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Oracle® Fusion Middleware Oracle Site Studio Publisherの使用
12c (12.2.1)
E70066-01
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2 Publisherのタスク

Oracle Site Studio Publisherを使用すると、保守するサイトをクロールおよび公開するための複数のタスクを定義できます。これらのタスクを使用して、サイトのどの程度の部分がクロールされ、その結果がどの程度頻繁に公開されるかを定義します。

さらに、キューのサイズなど、Oracle Site Studio Publisherの一部のデフォルト値は、構成ファイルで変更できます。

この項の内容は、次のとおりです。

2.1 Publisherのタスクについて

Publisherのタスクは、特定のURLをクロールし、収集されたコンテンツを公開するために使用される個々のコマンドです。各タスクは、Webサイト全体をクロールするようにも、数ページのみをクロールするようにもできます。

各タスクは、タスクでマークされたときにWebサイト(またはWebサイトの一部)をクロールします。タスクは、必要な場合のみ実行するようにも作成できます。

2.2 タスクの作成と編集

タスクの作成に必要なものは、クロールするサイトのURLに過ぎません。シンプルなインタフェースにより、タスクは簡単に作成および編集できます。

2.3 タスク・パラメータの指定

タスクの様々なパラメータは、比較的簡単です。WebサイトのURL、ユーザー名およびパスワードを把握し、タスクがサイトをクロールする日を指定するパラメータを設定する必要があります。「トリガー」のようなパラメータは、もう少し複雑です。

パラメータはページ上で別々のセクションにグループ化されます。

この項の内容は次のとおりです。

2.3.1 設定

タスクの設定には、Publisherタスクのいくつかの最も基本的な情報が含まれます。これには、クロールするサイトの場所、必要なログイン情報および何を重大エラーとするかが含まれます。

「設定」セクションには詳細設定が含まれています。詳細設定は「詳細設定の表示」リンクをクリックすると容易に確認できます。詳細設定が展開され、同じセクションに表示されます。

説明

タスクの名前を使用して、他のタスクと差別化します。これにはまた、タスクの実行頻度やクロールするサイトなどの情報を含めることもできます。

マニフェストURL

これは、クロールして公開するOracle Site Studio PublisherのURLです。ユーザーは、サーバー、インスタンスおよびサイトを入力する必要があります。

出力パス

コンテンツをダウンロードするローカル・ディレクトリ。ここには、重要な状態情報も格納されます。このパスは、 SSPHome の場所からの相対パスです。

ユーザー名

パスワード保護されたサイト用のユーザーID。

パスワード

パスワード保護されたサイト用のパスワード。パスワードは.hdaファイルに暗号化されます。

認証

パスワード保護されたサイトで使用される認証のタイプ。

  • LoginFormはOracle Content Server 11gサーバーで使用されます。

  • BasicAuthはOracle Content Server 10gサーバーで使用されます。

  • ExtranetLookは、ExtranetLookコンポーネントがインストールされたOracle Content Server 10gサーバーで使用されます。

  • NTLMは、NTLMを使用するように構成されたOracle Content Server 10gサーバーで使用されます。

  • CustomFormは、異なるフォームベースのログインをカスタマイズするために使用されます。

今すぐ公開

「今すぐ公開」は、暗黙的な高優先度でページをマークする機能です。コントリビュータはWebページの編集時に「コントリビュータ」で「今すぐ公開」をクリックしてページにマークを付けることができます。Publisherは、その操作の開始時に、マークされたページのリストをリクエストして、サーバーからそれを取得します。


注意:

「今すぐ公開」機能はDesignerで有効にする必要があります。詳細は、『Oracle Site Studio Designerの使用』を参照してください。

クロールの実行時、「今すぐ公開」コントロールがtrueに設定されていると、マーク付けされて変更されたページのみがPublisherによって比較および公開されます。変更されたコンテンツに新しいリンクが含まれている場合、Publisherではこれらのリンクも公開されます。このクロールは頻繁な実行に適しています。

ダウンロードの強制

一般的にPublisherがリンクを調査する際は、現在のサーバーの状態が、Publisherによって以前に検出された状態の記録と比較されます。以前に見つかったアセットが依然としてローカル・ファイル・システムに存在しているかどうかは、Publisherはチェックしません。「ダウンロードの強制」コントロールは、出力ファイル・システムのアセットが欠落または破損している場合に、オーバーライドするために使用されます。

