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見込み客

見込み客の各ページを使用して、見込み客を作成、更新、および評価します。見込み客とは、自社の製品やサービスに興味を示している人のことです。

見込み客は、手動で入力するか、自分に割り当てることができます。最終的に企業に売上をもたらすかどうかを判断するために、割り当てられた見込み客を追跡できます。見込み客レコードを作成すると、新しい顧客の情報をすばやく収集できます。取引先、担当者、取引交渉登録および商談について4件の異なるレコードを作成するのではなく、1件のレコードに、企業、個人、および事業利益に関する詳細を入力できます。

見込み客は、評価、承認、および商談または取引交渉登録への変換の一連のステージに従って、見込み客管理プロセスを移動します。見込み客を承認するかわりに、見込み客をアーカイブして削除する場合もあります。承認済み見込み客を商談または取引交渉登録に変換するかわりに、見込み客を拒否する場合もあります。ここでは、各ステージについて詳細に説明します。

見込み客の評価

見込み客を評価するユーザーは評価中に次のようなさまざまな活動を行います。

  • 電話、電子メール、または訪問によって担当者と情報を交換します。
  • 見込み客の情報をより正確で新しい情報で更新します。
  • 見込み客に関連する活動を作成、追跡、および完了します。
  • インタラクションに関するメモを記録します。
  • 見込み客を取引先および担当者にリンクします(オプションの手順ですが実行することをお勧めします)。この活動には次のような利点があります
    • 取引先または担当者に割り当てられているユーザーは(見込み客に割り当てられているかどうかに関係なく)評価プロセスにある見込み客を表示できます。見込み客は[取引先]ページや[担当者]ページに表示されます。
    • 見込み客所有者は、リンクをクリックすることにより、取引先または担当者に関する詳しい情報にアクセスできます。
    • 見込み客の所有者は、取引先の追加担当者や出荷先住所など、見込み客に通常保存される情報より多くの詳細を入力できます。
    • 見込み客を商談または取引交渉登録に変換する場合は、既存の取引先および担当者リンクを使用することにより、変換プロセスが速くなります。

見込み客の承認

承認プロセスによって、評価者はさらに追跡する見込み客を特定するための十分な情報を収集できます。評価者は、見込み客を売上につながる可能性があると判断した場合、その見込み客を承認します。必要なフィールドにデータが入力されているかどうかが自動的に確認されます。条件を満たしている場合、見込み客は[承認済み]とマークされ、新しく承認された見込み客としてセールス要員に表示されます。

見込み客の承認によって、企業は可能性の高い商取引により多くの時間をかけることができます。企業の管理者が見込み客の認定スクリプトを設定することで、評価者は見込み客の承認を正確かつ一貫して行うことができます(アセスメントスクリプトの設定については、「アセスメントスクリプトの設定」を参照してください)。

見込み客のアーカイブ

逆に、見込み客が自社の売上につながらないと判断した場合、評価者はその見込み客をアーカイブできます。見込み客は見込み客管理プロセスから削除されます。

ヒント:アーカイブ済みの見込み客を並べ替えるには、新しく「アーカイブ済み見込み客」という名前のリストを作成します。リストの作成の詳細については、「リストの作成と編集」を参照してください。

見込み客から商談または取引交渉登録への変換

見込み客は、[見込み客を変換]ページを使用して、担当者(必要な場合は取引先、商談および取引交渉登録)に変換できます。[見込み客を変換]ページには、ユーザーの役割に適用できる見込み客変換レイアウトに指定した見込み客の変換オプションが表示されます。見込み客変換レイアウトのすべての見込み客変換オプションが有効化されている場合は、見込み客に十分な潜在的価値が認められたときに、評価者が見込み客を商談または取引交渉登録に変換できます。評価者には、見込み客にリンクする取引先、見込み客にリンクする取引先の担当者、および見込み客にリンクする商談または取引交渉登録の入力を求めるプロンプトが表示されます。

次に、Oracle CRM On Demandは新しい商談または取引交渉登録を作成し、有効な評価から見込み客を削除します(ただし、必要に応じてまだ表示できます)。

