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データのエクスポート
企業データ(特定のレコードタイプの添付資料を含む)のすべてまたは一部を、Oracle CRM On Demandから外部ファイルにエクスポートできます。エクスポートでは、選択したレコードタイプごとにエクスポートしたCSVファイルを格納する1つ以上のZIPファイルが生成されます。生成されるエクスポートファイルのサイズは、それぞれ1.5 GBまたはそれ未満です。
注意: 企業で業界固有のOracle CRM On Demandエディションを使用する場合、業界固有のレコードタイプ(世帯や資金)、リンクされている活動およびメモはエクスポートから除外されます。また、経常商談製品のレコードをエクスポートする場合、その行に対応するParent_IDカラムに、Oracle CRM On Demandによってそのレコードが書き出されます。経常外のレコードの場合、Parent_IDセルは空になります。
部分エクスポートの制限事項について
企業では、7日ごとに1回、完全エクスポートを実行できます。部分エクスポートの場合、企業が7日間でエクスポートできるレコード数は、企業がOracle CRM On Demandについて購入するユーザーライセンス数に基づきます。各ライセンスについて、7日間で1000件のレコードを部分エクスポートでエクスポートできます。
次の例では、Oracle CRM On Demandについて5つのユーザーライセンスを購入したため、7日間で最大5000件のレコードをエクスポートできる企業に対し、部分エクスポートの制限がどのように課せられるかを示します。
- 例1。最近7日間で、4000件のレコードが部分エクスポートリクエストによりエクスポートされました。あるユーザーがこれから2000件のレコードの部分エクスポートリクエストを提出します。
この場合、部分エクスポートリクエストにより7日間にエクスポートされるレコード数の合計が6000件となり、5000件のレコードの制限を超えるため、このリクエストは失敗します。
- 例2。最近7日間で、部分エクスポートリクエストによりエクスポートされたレコードはありません。2人のユーザーがこれから個別の部分エクスポートリクエストを提出します。一方のエクスポートリクエストは3000件、もう一方は2000件のレコードです。
この場合、部分エクスポートリクエストにより7日間にエクスポートされるレコード数の合計が5000件となり、制限を超えないため、どちらのリクエストも成功します。ただし、7日間のレコードの制限である5000件にすでに達しているため、次の7日間に提出される後続の部分エクスポートリクエストは失敗します。
注: Oracle CRM On Demandが7日間の部分エクスポートによりエクスポートされるレコード数を計算する際、リストページによりエクスポートされるレコードはカウントされません。
エクスポートリクエストおよびエクスポートリクエスト添付資料の保持期間について
標準アプリケーションでは、Oracle CRM On Demandはエクスポートリクエストおよびその出力の詳細を次のように一定期間保持します。
- エクスポートリクエストの詳細は60日間保持されてから削除されます。
- エクスポートリクエストからの出力は168時間(つまり、7日間)保持されてから削除されます。
保持期間は、[リスト]ページから送信されたエクスポート操作、およびデータエクスポートアシスタントから送信されたエクスポート操作に適用されます。
管理者は、企業プロファイルで次のフィールドの値を変更することによって、エクスポートリクエストおよびその添付資料の保持期間を変更できます。
- エクスポートリクエスト有効期限日数
- エクスポートリクエスト添付資料有効期限日数
これらのフィールドの更新については、「企業設定の設定」を参照してください。
作業前の準備。この手順を実行するには、[管理者エクスポート]権限を含む役割が割り当てられている必要があります。
企業のデータをエクスポートするには
- 任意のページの右上隅にある[管理]グローバルリンクをクリックします。
- [管理ホームページ]の[データ管理ツール]セクションで、[インポートツールとエクスポートツール]リンクをクリックします。
- [インポートツールとエクスポートツール]ページで、[データをエクスポートする]リンクをクリックします。
これにより、データエクスポートアシスタントが起動します。
- ステップ1:
- 次の該当する操作を行います。
- [次へ]をクリックします。
親および子レコードタイプは、それぞれ個別のCSVファイルにエクスポートされ、ZIPファイルにまとめられます。
注意:Oracle CRM On Demandでメモデータをエクスポートする場合、CSVファイルには、Oracle CRM On Demandで作成したすべての公開メモ、およびデータをエクスポートするユーザーに属する個人メモが格納されます。
- ステップ2:
- エクスポートしたCSVファイルで使用するタイムゾーンを選択します。
- エクスポートしたCSVファイルで使用する日時形式を選択します。
注意: 完全エクスポートで日付を選択すると、完全エクスポートは部分エクスポートになります。
- ファイルで使用されるCSV区切りのタイプを選択します。カンマまたはセミコロンを選択できます。
- エクスポート時にデータを制限する時刻範囲フィルターを選択します。
注:データを初めてエクスポートするときは、日付でフィルターしなくてもかまいません。ただしその後は、前回のエクスポートの日付でデータをフィルターすることによる増分エクスポートの設定を検討してください。
- エクスポートプロセスの完了後、電子メール通知が送信されるようにする場合は、電子メール通知を有効化するチェックボックスを選択します。
- 添付資料のコンテンツはエクスポートせず、添付資料の詳細のみをエクスポートする場合は、添付資料詳細のみのエクスポートチェックボックスを選択します。すべてのレコードタイプおよび対応するフィールドの添付資料詳細をエクスポートできます。
注: このチェックボックスを使用できるのは、すべての添付資料データセクションでレコードタイプを選択する操作を前の手順で実行した場合のみです。
- エクスポートされるCSVファイルにURLを含める場合は、エクスポートファイルにWebリンクURLを含めるチェックボックスをオンにします。
エクスポートファイルにWebリンクURLを含めるチェックボックスのデフォルト値は、企業プロファイルのエクスポートファイルにWebリンクURLを含めるチェックボックスによって制御されます。この設定は、エクスポートリクエストごとにオンまたはオフにできます。このチェックボックスの詳細は、「統合設定の設定」を参照してください。