分析の強制

「分析の強制」コントロールは、タスクの指定にフィルタを実装した場合に役立ちます。このコントロールは分析時のみ起動されるので、このコントロールを使用すると、このクロールで調査するようにマークが付けられたファイルでの分析のパスが強制されます。調査操作を制限するためのコントロールが使用されていないと、この設定を使用してすべてのファイルが再度分析されます。

このコントロールは開発時に使用するために提供されています。このコントロールは、タスクの指定でFilterSetとフィルタ・コントロールが使用されている場合に使用するのが最適です。フィルタが変更されると、一般的にはこれによって一部のリンク書きなおし動作が影響を受けます。通常、動的ページが変更されていない場合は、フィルタは再度適用されません。その結果、動的ページが変更されていない場合は、リンクは変更されたフィルタを使用して書きなおされません。

ホームページ・エラーを重大エラーとして扱う

このコントロールを使用すると、ホームページの取得中にエラーが見つかった場合はタスクを停止できます。このボックスにチェックを付けると、ホームページ上のあらゆるエラーによってタスクが中止します。

manifestエラーを重大エラーとして扱う

このコントロールを使用すると、サイト・マニフェストにリストされたURLにエラーがある場合はタスクを停止できます。このボックスにチェックを付けると、サイト・マニフェストのURLの取得中に見つかったエラーにより、タスクが中止します。

キャッシュ制御の使用

キャッシュ制御コントロールを使用すると、サーバーは、CacheControl:max-age httpヘッダーを制御する「最大有効期間(キャッシュ)」セクションのプロパティを比較できます。Publisherでは、このコントロールを使用して、max-ageの値が期限切れではないページのみが選択され、クロールされます。

これにより、サイトの様々な部分を「滅多に変更されない」とラベル付けしながら、制御された間隔で積極的なチェックを作成、制御および実行できます。このため、毎週、毎月、毎四半期または毎年公開コントロールを実行して、Webサイトの公開をタイムリーに実行できます。

LastModifiedの使用

LastModifiedコントロールは、Webサーバーから戻されるHTTPヘッダーのLast-Modifiedを比較するために使用されます。Webサーバーは通常、WebレイアウトURLでアクセスされるすべてのリソースに対してこのヘッダーを戻します(このレスポンス・ヘッダーは動的なOracle Site Studioページには提供されません)。

useLastModifiedを選択している場合は、リソースの次回取得時に、Last-Modifiedの値がIf-Modified-Sinceリクエスト・ヘッダーで再送信されます。この結果、Webサーバーは、リソースが変更されていない場合に304 - Not Modifiedレスポンスを戻すことができます。この要素を選択しない場合は、リソースがダウンロードされ、以前に取得したコンテンツと比較されます。

このコントロールを選択解除するのは、Webサーバーが戻したLast-Modifiedの結果が信用できないと思われる場合のみです。

SSPETagの使用

SSPETagコントロールは、GET_FILEサービスで取得されるファイルの変更の識別に使用されます。このメカニズムを使用すると、コンテンツ・サーバーは該当する場合は304 - Not Modifiedレスポンスを戻すことができるため、必要のないダウンロードを実行せずにすみます。

このメカニズムを使用しない場合は、ファイル・コンテンツが取得され、以前のバージョンと比較されます。

デフォルト・ファイル名

デフォルトのファイル名は、明示的に指定されたファイル名を持たないURLに使用されるファイル名です。

ページ拡張子

拡張子が指定されていないページURLに追加する拡張子。たとえば、動的サイトのドキュメントの一般的な参照は次のようになります。

http://myServer/mySite/Section1/DocumentX

DocumentXは、Oracle Content Serverのターゲット・アイテムのdDocNameになります。静的なサイトで使用するには、拡張子を追加する必要があります。

ユーザー・エージェント

このコントロールによって、サイトのクロール時にOracle Site Studio Publisherで使用されるUser-Agent HTTPリクエスト・ヘッダーの値を指定できます。

フレンドリURLパラメータ

このコントロールを使用すると、考慮する追加パラメータ名のカンマ区切りリストを選択できます。フレンドリURLでは、NextRowまたはdcPageNumで終わるパラメータはすでに考慮されており、パラメータ名と値を使用して、クロール対象ページのファイル名が作成されます。

