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Coherenceデプロイメント層の構成とデプロイ

始める前に

  • 独立したWebLogic ServerクラスタをCoherenceデプロイメント層として保持することがドメインのトポロジで許可されていることを確認します。Oracle WebLogic Serverのクラスタの管理クラスタ・アーキテクチャを参照してください。
  • Coherenceを使用するアプリケーション・モジュール(WebアプリケーションやEJBなど)用にCoherence Grid Archive (GAR)モジュールを作成してパッケージ化します。Coherenceアプリケーションのパッケージ化を参照してください。

最大限のパフォーマンスおよび拡張性を引き出すため、通常CoherenceはWebLogic Serverクラスタを使用して設定します。たとえば、WebLogic ServerクラスタをCoherenceデータ層として使用して1つ以上のストレージ有効サーバーをホストし、別のWebLogic ServerクラスタをCoherenceアプリケーション層として使用して1つ以上のアプリケーションをホストして、必要であれば、さらに別のWebLogic ServerクラスタをCoherenceプロキシ層と使用して1つ以上のCoherenceプロキシ・サーバーをホストすることが考えられます。Oracle WebLogic Serverのクラスタの管理Coherenceデプロイメント層の作成を参照してください。

WebLogic ServerにCoherenceクラスタ層を構成してデプロイする主なステップは次のとおりです。

  1. まだ行っていない場合、管理コンソールのチェンジ・センターで「ロックして編集」をクリックします(チェンジ・センターの使用を参照)。
  2. 各WebLogic Serverクラスタ層に関連付けるCoherenceクラスタ・リソースをドメイン内に構成します。Coherenceクラスタの作成を参照してください
  3. Coherenceデータ層を構成します。データ層とはCoherenceクラスタに関連付けられたWebLogic Serverクラスタのことで、任意の数のストレージ有効管理対象Coherenceサーバーをホストします。データ層の管理対象Coherenceサーバーは、クラスタ上でデータの格納と分散(プライマリとバックアップの両方)を行います。
    1. WebLogic Serverクラスタを作成します。クラスタの構成を参照してください。
    2. デフォルトのクラスタリング・モード(ユニキャスト)のまま必要であればブロードキャスト・チャネルを変更するか、または、ドロップダウン・リストでマルチキャストを選択し、必要であれば別のマルチキャスト・アドレスおよびポートを指定します。
    3. データ層クラスタの「クラスタ」→「Coherence」タブにナビゲートします。
    4. 「Coherenceクラスタ」ドロップダウン・リストを使用してCoherenceクラスタを選択し、クラスタをWebLogic Serverクラスタに関連付けます。デフォルトでは、このWebLogic Serverクラスタに関連付けられた管理対象Coherenceサーバーが、「ローカル・ストレージ有効化」フィールドの指定のとおり、ストレージ有効Coherenceメンバー(キャッシュ・サーバー)になります。
  4. データ層の管理対象Coherenceサーバーを作成します。管理対象サーバーの作成を参照してください。
    1. サーバーを既存のクラスタに追加する場合は「はい」オプションをクリックし、ドロップダウン・リストでデータ層WebLogic Serverクラスタを選択します。管理対象サーバーはデータ層WebLogic ServerクラスタからCoherence設定を継承します。
    2. 必要に応じてこのステップを繰り返し、追加の管理対象サーバーを作成します。
  5. Coherenceアプリケーション層を構成します。アプリケーション層とはCoherenceクラスタに関連付けられたWebLogic Serverクラスタのことで、任意の数のストレージ非対応管理対象Coherenceサーバーをホストします。アプリケーション層の管理対象Coherenceサーバーはアプリケーション(キャッシュ・ファクトリ・クライアント)をホストし、Coherenceクラスタのメンバーになります。
    1. WebLogic Serverクラスタを構成します。デフォルトのクラスタリング・モード(ユニキャスト)のままで、必要であればブロードキャスト・チャネルを変更するか、またはドロップダウン・リストでマルチキャストを選択し、必要であれば別のマルチキャスト・アドレスおよびポートを指定します。クラスタの構成を参照してください。
    2. データ層クラスタの「クラスタ」→「Coherence」タブにナビゲートします。
    3. 「Coherenceクラスタ」ドロップダウン・リストを使用してCoherenceクラスタを選択し、クラスタをWebLogic Serverクラスタに関連付けます。ローカル・ストレージ有効化チェック・ボックスをクリアし、アプリケーション層でのストレージを無効化します。このWebLogic Serverクラスタに割り当てられた管理対象Coherenceサーバーは、ストレージ非対応Coherenceメンバー(クライアント)になります。アプリケーション層のサーバーをキャッシュ・データの格納用として使用しないでください。
  6. ステップ4を繰り返して、アプリケーション層に管理対象Coherenceサーバーを追加します。ただし、「Coherenceクラスタ」ドロップボックスでapplication tier WebLogic Serverクラスタを選択し、管理対象サーバーがアプリケーション層クラスタのCoherence設定を継承するようにします。必要に応じてこのステップを繰り返し、追加の管理対象サーバーを作成します。
  7. 必要に応じて、Coherenceプロキシ層を構成します。管理対象Coherenceプロキシ・サーバーを使用すると、クラスタ・メンバーになっていないCoherence*ExtendクライアントがCoherenceキャッシュを使用できるようになります。
    1. ステップ5を繰り返して、Coherenceプロキシ層を構成します。このWebLogic Serverクラスタに割り当てられた管理対象Coherenceサーバーがストレージ非対応Coherenceメンバー(クライアント)になるよう、必ず「ローカル・ストレージ有効化」チェックボックスをクリアしてください。
    2. ステップ4を繰り返してプロキシ層に管理対象Coherenceサーバーを追加します。「Coherenceクラスタ」ドロップボックスでproxy tier WebLogic Serverクラスタを選択し、管理対象サーバーがプロキシ層クラスタのCoherence設定を継承するようにします。
    3. 必要に応じてこのステップを繰り返し、追加の管理対象サーバーを作成します。
  8. Coherence GARモジュールをWebLogic Serverドメインにデプロイします。スタンドアロンGARは、その他のJavaEEモジュールと同じようにデプロイされます。WebLogic ServerでのCoherenceアプリケーションのデプロイを参照してください。

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