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Oracle® WebCenter Content Site Studio for External Applications開発者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B72419-01
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6 Site Studioアプリケーション・コンポーネントおよびテクノロジ

この項の内容は次のとおりです。

6.1 Site Studioアプリケーション・コンポーネント

Site Studioアプリケーションは、Site Studio Webサイトを配布する複数のWARファイルを含むEARファイルです。

JavaEE EARファイル

この項に示す例では、MySitesというWebプロジェクトを持つMyApplicationというSite Studioアプリケーションが使用されます。EARファイルの構造は次のとおりです。

 +-- MyApplication.ear
     +-- MySites.war
     +-- adf/META-INF/
         +-- connections.xml
     +-- META-INF/
         +-- application.xml
         +-- weblogic-application.xml

MySites.war: これは単一のコンテンツ・サーバーを参照し、そのコンテンツ・サーバーからサイトを配信するwarファイルです(「JavaEE WARファイル」を参照)。

adf/META-INF/connections.xml: ランタイムに問合せが実行されたコンテンツ・サーバーの定義を保持するADF接続ファイルです。

META-INF/weblogic-application.xml: Site Studio (およびRIDC)共有EARライブラリへの参照を保持するWeblogic固有のアプリケーション/ファイルです。

JavaEE WARファイル

Site Studio WebサイトはWARファイルを介して配信されます。Site Studioライブラリは、WARファイル当たり1つのOracle WebCenterコンテンツ・サーバー・インスタンスと通信できます。WARファイルの構造は次のとおりです。

 +-- MySites.war
     +-- wcm/templates/
     +-- WEB-INF/
         +-- web.xml
         +-- wcm-config.xml
         +-- weblogic.xml

wcm/templates: wcm-config.xmlファイルに登録されたすべてのローカル・テンプレート(JSP/JSPXファイル)を含むディレクトリです。

WEB-INF/wcm-config.xml: 使用可能なサイト、接続名、およびその他の構成設定がリストされた主要なSite Studio構成ファイルです。

WEB-INF/weblogic.xml: 共有Site Studio WARライブラリへの参照を保持するWeblogic固有のファイルです。

WEB-INF/web.xml: アプリケーションのサーブレット、フィルタ、セキュリティ設定がリストされた標準のJavaEE構成ファイルです。

6.2 Site Studioテクノロジ

Site Studioテクノロジは、サーブレット、フィルタ、タグ・ライブラリを使用して、デプロイ済のWebアプリケーションを介してSite Studioサイトを配信します。

この項では、サイトID MySiteを持ち、MyApplicationという名のSite Studioアプリケーションを介して配信される単一Site Studioサイトのデフォルト構成の例を示します。

6.2.1 Site Studioサーブレット

使用可能なSite Studioサーブレットは次のとおりです。

  • SiteStudioプロキシ・サーブレット: Oracle WebCenterコンテンツ・サーバーのコンテンツのプロキシをローカル・アプリケーションに提供します。これにより、コンテンツ・サーバーはドメイン内のローカル・リソースとして取り扱われ、IDの伝播を介してシングル・サインオンが可能になります。

  • 初期化サーブレット: Site Studioライブラリを初期化します。Webリクエストを処理することはありません。

6.2.2 Site Studioフィルタ

使用可能なSite Studioフィルタは次のとおりです。

  • モード・フィルタ: 現在のリクエストのモードを判断します。モードは、ConsumptionContributionまたはDesignです。

  • サイト・フィルタ: Oracle WebCenterコンテンツ・サーバー内の関連するプロジェクトに基づき、Site Studio URL講文を使用してSite Studio Webページを配信します。

  • プロキシ・フィルタ: コンテンツ・サーバーのコンテンツの代用を提供して、コンテンツ・サーバーのUIをローカルWebアプリケーションから操作できるようにします。

モード・フィルタ

モード・フィルタは、コントリビューション・モードのルート(/wcm-contrib/*)または設計モードのルート(/wcm-design/*)をマップするURLをリッスンします。URLの最初のセグメントがこれらのURLのいずれかと一致する場合には、モードがリクエストに設定され、リソースが処理のために最初のセグメントなしにWebアプリケーションに転送されます。

サイト・フィルタ

サイト・フィルタは、Site Studio URLの処理を可能にします。Site Studio URLはプロジェクト・ファイルの構造に基づく階層構造です。Site Studio URLの典型的な例は、/mysite/about/index.htmlです。詳細は、第1.6項「サイトURLフォーマットの理解」を参照してください。

Site Studio制御フロー

  1. ブラウザからサイトURLがリクエストされました: /mysite/about/index.html

  2. 現在のサイトIDとセクションを特定します。

    • wcm-config.xmlファイルでurlPathを照合します。

    • サイトIDはmysiteに設定され、サイト・パスは/about/index.htmlに設定されます。

  3. 新しいSiteContextオブジェクトをインスタンス化して、それをwcmContextという名の属性としてHttpServletRequestに置きます。

  4. ページ・テンプレートIDを特定します。この場合、ページ・テンプレートはindex.htmlファイル名を介してプライマリです。

  5. wcm-config.xmlファイルでテンプレートIDを探して、ローカルのJSP/JSPXリソースを見つけます。

  6. RequestDispatcherを起動して、関連するJSP/JSPXページを含め、レンダリングします。

プロキシ・フィルタ

プロキシ・フィルタは、ローカル・ユーザーIDを使用してコンテンツ・サーバーのコンテンツのプロキシを提供して、Oracle WebCenterコンテンツ・サーバーのUIをローカルWebアプリケーションから操作できるようにします。これによりWebアプリケーションをSite Studioコントリビュータおよびコンテンツ・サーバー・ドメイン内にあるOracle WebCenterコンテンツ・サーバーのユーザー・インタフェース・ページに統合できます。

6.3 Site Studioテクノロジの統合での使用

この項では、他のテクノロジおよびフレームワークとの統合により外部アプリケーションでWebコンテンツ管理機能を提供する様々なSite Studioテクノロジに関する注意点を述べます。

Site Studioタグ・ライブラリ、Site Studioヘルパー・メソッド、および様々なSite Studioフィルタを含むSite Studioテクノロジおよびサーブレットは、他のテクノロジおよびフレームワークと統合してWebコンテンツ管理機能を外部アプリケーションに提供できます。

リンクの使用

外部から管理されたページまたはアプリケーションでプレースホルダ・タグを使用するときには、データ・ファイル内またはリージョン・テンプレートによって作成されたリンクの妥当性についてはすべてユーザーが責任を持ちます。標準のSite Studioセクションおよびコンテンツのリンクは、管理対象外のサイトやアプリケーションには適していません。

Site Studioタグの使用

ContextDatafile、およびTemplateタグは、Placeholderタグと組み合せて使用され、外部から管理されたアプリケーションで使用できます。

詳細は、第7.1項「Site Studioタグ・ライブラリ」を参照してください。

Site Studioヘルパー・メソッドの使用

Site Studioヘルパー・メソッドを使用してテンプレートを作成できます。

詳細は、第7.2項「Site Studioヘルパー・メソッド」を参照してください。

その他のテクノロジおよびフレームワークとの統合

Site Studioタグは他のテクノロジと統合できますが、統合で使用するときには、すべてのURL管理はアプリケーションまたはアプリケーション・サーバーが処理する必要があります。Site Studioはアプリケーション構造の管理、URLマッピングまたはページ・テンプレートの作成を実行しません。

Site Studioコンテンツは、静的プレースホルダかページやアプリケーションへの動的プレースホルダを追加することにより他のコンポーネントと組み合せることができます。