URLパラメータによってページの外観が変化する場合は、パラメータ値の各組合せに対して、ページのコピーを別々に取得する必要があります。

動的URLパラメータ

このコントロールを使用すると、考慮する追加パラメータ名のカンマ区切りリストを選択できます。GET_PAGEサービスを使用する動的URLでは、dID、dDocName、RevisionSelectionMethodおよびRenditionがすでに考慮されています。

URLパラメータによってページの外観が変化する場合は、パラメータ値の各組合せに対して、ページのコピーを別々に取得する必要があります。

追加サービス

このコントロールを使用すると、クロールする追加サービスを選択できます。意味のある静的なコンテンツを生成すると考えられるサービスであるSS_GET_PAGE、GET_FILEおよびGET_DYNAMIC_CONVERSIONに対しては、ビルトイン・サポートがあります。入力したサービスはすべて、クロールされるサービスとしてこれら3つに追加されます。3つのデフォルト・サービスの1つをクロールが使用しないようにすることはできません。

Oracle Site Studioのサービスの詳細は、Oracle Site Studioテクニカル・リファレンスを参照してください。

ソフト・エラーしきい値

このコントロールによって、許容されるソフト・エラーの数が決まります。この数を超えると、公開に失敗します。

ハード・エラーしきい値

このコントロールによって、許容されるハード・エラーの数が決まります。この数を超えると、公開に失敗します。

削除しきい値

このコントロールによって、クロール中に検出される欠落または削除オブジェクトの数が決まります。この数を超えると、公開に失敗します。このフィールドに-1と入力すると、任意の数の欠落オブジェクトが許容されます。

ソフト・エラー・コード

このコントロールを使用すると、どのサーバー・エラー・コードをソフト・エラーとして処理するかを指定できます。ワイルドカードは使用できません。各コードはカンマ区切りリストで明示的に入力する必要があります。

ハード・エラー・コード

このコントロールを使用すると、どのサーバー・エラー・コードをハード・エラーとして処理するかを指定できます。ワイルドカードは使用できません。各コードはカンマ区切りリストで明示的に入力する必要があります。

エラー・コードを無視

このコントロールを使用すると、無視する個々のエラー・コードを指定できます。これらのコードはOracle Site Studio Publisherのクロールには影響を与えません。ワイルドカードは使用できません。各コードはカンマ区切りリストで明示的に入力する必要があります。

2.3.2 日付

タスクのスケジュールは「日付」セクションで開始します。ここで、スケジュールに従って実行されるタスクまたは必要に応じてのみ実行されるタスクとして、タスクを設定します。

必要に応じてタスクを実行するように「手動」を選択すると、「日」(第2.3.3項「日」を参照)セクションと「実行時間」(第2.3.4項「実行時間」を参照)セクションは利用できなくなります。

手動/範囲

このコントロールにより、選択されたときのみタスクを実行するか、それとも選択された日付範囲内で定期的にスケジュールされた間隔で実行するかを設定できます。

「手動」を選択すると、「開始日」フィールドと「終了日」フィールドに加え、「日」(第2.3.3項「日」を参照)セクションと「実行時間」(第2.3.4項「実行時間」を参照)セクションは利用できなくなります。

開始日/終了日

このコントロールを使用して、このタスクのスケジュール期間の開始日と終了日を設定できます。各日付フィールドの隣にカレンダ・コントロールがあります。

2.3.3

「日」セクションは、タスクのスケジュールを日によって制御します。ここでは、特定の曜日にタスクを実行するか(毎週月曜日と木曜日など)または毎月特定の日にタスクを実行するか(毎月10日と20日など)を設定できます。

このセクションのオプションは、「日付」セクションで「範囲」を選択した場合のみ使用できます(第2.3.2項「日付」を参照)。

曜日

このコントロールを使用すると、月の日付に関係なく、何曜日にタスクを実行するかを指定できます。

日付

このコントロールを使用すると、何曜日にタスクを実行するかを指定できます。このリストには、範囲、特定の日付のカンマ区切りのリストまたはそれらの組合せを指定できます。たとえば、1, 1510-20および1, 7-10, 15-19, 23は、すべて有効です。

また、このフィールドでlastという単語を使用して、月の最終日を指定できます。これはリストで使用できます。たとえば、15, lastと指定すると、毎月15日と月末にタスクを実行できます。

