルダは、バックアップ・データ・ファイルdDocName (およびオプションでリージョン・テンプレート)をプロジェクト・ファイル内に格納するプレースホルダです。動的プレースホルダは、コントリビューション・プロセスの一部であるリージョン・コンテンツの切り替え機能を使用してビジネス・ユーザーによりバックアップ・データ・ファイルと関連付けられます。コンテンツの切り替えアクションがコンテンツの切り替えウィザードによって生成された値を書き込むプロジェクト・ファイル内の場所を定義するためにコンテキスト・タグを指定する必要があります。