Oracle Site Studio Contributorでは、動的リストを作成できます。動的リストによって、コンテンツ・サーバーの検索が実行され、その検索結果がWebページに表示されます。
この項の内容は、次のとおりです。
リストには数多くの形式があります。頻繁にワープロやWebページ・エディタを使用する場合は、箇条書きリストと番号付きリスト(「箇条書きリストと番号付きリストの追加」を参照)という基本的な2種類のリストに慣れていることでしょう。Oracle Site StudioのWebサイトでは、さらに動的リストおよび静的リストという2タイプのリストも操作できます。これらのリストこれらのリストにより、Contributorにより高度な編集機能が提供されています。
動的リストは、Oracle Site Studio Contributorの柔軟で強力な機能です。リスト自体はサイト設計者によって作成され、そのリストがコントリビュータに渡されます。コントリビュータは、そのリストを編集および管理できます。
動的リストのルック・アンド・フィールは、サイト設計者が最初にどのように設定したかによって異なります。動的リストは、異なるWebページにリンクされた単純な箇条書きリストである場合、またはWebページの側らに表示され、サイト閲覧者がWebサイトをナビゲートするために使用するリンクのリストであったりします。
動的リストによって、コンテンツ・サーバーの検索が実行され、その検索結果がWebページに表示されます。通常、特定の条件と一致するコントリビュータ・データファイルまたはネイティブ・ドキュメント(「Products」セクションに格納されているすべてのファイルなど)が検索されます。Webページでは、コントリビュータまたはサイト閲覧者に対して関連ファイルのリストが表示されます。これらのファイルは、プレス・リリース、サポート情報の記事、FAQなど、様々なグループにできます。
リストの設定方法に関係なく、コントリビュータは、リスト内のアイテムの追加、削除、編集を担当します。
Webページでは、動的リストはリンクの箇条書きリスト、関連トピックのリスト、サイト・ナビゲーションの一部などとして表示されます。動的リストの形式は、設定された方法によって様々です。ただし、Contributorで動的リストを編集するとき、リストは列と行を含む表形式で表示されます(図8-1)。
動的リストは、リスト内のファイル(およびそのプロパティ)を簡単に特定できるように設定されています。Contributorでの外観は、実際のWebページと大きく異なる場合があります。たとえば、箇条書きリストとして表示される場合などがあります(図8-2)。
このため、リストを頻繁にプレビューして、変更した内容が実際のWebサイトでどのように表示されるか確認する必要があります(「Webページのプレビュー」を参照)。
Contributorエディタでは、コントリビューション・リージョン内の各動的リストに個別の編集セクションが含まれます。セクションの上部には、動的リスト・ツールバー(図8-3)があります。リストへの追加およびリストの編集は、このツールバーを使用して行います。
注意: 設計者がリストを設定した方法によっては、一部の動的リスト機能が表示されないことがあります。不明な点は、サイト設計者またはサイト・マネージャに問い合せてください。 |
ツールバー・オプション | 説明 |
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アイテムを動的リストに追加するためのウィザードが起動されます(「動的リスト・ウィザード(「新規作成」)」を参照)。 | |
動的リスト内のコンテンツ・アイテムを、編集のために、関連付けられたアプリケーション(コントリビュータ・データファイルにはContributor、.docネイティブ・ドキュメントにはMicrosoft Wordなど)で開きます。 | |
現在選択されているアイテムを動的リストから除外します。除外されたアイテムは別の色で示され、「内容」列に「いいえ」が表示されます。 | |
現在選択されているアイテムを動的リストに含めます。 | |
動的リスト内のアイテムのリストをリフレッシュします。 | |
動的リスト内のすべての除外アイテムを、「内容」という名前の列に表示します。除外されたアイテムは別の色で示され、「内容」列に「いいえ」が表示されます。 | |
動的リスト内のすべての除外アイテムを非表示にします。 |