2.3.4 実行時間

「実行時間」セクションは、各日にタスクを実行する間隔を指定する場合に使用します。

このセクションのオプションは、「日付」セクションで「範囲」を選択した場合のみ使用できます(第2.3.2項「日付」を参照)。

1日に複数回/1日に1回

このコントロールを使用すると、それぞれの日にタスクを実行する頻度とタスクを実行する時間帯を選択できます。

「1日に複数回」を選択した場合は、「時」フィールドと「分」フィールドを使用して、どの程度頻繁にタスクを実行するかを入力する必要があります。さらに、タスクを実行する時間帯も入力する必要があります。

「1日に1回」を選択すると、タスクは1日に1回のみ、ボックスに入力された時間に実行されます。

2.3.5 オプション

「オプション」セクションを使用して、タスクの優先度およびログ・レベルを設定します。タスク実行後に通知を受信する電子メール・アドレスも設定できます。

優先度

このコントロールを使用して、タスクを優先レベルで実行するかどうかを選択できます。チェックを外すと、タスクは標準レベルで実行されます。

優先タスクは標準タスクとは別のキューで実行されます。大部分のタスクは標準の優先度に設定され、高優先度で実行されるタスクはほとんどないと予想されるので、優先タスクがあれば、それらは一段と速やかに実行および終了できます。さらに、優先タスクは、「今すぐ公開」または「インクルード・リスト」を使用して、サイトの一部のみをチェックします。

ログ・レベル

このコントロールを使用して、ログに入力する情報の量を設定できます。

ドロップダウン・リスト内の各アイテムには、そのアイテムより上のロギング・レベルが含まれます。たとえば、INFOを選択すると、INFOのアイテムのみでなく、WARNとERRORのログも含まれます。

電子メール通知

このコントロールを使用して、タスクが完了したとき(またはエラーによって失敗したとき)にPublisherが電子メール・メッセージを送信する宛先電子メール・アドレスを入力できます。

2.3.6 インクルード・リスト

このコントロールを使用して、タスクに明示的に含める個々のサイトのURLを選択できます。ここで入力されたURLがFilterSetの「外部フィルタ」にもリストされている場合は(第2.3.8項「FilterSets」を参照)、FilterSetが優先されて、そのURLは公開されません

「新規アイテムの追加」をクリックするたびに、URLを入力するための追加フィールドが表示されます。

2.3.7 エクスクルード・リスト

このコントロールを使用して、タスクから明示的に除外する個々のサイトのURLを選択できます。

「新規アイテムの追加」をクリックするたびに、URLを入力するための追加フィールドが表示されます。

2.3.8 FilterSets

フィルタ要素では、ダウンロードしたコンテンツ・ファイルに適用する変換が記述されます。filtersetにはフィルタ要素が含まれ、各フィルタは、フィルタ要素がfiltersetに出現する順序で適用されます。複数のフィルタ・タイプを指定できます。フィルタ要素の指定は、タイプ属性で指定される、使用するフィルタの種類によって異なります。

FilterSetsは様々なコンテキストで使用されます。たとえば、ダウンロードされたファイルにフィルタを適用する際や、所定のURLをダウンロードする必要があるかどうかを判断する際に使用されます。

filtersetの各属性は、ソース・コンテンツの関連特性と比較されます。filterset自体が一致とみなされるには、各属性およびすべての属性が一致する必要があります。filtersetは、ジョブの説明ファイルに出現する順序で評価され、最初に一致するfiltersetが適用されます。

タイプ

filterset属性は、filtersetが起動するコンテンツを指定します。使用可能なタイプは、次のとおりです。

  • transform-content: このfiltersetと一致するURLの場合、ダウンロード時に子フィルタ要素が適用され、これらのフィルタで指定された方法でコンテンツが変換されます。

  • transform-link: このfiltersetと一致するURLの場合、ダウンロード時に子フィルタ要素が適用されます。この場合、フィルタ要素は、現在のダウンロード・ファイルで検出されたリンクにのみ適用され、コンテンツ全体には適用されません。

  • exclude: 通常は組み込まれるURLで、このfiltersetと一致し、そのURLが一致する場合、コンテンツはダウンロードされません。

パス

このfilterset属性は、現在ダウンロードされているURLのファイル・パス(URLのホスト名に続く部分)とマッチングさせるワイルドカードのパターンを指定します。この属性では、パターン一致用のJava正規表現構文が使用されます。