- 1つ以上のレコードタイプの添付資料をエクスポートし、添付資料のZIPファイルのウィルスをスキャンしたい場合は、[エクスポート .zip ファイルのウィルスをスキャン]チェックボックスがオンになっていることを確認します。
このチェックボックスがオンになっている場合は、添付資料のZIPファイルのウィルスがスキャンされ、ウィルスが検出されると、ZIPファイルはエクスポートされません。
このチェックボックスはデフォルトでオンになっています。このチェックボックスをオフにすると、添付資料のZIPファイルのウィルスがスキャンされないため、ZIPファイルのダウンロード後にローカルマシンのスキャンソフトウェアを使用してZIPファイルのコンテンツをチェックすることをお薦めします。
注: 各添付資料はOracle CRM On Demandにアップロードされる前にウィルスがスキャンされ、ウィルスが検出されると、ファイルはアップロードされません。だだし、添付資料のエクスポートを試行するとき、スキャンソフトウェアの最新バージョンのウィルス定義によって、添付資料のアップロード時点では検出できなかったウィルスが検出される可能性があります。また、スキャンでは、ウィルスが存在していない場合でも、ウィルスの存在を示す結果が返される場合があります。
- [次へ]をクリックします。
- ステップ3で、概要を確認して[終了]をクリックし、エクスポートリクエストを送信します。
- [リクエストされたエクスポート]ページで、[エクスポートリクエストキュー]リンクをクリックしてリクエストの状態を確認します。
次の表に、使用可能なエクスポートの状態の値を示します。
状態
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説明
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キュー待ち
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エクスポートはまだ処理されていません。
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再キュー済み
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エクスポートリクエストはキューに再送信されました。
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進行中
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エクスポートは処理中です。エクスポートを取り消した場合、この状態は[取消中]を経て[取消]に変わります。
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完了中
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すべてのレコードは正常にエクスポートされました。エクスポートプロセスは、対象の電子メール、概要ファイルおよびZIPファイルをダウンロードする準備をしています。このプロセスが完了するまで、30秒から1分かかる可能性があります。
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完了
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エクスポートはエラーなしで完了しました。
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エラーあり
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エクスポートは完了しましたが、エラーが発生したレコードがあります。
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取消中
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[キュー待ち]状態のエクスポートリクエストを取り消した場合、エクスポートリクエストはすぐに取り消されます。
[進行中]状態のエクスポートリクエストを取り消した場合、状態は[取消中]に変わります。取消には数分かかる場合があり、取り消す前にエクスポートが完了した場合、最終状態は[完了]に変わります。
親リクエストと子リクエストのどちらのエクスポートリクエストも取り消すことができます。
親リクエストのエクスポートリクエストを取り消したとき、エクスポート済みの子レコードタイプはダウンロード可能です。ただし、エクスポートされていない子レコードタイプが取り消された場合、それらはダウンロードできません。
子リクエストのエクスポートリクエストを取り消した場合、子のレコードタイプエクスポートのみが取り消され、それらはダウンロードできません。親エクスポートリクエストの下、その他の子レコードタイプのダウンロードは継続できます。
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取消済み
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エクスポートリクエストが完全に取り消された後、状態は[取消済み]に変わります。
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失敗
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エクスポートは完了しましたが、エクスポートされたレコードはありません。
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エラー
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エラーが発生したため、エクスポートは完了しませんでした。Oracle CRM On Demandでデータをエクスポートする際のエラーのトラブルシューティングの詳細は、My Oracle Supportの1802395.1(記事ID)を参照してください。
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[エクスポートリクエストキュー]ページの詳細は、「エクスポート結果の確認」を参照してください。
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