管理者が関連オプションを見込み客変換レイアウトに追加した場合、評価者は見込み客の変換時に次のことも実行できます。

  • 見込み客チームのメンバーを、変換プロセスで作成されたか、または見込み客にリンクされた取引先、担当者および商談のチームにコピーします。

    取引先、担当者または商談での見込み客チームメンバーのチーム役割およびアクセスレベルは、次のように決定されます。

    • 既存のレコードが使用される場合。評価者は、チームの見込み客所有者に付与される、リンクされた取引先または担当者でのレコードアクセスレベルを指定する必要があります。見込み客チームの他のすべてのメンバーには、見込み客レコードで持つレコードアクセスレベルがリンクされたレコードで付与されます。ただし、見込み客所有者を含む見込み客チームのすべてのメンバーが、リンクされたレコードですでにチームのメンバーである場合、リンクされたレコードでのユーザーのアクセスレベルは変更されません。見込み客所有者を含むチームのすべてのメンバーが見込み客でのチーム役割を持つ場合、ユーザーはリンクされたレコードで同じ役割を付与されます。これは、リンクされたレコードでユーザーがすでにチーム役割を持つ場合を除きます(この場合、リンクされたレコードでのユーザーの役割は変更されません)。
    • 新しいレコードが作成される場合。評価者は、チームの見込み客所有者に付与される、新規レコードでのレコードアクセスレベルを指定する必要があります。見込み客チームのその他のメンバーには、見込み客レコードで持つレコードアクセスレベルが新しいレコードで付与されます。見込み客所有者を含むチームのすべてのメンバーが見込み客でのチーム役割を持つ場合、ユーザーは新しいレコードで同じ役割を付与されます。

      新規レコードの所有権の詳細は、このトピックの「見込み客変換中に作成されたレコードの所有権」を参照してください。

      注: 見込み客でチームメンバーに割り当てられるチーム役割が、リンクされたレコードのレコードタイプでは使用できない場合、[チームの役割]フィールドはリンクされたレコードでそのユーザーに対して空白のままです。

  • 見込み客の関連カスタムオブジェクトレコードを、変換プロセスで作成されたか、または見込み客にリンクされた取引先、担当者および商談にリンクします。

変換時の状況

標準アプリケーションでは、見込み客レコードからの一部の情報が、変換プロセスで作成されたか、または見込み客にリンクされた取引先、担当者、商談および取引交渉登録レコードの関連するフィールドに継承されます。 レコード間でのフィールドのマップ方法の例を次の表に示します。この表に表示されるフィールドの一部はデフォルトでマップされますが、マップされないフィールドもあります。企業に対して見込み客フィールドがマップされる方法は、企業の管理者が決定できます。見込み客変換に対するフィールドのマッピングについては、「見込み客変換中の追加フィールドのマッピング」を参照してください。

見込み客

取引先

商談

担当者

取引交渉登録

住所

請求先住所

なし

担当者の住所

取引住所

年間売上

年間売上

なし

なし

なし

概算収入

なし

なし

総収入

なし

関連企業

なし

なし

なし

関連企業

関連担当者

なし

なし

なし

関連担当者

キャンペーン

ソースキャンペーン

注:取引先が見込み客変換プロセスによって作成された場合、このフィールドの値は見込み客レコードの[キャンペーン]フィールドから自動的に挿入されます。取引先がユーザーによって作成された場合、ユーザーがこのフィールドに情報を入力できます。

ソースキャンペーン

注:商談が見込み客変換プロセスによって作成された場合、このフィールドの値は見込み客レコードの[キャンペーン]フィールドから自動的に挿入されます。商談がユーザーによって作成された場合、ユーザーがこのフィールドに情報を入力できます。

ソースキャンペーン

注:担当者が見込み客変換プロセスによって作成された場合、このフィールドの値は見込み客レコードの[キャンペーン]フィールドから自動的に挿入されます。担当者がユーザーによって作成された場合、ユーザーがこのフィールドに情報を入力できます。

なし

携帯電話番号

なし

なし

携帯電話番号

携帯電話

請求先住所-市
出荷先市

なし

市(取引住所)