Java構文については、次を参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.4.2/docs/api/java/util/regex/Pattern.html

ホスト名

このfilterset属性は、URLのホスト名をマッチングするために使用される値です。

ポート

このfilterset属性は、URLのポート番号をマッチングするために使用される値です。

MIMEタイプ

このfilterset属性は、URLのMIMEタイプをマッチングするために使用される値です。入力されたフィルタ値で開始するURL値は、一致とみなされます。textは、text/htmltext/xmlの両方と一致します。

それぞれのfiltersetは、1つ以上のフィルタの集まりです。これらのフィルタは、filterset内でリストされた順番に動作します。これは、filtersetsがリストされた順番で動作するのと同じです。

フィルタは次の属性を持ちます。

正規表現

このコントロールは、ファイルまたはリンクのコンテキストで、置換するテキストの識別に使用される正規表現です。

置換

これは識別された正規表現文字列を置き換える値です。

パス正規表現

このコントロールは、現在のファイルのコンテキストにおいて置換対象となるパスとファイルを識別するために使用される正規表現です。「パス正規表現」「パス置換」は、出力ファイルを検索して名前を変更するための最善の方法です。

パス正規表現の使用は、transform-content FilterSetで囲まれた部分でのみ意味があります。さらに、これでは、「グローバル」チェック・ボックスと「大文字小文字を区別しない」チェック・ボックスは使用されません。これでは常に大文字小文字が区別され、最初の一致のみが置換されます。

パス置換

これは、識別されたパス正規表現文字列を置き換える値です。

グローバル

この属性は、置換の動作を制御するために使用されます。「グローバル」を選択した場合は、 正規表現 式に対するすべての一致が置換されます。選択しない場合は、最初に出現した一致のみが置換されます。

大文字小文字を区別しない

この属性は、正規表現の動作を制御するために使用されます。「大文字小文字を区別しない」を選択すると、正規表現値を比較する際、表現の大文字小文字は無視されます。

2.3.9 トリガー

トリガーを使用すると、ダウンロード完了後に複製エンジンでコマンドを実行できます。トリガーはトリガー要素によって定義されます。

ユーザー名/パスワード

認証に使用されるユーザー名とパスワード。トリガーごとに別々の認証を指定することはできません。タスク内のすべてのトリガーで、資格証明および認証方法が同じである必要があります。

認証

基本認証またはカスタム・フォームを使用して、入力されたユーザー名とパスワードを認証するために選択します。

タイプ

「タイプ」コントロールによって、コマンド機能のタイプが決まります。

cmdトリガーを使用すると、シェル・スクリプトまたはオペレーティング・システム・コマンドをトリガーとして実行できます。コマンドはオペレーティング・システムに渡されます

http-postトリガーでは、HTTP_POST機能を使用して、指定したURLにコマンドが送信されます。

http-getトリガーでは、HTTP_GET機能を使用して、指定したURLにコマンドが送信されます。

http-soapトリガーでは、HTTP_POST機能を使用して、SOAPパッケージとしてエンコードされたコマンドが指定したURLに送信されます。

コマンド

タイプがcmdに設定されている場合は、このトリガー・コントロールにはコマンドラインが保持されます。他のhttpトリガー・タイプの場合は、コントロールにはURLが保持されます。

これは、トリガーに渡すコマンドライン引数です。

コマンドの例:

ping MyServer
cmd /C ren %%d\*.xml *.html

最初の例(Windows)では、単純にMyServerサーバーに対してpingを実行します。2番目はWindowsコマンドライン・トリガーの例で、ファイル名拡張子が.xmlのすべてのファイルの名前をファイル名拡張子.htmlを使用するように変更します。

コンテンツ・ファイルがダウンロードされたディレクトリでこのトリガーを実行するには、%%dの後に\(Windows環境の場合)または/(UNIX環境の場合)を使用して、ダウンロード・ディレクトリの名前を表します。

