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ドメイン、クラスタまたはサーバー用のパッチ適用ワークフローの作成


パッチ適用ワークフローを作成して、ドメイン、1つ以上のクラスタ、または1つ以上のサーバーにパッチを適用できます。パッチ適用ワークフローは、新しいJavaバージョンのロールアウト、新しいパッチ適用済Oracleホームのロールアウト、1つ以上の更新済アプリケーションのロールアウト、またはこれらの任意の組合せに対応しています。パッチ適用ワークフローを作成して、以前のOracleホームにロールバックすることもできます。

ワークフローを作成する前に、すべての制限事項を理解していることと、ワークフローの準備が整っていることを確認してください。詳細は、ダウンタイムなしのパッチ適用の準備に関する項を参照してください。

パッチ適用ワークフローを作成するには:

  1. 管理コンソールで、「ドメイン構造」の下のドメイン名をクリックします。
  2. domain_nameの設定」ページで、「ZDT制御」ページを選択します。
  3. 次のいずれかのページを選択します。
    • ドメイン: ドメイン内のすべてのサーバーに対してワークフローを作成する場合、このページを選択します。
    • クラスタ: 特定のクラスタ内のサーバーに対してのみワークフローを作成する場合、このページを選択します。
    • サーバー: 特定のサーバーに対してのみワークフローを作成する場合、このページを選択します。通常、管理サーバーを更新する場合にのみ、このページを選択します。詳細は、ドメイン、クラスタまたはサーバー用のパッチ適用ワークフローの新規作成に関する項を参照してください。
  4. 「クラスタ」ページを選択した場合、ワークフローに含めるクラスタを選択します。

    「サーバー」ページを選択した場合、ワークフローに含めるサーバーを選択します。

  5. 「パッチ」をクリックしてワークフロー・タスクを構成します。
  6. 実行するロールアウトまたはロールバックのタイプを選択します。
    • Javaホーム: 単に別のJavaバージョンに変更する場合に選択します。
    • Oracleホーム: 単に新しいOracleホームをロールアウトするか、以前のOracleホームにロールバックする場合に選択します。
    • アプリケーション: 単に1つ以上の更新済アプリケーションをロールアウトするか、1つ以上の以前のアプリケーション・バージョンにロールバックする場合に選択します。
    • すべての組合せ: Javaホーム、Oracleホームおよびアプリケーションの更新の任意の組合せをロールアウトまたはロールバックする場合に選択します。
  7. 「次」をクリックします。

    表示されるフィールドとオプションは、実行するロールアウトまたはロールバックのタイプに応じて異なります。

  8. Javaホームを変更する場合、「Javaホーム」フィールドに変更先のJavaホームへのフルパスを入力します。たとえば:

    C:\jdks\jdk1.8.0_40 (Windows)または

    /jdks/jdk1.8.0_40 (UNIX)

  9. 新しいOracleホームをロールアウトするか、以前のOracleホームにロールバックする場合:
    1. 「Oracleホームのロールアウト」に、変更先のOracleホームが含まれるアーカイブまたはローカル・ディレクトリへのフルパスを入力します。
    2. 「Oracleホームのバックアップ」に、現在のOracleホームをバックアップするディレクトリへのフルパスを入力します。
    3. 以前のOracleホームにロールバックする場合、「ロールバック」チェック・ボックスを選択します。
  10. 1つ以上の新しいアプリケーション・バージョンをロールアウトする場合、「アプリケーション・プロパティ」フィールドに、アプリケーションをアップグレードするために必要な情報が含まれるJSON形式のテキスト・ファイルへのフルパスを入力します。詳細は、アプリケーションの更新用JSONファイルの作成に関する項を参照してください。
  11. パッチ適用ワークフローを実行する前にその評価のみを行う場合、「テスト実行」チェック・ボックスを選択します。
  12. デフォルトで、「失敗時の自動回復」チェック・ボックスが選択済です。これにより、ワークフローの実行中に障害が発生した場合、パッチ適用操作によってすべての処理が自動的に回復されます。このチェック・ボックスをクリアすると、障害が発生しても自動的に回復操作は行われません(操作は停止し、ユーザーが再開するまで待機します)。
  13. JTAまたはJMSなどのシングルトン・サービスを移行する場合は、ロールアウト時に、移行のプロパティ・フィールドに、移行情報を含むJSON形式のファイルのフルパスを入力します。このファイルの作成の詳細は、「シングルトン・サービスへの移行の準備」を参照してください。
  14. 「セッション互換性」オプションは、クラスタで最後に更新されているサーバーが、そのサーバー上でセッションの完了を待機するかどうかを決定します。
    • 選択されていない場合、クラスタ内の最後のサーバーはセッションの完了を待機します。これにより、まだ既存のバージョンで実行されている管理対象サーバーによって処理される必要のあるセッションは、クラスタ内の互換サーバーを使用して処理されることが保証されます。
    • 選択されている場合は、既存バージョンと新規バージョンとの間でサーバーのセッション状態が完全に互換していることを示します。したがって、クラスタ内で更新順序が最後の管理対象サーバーは、既存のセッションがすべて完了するのを待機せずに停止します。

    セッション状態が実質的に同一であることが保証されないかぎり、このオプションは選択しないことをお薦めします。これにより、セッション完了の待機が原因でロールアウトに時間がかかる可能性があります。WebLogic Serverシリアライゼーション/デシリアライゼーションはJavaシリアライゼーション/デシリアライゼーションとは若干異なります。したがって、クラスにフィールドを追加すると、セッションが新しいバージョンのサーバーとの互換性を失い、既存バージョンのサーバーがクラスを処理する必要が生じる場合があります。たとえば、UserクラスにInformationなどのフィールドを追加すると、バージョン間でセッションの互換性が失われます。

  15. 「終了」をクリックしてパッチ適用ワークフローを開始します。

結果

ワークフローが「ワークフロー進行状況」表に追加されます。

完了した後に

関連情報は、次のトピックを参照してください。


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