新しいファイル(新しいコントリビュータ・データファイルまたは新しいネイティブ・ドキュメント)を動的リストに追加できます。この操作を実行すると、Oracle Site Studio Contributorによってコンテンツのない空のファイルが作成され、そのファイルがコンテンツ・サーバーにチェックインされてリストに表示されます。その後、このファイルを編集できます。
この方法は、コントリビュータ・データファイルをリストに追加する場合に最もよく機能しますが、ネイティブ・ドキュメントを追加するためにこのアプローチを使用することもできます。ファイルが追加された後、すぐに編集してそこに表示するコンテンツを作成できます。
「新しい」ファイルとは、リストに追加するときに作成する空のファイルのことです。ファイルを追加した後、Webサイトに表示されるコンテンツを作成できます。ファイルを動的リストに追加する場合は、追加したファイルがWebサイト上の新しいWebページになるということを覚えておいてください。このことは、リンク・ウィザードを使用して新しいファイルにリンクする場合と同様です。(「コンテンツ・サーバー上の既存のファイルへのリンクの作成」を参照)。
動的リストに新規ファイルを追加するには、次のタスクを実行します。
Contributorエディタで動的リストを開きます。
動的リスト・ツールバーの「新規アイテムの作成」アイコン(図8-4)をクリックします。
動的リスト・ウィザードが起動します(「動的リスト・ウィザード(新規作成)」を参照)。
動的リストに追加するファイルのタイプ(「新規コントリビュータ・データファイル」または「新規ネイティブ・ファイル」)を選択します。新規ネイティブ・ドキュメントを追加する場合は、リストからファイル・フォーマットを選択します。
注意: サイト設計者は、チェックインできるファイル・タイプとファイル・フォーマットを制御します。たとえば、ネイティブ・ドキュメントのチェックインは許可せず、Microsoft Wordファイルのチェックインのみ許可できます。 |
「次へ」をクリックします。
注意: 使用するオプションの左側の青色矢印をクリックすると、ウィザードのステップを早く実行できます。これにより、オプションが自動的に選択され、ウィザードが次のステップに移動します。 |
コンテンツ・サーバーの標準コンテンツ・チェックイン・ページが表示されます。
アイテムをコンテンツ・サーバーにチェックインするために、適切な情報を入力します。一部の情報は自動的に提供されます。フィールド名が赤でマークされている場合、そのフィールドは必須です(つまり、そのフィールドが空の場合はアイテムをチェックインできません)。終了後、「次」をクリックします。
コンテンツ・アイテムがチェックインされ、チェックインの確認が表示されます。
注意: コンテンツ・アイテムが見つかりません...というメッセージが表示される場合は、リストで認識されないファイルを追加した可能性があります。詳細は、サイト設計者またはサイト・マネージャに問い合せてください。 |
サイト設計者によって有効にされている場合は、コンテンツ・アイテムをすぐに編集するか、ファイルを編集せずにウィザードを終了する(後で編集できます)オプションが提供されます。選択して「終了」をクリックします。
ここでコントリビュータ・データファイルの編集を選択した場合は、Contributorエディタ・ウィンドウが開きます。
ここでネイティブ・ドキュメントの編集を選択した場合は、関連付けられたアプリケーション(たとえば、.docファイルの場合はMicrosoft Word)が開きます。この「チェックアウトして開く」機能を有効にする小さいプログラムのインストールを確認することが必要となる場合があります。
ここでファイルを編集しないことを選択した場合は、Contributorエディタの動的リストに戻ります。
既存のファイルを動的リストに追加できます。既存のファイルとは、コンテンツを含み、サイトに表示できる状態のファイルのことです。ファイルはファイル・システム(つまりローカル・コンピュータ)またはコンテンツ・サーバーにあります。
ファイル・システムから既存のファイルを追加する場合、Oracle Site Studio Contributorは、動的リストに表示されるように、必要なメタデータとともにファイルをアップロードし、コンテンツ・サーバーにチェックインします。この方法は、ネイティブ・ドキュメントをリストに追加する場合に最適ですが、この方法でコントリビュータ・データファイルを追加することもできます。
