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JTAトランザクション回復サービスの移行可能なターゲットの構成

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JTAトランザクション回復サービス(TRS)を、クラスタ内の別のサーバーに移行できるようになるには、その前に管理対象サーバーをマシンに割り当ててノード・マネージャを構成するなど、移行のためにクラスタ内の管理対象サーバーを構成する必要があります。クラスタ内のサーバーの移行の構成を参照してください。

加えて、障害の発生した移行可能サーバーの移行先になる可能性のある任意のマシンにアクセス可能な、共有ストレージ・システム内にレコードを格納するように、デフォルトの永続ストアを構成する必要があります。トランザクション回復サービスの移行のためのデフォルト永続ストアの構成を参照してください。


移行可能なターゲットとは、JTAトランザクション回復サービスなど、固定サービスをホストできる可能性のあるクラスタ内のサーバーのリストです。移行可能なターゲットは、サービスの手動移行先または自動移行先とできるサーバーを制御します。TRSの場合、現在のサーバーのトランザクション・ログ・ファイル(デフォルトのWebLogicストアに格納)にアクセスできる候補サーバーのリストを指定する必要があります。自動移行の場合、適切な移行ポリシーを選択する必要があります。必要に応じて、共有ストレージの任意のマウント解除およびマウントを実行するために、適切な移行前スクリプトおよび移行後スクリプトを定義することもできます。

JTAトランザクション回復サービスの移行のために移行可能なターゲット・サーバーを構成するには:

  1. まだ行っていない場合、管理コンソールのチェンジ・センターで「ロックして編集」をクリックします(チェンジ・センターの使用を参照)。
  2. ドメイン構造」ツリーで「環境」を展開し、「移行可能なターゲット」を選択します。
  3. 「移行可能なターゲットの概要」ページで「新規作成」をクリックします。
  4. 「新しい移行可能なターゲットの作成」ページで、次の手順を実行します。
    1. 名前」で、移行可能なターゲットの名前を入力します。
    2. クラスタ」で、移行可能なターゲットのための構成済みクラスタを選択します。
    3. 「次」をクリックします。
  5. 「移行可能なターゲットのプロパティ」ページで、クラスタ内で優先的に移行可能なターゲットと関連付けるサーバーを選択し、「終了」をクリックします。
  6. 「移行可能なターゲットの概要」ページで、ステップ2から4で作成した移行可能なターゲットを選択します。
  7. 「移行可能なターゲット」→「構成」→「移行」ページで、必要に応じて任意の追加パラメータを更新します。
    • サービス移行ポリシー」-- サーバー状態監視サービスを利用して、異常なサーバー・インスタンスから正常なサーバー・インスタンスへJTAトランザクション回復サービスを自動移行する場合は、デフォルトの「サービスの手動での移行のみ」「障害回復サービスの自動移行」に変更します。
    • ユーザーの優先サーバー」-- 移行可能なターゲットと優先的に関連付けるクラスタ内のサーバーを選択します。
    • 控えの候補サーバー」-- JTAトランザクション回復サービス・サーバーのバックアップとして使用するサーバーを選択し、「選択済み」リストに移動します。
    • 移行前スクリプトのパス」-- 移行可能なターゲットが実際にアクティブ化される前に実行する、移行前スクリプトのパス。
    • 移行後スクリプトのパス」-- 移行可能なターゲットが完全に非アクティブ化された後に実行する、移行後スクリプトのパス。
    • 移行後スクリプトが失敗した場合に自動移行を取り消す」-- 非アクティブ化後スクリプトの実行中の障害が移行にとって致命的かどうかを指定します。
    • 移行後スクリプトを別のマシンで実行できるようにする」-- 別のマシン上で非アクティブ化後スクリプトの実行を許可するかどうかを指定します。

    ノート: JTAの場合、現在のサーバーのトランザクション・ログ・ファイル(デフォルトのWebLogicストアに格納)にアクセスできる候補サーバーのリストを指定する必要があります。

    各フィールドの詳細は、構成オプションを参照してください。

  8. 保存」をクリックして変更を保存します。
  9. これらの変更をアクティブにするには、管理コンソールのチェンジ・センターで「変更のアクティブ化」をクリックします。
    すべての変更が即座に有効になるわけではありません。再起動が必要なものもあります(チェンジ・センターの使用を参照)。

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