企業

取引先名

取引先

取引先

企業名

請求先住所-国
出荷先国

なし

生年月日

なし

なし

生年月日

なし

説明

なし

説明

なし

理由

電子メール

なし

なし

電子メール

電子メール

予想クローズ日

なし

クローズ日

なし

クローズ日

名前 (名)

なし

なし

名前 (名)

なし

業種

業種

なし

なし

なし

肩書

なし

なし

肩書

なし

名前 (姓)

なし

なし

名前 (姓)

なし

見込み客通貨

なし

なし

なし

取引通貨

見込み客所有者

なし

なし

なし

なし

見込み客タイプ

取引先タイプ

なし

担当者タイプ

なし

敬称

なし

なし

敬称

なし

電子メール送信禁止

なし

なし

電子メール送信禁止

なし

次のステップ

なし

次のステップ

なし

次のステップ

従業員数

従業員数

なし

なし

なし

開始パートナー

なし

なし

なし

開始パートナー

見込売上

なし

売上

なし

取引サイズ

電話番号

なし

なし

勤務先電話番号

電話番号

主要パートナー

なし

なし

なし

主要パートナー

製品への関心

なし

[商談名]が
[製品への関心]([担当者氏名])になる

なし

製品への関心

専門職

なし

なし

専門職

なし

承認日

なし

なし

承認日

なし

評価

なし

なし

なし

なし

照会者

なし

なし

照会者

なし

ソース

なし

見込み客情報源

見込み客情報源

なし

都道府県

請求先都道府県
出荷先都道府県

なし

都道府県

都道府県(取引住所)

Web サイト

Web サイト

なし

なし

なし

勤務先 FAX 番号

なし

なし

勤務先 FAX 番号

なし

郵便番号

請求先郵便番号
出荷先郵便番号

なし

郵便番号

郵便番号(取引住所)

さらに、見込み客の変換プロセスの結果、一部のフィールドに別の値が表示されます。新しい値を次の表に示します。

レコード/フィールド

変化後の値

見込み客レコード

状態

更新済み

取引先レコード

所有者

見込み客を変換しているユーザー。次の項「見込み客変換中に作成されたレコードの所有権」を参照してください。

商談レコード

状態

保留中

セールスステージ

ビジョン構築

確度

50%

所有者

見込み客を変換しているユーザー。次の項「見込み客変換中に作成されたレコードの所有権」を参照してください。

担当者レコード

所有者

見込み客を変換しているユーザー。次の項「見込み客変換中に作成されたレコードの所有権」を参照してください。

取引交渉登録レコード

名前

見込み客の[製品への関心]。このフィールドは上書きできます。

タイプ

標準

送信状況

未提出。

見込み客変換中に作成されたレコードの所有権

標準アプリケーションでは、見込み客が変換されると次のようになります。

  • 見込み客に関する[セールス要員]フィールドが入力済みの場合、セールス要員は変換時に作成されたすべての新規レコードの所有者となります。
  • 見込み客に関する[セールス要員]フィールドが入力されていない場合、見込み客を変換するユーザーは、変換時に作成されたすべての新規レコードの所有者となります。

ただし、企業の管理者は見込み客変更マッピング機能を使用してこの動作を変更できます。詳細については、見込み客変換中の追加フィールドのマッピングを参照してください。

承認済み見込み客の拒否

承認済み見込み客を拒否することもできます。通常、社内で見込み客を評価するユーザーまたはグループと、承認済み見込み客を売上につなげるセールス要員が異なる場合に、拒否が行われます。このような組織では、承認済み見込み客に割り当てられたセールス要員が、評価者の評価ほどその見込み客に価値がないと判断することがあります。

見込み客を拒否する場合は、セールス要員が拒否の拒否コードを指定する必要があります。必要な場合は拒否理由も指定できます。[拒否コード]に[その他]を選択すると、[拒否理由]は必須フィールドになります。その後、拒否の発生、拒否したユーザー、および拒否の理由は記録されます。

セールス要員は、拒否と同時に見込み客を再度割り当てることもできます。自社のポリシーに基づいて、見込み客をフォローアップのためにマネージャに再度割り当てたり、評価を続行するために最初の評価者に戻したりできます。


公開日 2018 年 8 月 Copyright © 2005, 2018, Oracle. All rights reserved. Legal Notices.