コマンド・データ

このコントロールは、アップロードするファイルのパス(タスクの出力パスからの相対パス)を指定するために使用されます。

これは、トリガー・タイプがhttp-postまたはhttp-soapの場合のみ有効です。

http-postの場合は、POSTで送信されるapplication/x-www-form-urlencodedデータになります。これは基本的には、&文字で区切られた名前と値のペアのリストです。次に例を示します。

objectType=package&actionType=update&packageName=NAME

http-soapの場合は、これは、実行するSOAPコマンドを含むファイルの場所になります。

レスポンス・ファイル

このコントロールは、タスクの出力パスに相対的な、レスポンス・ファイルへの部分パスを指定するために使用されます。レスポンス・ファイルは、トリガーの全応答をキャプチャするために使用されます。

SOAPAction

このコントロールを使用して、SOAPAction HTTPリクエスト・ヘッダー・フィールドの値を設定します。

これは、トリガー・タイプがhttp-soapに設定されている場合のみ有効です。

クロールに失敗した場合にもトリガーを実行

このコントロールによって、クロールに他のエラーがある場合もトリガー・コマンドを実行するかどうかが決まります。

変更がない場合にトリガーを実行

このコントロールを使用して、サイトに変更がない場合にトリガーを実行するかどうかを指定します。

トリガー失敗を無視

このコントロールを使用して、後続のトリガーを実行するか、または単純にタスクを停止するかどうかを指定します。このチェック・ボックスを選択すると、トリガーが失敗した場合でも、さらにトリガーが実行されます。

レスポンスのログ

このコントロールを使用して、トリガーのレスポンスをログファイルに書き込むかどうかを指定します。

2.4 Publisherの構成

Publisherのデフォルト値は一部変更できます。異なるデフォルト・アクションやデフォルト・パスを使用できるように、config.cfgファイルを編集できます。

属性 用途 デフォルト
SSPHome=D:/SSPHome このオプションによって、出力ファイルと補助ファイルに対するPublisherの相対パスのホーム・ディレクトリを設定します。 data/SiteStudioPublisher
SSPLockFileTimeout=30 このオプションによって、Publisher出力ディレクトリをロックする時間を制御します。この値は、ファイルを古くなったとみなしてオーバーライドするまでの期間を定義します。 30(秒)
SSPOverrideStaleLockFile=true このオプションによってSSPLockFileTimeoutメカニズムを有効化または無効化します。 true(有効)
SSPDeleteLockFile=true このオプションを使用して、実行の終了時にPublisherによってロック・ファイルを削除するかどうかを指定します。 true
SSPTimerTickInterval=5000 このオプションによって、Publisherが適切なタスクを実行してステータスを更新するためにタスクのスケジュールとキューを調査する間隔をミリ秒単位で指定します。 5000(ミリ秒)
SSPViewLogPageLength=5000 このオプションを使用して、ログ・ファイルを表示する際に1ページ当たりに表示する行数を制御できます。デフォルトでは、Publisherによってログ・ファイルが5000行ずつ分割されて「ログの表示」ページで表示されます(第A.5項「ログの表示」を参照)。 5000(行)
SSPLogFileAgeLimit=7 このオプションを使用して、ログ・ファイルを格納する期間を指定します。Publisherはログ・ファイルを、各タスクについて最長7日間保持します。特定のタスクの古いログは、そのタスクの実行時に破棄されます。 7(日)
SSPPriorityTaskThreads=1 このオプションを使用して、同時に実行される、高優先度とマークされるタスクの数を指定します。優先タスクと標準タスクの合計は4以下であることが必要です。 1
SSPNormalTaskThreads=1 このオプションを使用して、同時に実行される、高優先度とマークされないタスクの数を指定します。優先タスクと標準タスクの合計は4以下であることが必要です。 1
SSPProxyHost httpプロキシ・サーバーを使用する場合は、このオプションを使用してそのアドレスをリストします。設定すると、使用されているすべてのJVM値がこれによってオーバーライドされます。 デフォルト値はありません。

(例: proxy.example.com)

SSPProxyPort httpプロキシ・サーバーを使用する場合は、このオプションを使用してそれに使用されるポートをリストします。設定すると、使用されているすべてのJVM値がこれによってオーバーライドされます。 80
SSPNonProxyHosts このオプションを使用して、SSPProxyHostにリストされるプロキシを介さずに直接接続するすべてのサーバーをリストします。 デフォルト値はありません。

(例: MyServer|*.example.com)


config.cfgファイルには、管理サーバーの「一般構成」セクションの「追加の構成変数」画面でアクセスできます。