ファイルを動的リストに追加する場合は、追加したファイルがWebサイト上の新しいWebページになるということを覚えておいてください。これは、リンク・ウィザードを使用して、新しく作成したファイルにリンクする場合と同様です(「新しいコンテンツ・ファイルへのリンクの作成」を参照)。
この項の内容は次のとおりです。
ファイルを動的リストに追加するには、次のタスクを実行します。
Contributorエディタで動的リストを開きます。
動的リスト・ツールバーの「新規アイテムの作成」アイコン(図8-5)をクリックします。
動的リスト・ウィザードが起動します(「動的リスト・ウィザード(新規作成)」を参照)。
動的リストに追加するファイル・タイプとして、「既存のローカル・ファイル」を選択します。
注意: チェックインできるファイル・タイプは、サイト設計者によって制御されます。このオプションが表示されない場合は、サイト設計者によって、コンテンツ・サーバーへのローカル・ファイルのチェックインが許可されていません。 |
「次へ」をクリックします。
注意: 使用するオプションの左側の青色矢印をクリックすると、ウィザードのステップを早く実行できます。これにより、オプションが自動的に選択され、ウィザードが次のステップに移動します。 |
コンテンツ・サーバーの標準コンテンツ・チェックイン・ページが表示されます。
アイテムをコンテンツ・サーバーにチェックインするために、適切な情報を入力します。一部の情報は自動的に提供されます。フィールド名が赤でマークされている場合、そのフィールドは必須です(つまり、そのフィールドが空の場合はアイテムをチェックインできません)。プライマリ・ファイルを忘れずに指定してください(「参照」ボタンを使用して、ローカル・コンピュータ上の目的のファイルにナビゲートして選択します)。
終了後、「次」をクリックします。
コンテンツ・アイテムがチェックインされ、チェックインの確認が表示されます。
サイト設計者によって有効にされている場合は、コンテンツ・アイテムをすぐに編集するか、ファイルを編集せずにウィザードを終了する(後で編集できます)オプションが提供されます。選択して「終了」をクリックします。
ここでファイルの編集を選択した場合は、関連付けられたアプリケーション(たとえば、Microsoft Word)でそのファイルが開きます。この「チェックアウトして開く」機能を有効にする小さいプログラムのインストールを確認することが必要となる場合があります。
ここでファイルを編集しないことを選択した場合は、Contributorエディタの動的リストに戻ります。
既存のファイルをコンテンツ・サーバーから追加するには、動的リストと一致するようにファイルのメタデータ値を変更する(またはサイト設計者かサイト・マネージャにリストの条件の変更を依頼する)必要があります。必要な手順は若干異なるため、Contributorの外部で実行する必要があります。
動的リストに表示されないファイル(コントリビュータ・データファイルまたはネイティブ・ドキュメント)がある場合は、次のどちらかが発生します。
ファイルのメタデータを動的リストの条件と一致するように変更する必要があります。
このファイルおよび関連するファイルが将来動的リストに取り入れられるように、サイト設計者かサイト・マネージャに動的リストの変更を依頼する(つまり、動的リストの問合せの変更を依頼する)必要があります。
動的リストに表示されるファイルはいくつかの方法で編集できます。
ファイルは、動的リストに追加した後すぐに編集できます(「既存のファイルの動的リストへの追加」を参照)。
目的のファイルを含むWebページを参照し、コントリビューション・モードを有効にし、Oracle Site Studio Webサイトでページを編集する場合と同様に目的のページを編集します(「コントリビューション・リージョンのコンテンツの編集」を参照)。
または、動的リスト・ツールバーで「ターゲットの編集」アイコン(図8-6)をクリックします。
コントリビュータ・データファイルを編集するために「ターゲットの編集」アイコンをクリックすると、目的のファイルが新しいブラウザで自動的に編集対象として開きます。通常コントリビュータで編集する場合と同様に目的のファイルを編集し、完了後、 「更新」アイコン をクリックします。
ネイティブ・ドキュメントを編集するために「ターゲットの編集」アイコンをクリックすると、目的のファイルは関連付けられているアプリケーション(Microsoft Wordなど)で開きます。通常そのアプリケーションで編集する場合と同様に目的のファイルを編集し、保存してファイルを閉じます。
動的リストは、特定の条件を満たすファイルをコンテンツ・サーバー上で検索し、それらのファイルをWebページに表示するために設定されています。ただし、不要になったネイティブ・ドキュメントなど、リストに表示されるファイルを除外することが必要にある場合があります。
動的リストからファイルを除外すると、ファイルはWebサイト上のすべての動的リストから削除されます。ただし、ファイル自体はコンテンツ・サーバーに残り、ファイルへのハードコードされたリンクは機能し続けます。ファイルは、リストから除外した後で簡単に元に戻すことができます。
この項の内容は次のとおりです。
最初に編集用にコントリビューション・リージョンを開くと、動的リスト・エディタには、含まれているファイルのみが表示されます。除外アイテムの表示アイコン(図8-7)をクリックすると、すべての含まれているファイルおよび除外されているファイルを表示できます。これにより、「内容」という列が追加されて、動的リスト内のすべてのファイルの表示ステータスが表示されます(図8-9)。除外アイテムを表示しないアイコン(図8-8)をクリックすると、除外アイテムを再度非表示にできます。
動的リストからファイルを除外すると、ファイルは動的リストに表示されなくなり、したがってWebサイトにも表示されなくなります。動的リストからファイルを除外するには、次のタスクを実行します。
動的リストで(除外するファイルを含む)行をクリックします。
「動的リスト」ツールバーで「リストから除外」アイコン(図8-10)をクリックします。
または、リストでアイテムを右クリックし、ポップアップ・メニューで「アイテムの除外」を選択することもできます。
動的リストに戻り、ファイルがリストから除外されたことを確認できます。除外されたアイテムは別の色で示され、「内容」列に「いいえ」が表示されます(図8-9)。
動的リストからファイルを除外した場合、ファイルが動的リスト(およびWebサイト)に再度表示されるようにファイルを再度含めることができます。動的リストにファイルを含めるには、次のタスクを実行します。
動的リスト内の除外されたアイテムがすべて表示されていることを確認します(「除外されたアイテムの表示」を参照)。
「動的リスト」ツールバーで、「リストに含める」アイコンをクリックします(図8-11)。
または、リスト内のアイテムを右クリックして、コンテキスト・メニューで「アイテムを含める」を選択することもできます。
動的リストに、含まれるファイルと除外されたファイルがすべて表示されます。除外されたアイテムは別の色で示され、「内容」列に「いいえ」が表示されます。
動的リストに表示されない既存のファイルを追加する方法については、「動的リストへの既存のファイルの追加」を参照してください。
動的リストでファイル(コントリビュータ・データファイルやネイティブ・ドキュメント)を追加および削除した場合、コンテンツ・サーバーでのファイルの索引作成には時間がかかるため、リストの表示は即時には変更されません。新たにファイルを追加または削除したことよってリストがどのように変更されるかを確認するには、リストをリフレッシュする必要があります。
動的リストをリフレッシュするには、次のタスクを実行します。
動的リストをクリックして、編集可能にします。
動的リスト・ツールバーのリフレッシュ・アイコン(図8-12)をクリックします。
すべての更新結果がリストに表示されます(ファイルの索引作成中には、数秒かかることがあります)。
動的リストの各ファイル(コントリビュータ・データファイルまたはネイティブ・ドキュメント)のコンテンツ情報ページを表示できます。この機能は、たとえば、リストの特定のファイルのメタデータを調査する場合に役立ちます。この情報によって、その動的リストをどのような条件で検索するかを知ることができます。
動的リスト・ページに含まれているファイルのコンテンツ情報ページを表示するには、次のタスクを実行します。
動的リストの行(使用するファイルを含む行)をクリックします。
動的リスト・ツールバーの「コンテンツ情報」アイコン(図8-13)をクリックします(またはリストの行をダブルクリックします)。
または、リストでアイテムを右クリックし、コンテキスト・メニューで「ドキュメント情報」をクリックします。
選択したアイテムのコンテンツ情報ページが表示されます。ページの確認を終了した後、ウィンドウを閉じてContributorに戻ります。