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グループの管理
グループの管理は、共同作業を行うユーザーに情報の共通セットを共有させてチームを形成するためのオプション機能です。
社内でグループを設定すると、ユーザーは次の操作を行うことができます。
- 次のように、グループメンバーはグループのカレンダーおよびタスクリストにアクセスできます。
- グループメンバーは、次のレコードタイプの所有権を自動的に共有できます。
- 取引先
- 担当者
- 世帯
- 商談
- ポートフォリオ
これらのレコードタイプのいずれかのレコードがグループのメンバーに割り当てられている場合は、グループのすべてのメンバーがレコードの共同所有者になります。
注: 担当者が[個人]としてマークされている場合、他のグループメンバーは担当者レコードの詳細を参照することはできません。
たとえば、あるユーザーがグループXYZに所属している場合、そのユーザーがグループのメンバーになった後にユーザーに割り当てられる取引先は、グループXYZのすべてのメンバーの取引先リストに挿入されます。このようなレコードでは、[プライマリグループ]フィールドが[詳細]ページレイアウトにある場合は、そのフィールドにグループ名が表示されます。グループのすべてのメンバーは、レコードに指定されている所有者も含め、レコードの[詳細]ページの[チーム]関連情報セクションに表示されます。グループのすべてのメンバーは、レコードを更新できます。
デフォルトでは、現在のグループのメンバーは、メンバーがグループに参加した後にグループメンバーに割り当てられたグループレコードに対して完全なアクセス権を持ちます。
注: この機能を使用できるようにするには、[企業プロファイル]ページの[デフォルトのグループ割当]オプションを選択する必要があります。このオプションは、グループを作成する前に選択する必要があります。詳細については、「グループの設定」を参照してください。
次の動作がグループに適用されます。
- 各ユーザーは1つのグループにしか属することができません。
ユーザーがグループに追加されると、グループメンバーを選択するときに、その名前はユーザーリストに表示されなくなります。
- 企業でグループ割当オプションを選択する場合:
- ユーザーをグループから削除すると、そのユーザーは、グループが所有しているすべての共有レコードから削除されます。ユーザーは、自分の個人レコードには引き続きアクセスできます。
注: グループが所有している共有レコードの[所有者]フィールドに、グループから削除したユーザーの名前が表示される場合、そのレコードの[所有者]フィールドの名前は、前の所有者がグループから削除された後、グループの別のメンバーの名前に変更されます。このような変更が商談レコードまたはポートフォリオレコードの所有権に対して行われると、レコードの最近の変更に関する情報を格納するシステムフィールドが更新され、レコードがOracle管理者ユーザーによって更新されたことを示す情報が表示されます。ただし、グループをサポートする他のレコードタイプの場合、システムフィールドは更新されません。グループをサポートするすべてのレコードタイプでは、ユーザーがグループから削除された結果としてフィールドが変更された場合、[所有者]フィールドがそのレコードタイプに対して監査するように設定されていても、共有レコードの[所有者]フィールドへの変更は監査証跡で追跡されません。
グループおよびレコード所有権モードについて
レコードタイプに対して設定したレコード所有権モードによっては、そのタイプのレコードには所有者が設定されない場合があります。かわりに、レコードにはプライマリカスタムブックが設定されるか、所有者もプライマリカスタムブックも設定されない場合があります。レコード所有権モードの詳細は、「レコード所有権モードについて」を参照してください。レコード所有権モードは、ブックをサポートしているレコードタイプにのみ適用されます。
レコードタイプのレコード所有権モードを変更した場合、以前に所有者が設定されていたレコードでは、レコード所有権モードの変更後はじめてレコードが更新されたときに、所有者がレコードから削除される場合があります。この場合、レコードの前の所有者がグループのメンバーである場合は、そのレコードの前の所有者を除いて、グループのメンバー全員がチームのメンバーとして残ります。ただし、[取引先]レコードタイプはこのルールに対する例外になります。取引先の前の所有者がグループのメンバーである場合は、そのグループのすべてのメンバーがチームから削除されます。
注: 標準アプリケーションでは、ここで説明されているように、レコードの前の所有者はチームのメンバーとして保持されません。ただし、管理者がレコードタイプを構成して、レコードの前の所有者がレコードのチームのメンバーとして保持されるようにできます。チームのメンバーとして前の所有者を保持するためのレコードタイプの構成の詳細は、「共有レコードの前の所有権のカスタマイズ」を参照してください。
グループとチーム
Oracle CRM On Demandでは、グループとチームを次のように識別します。
- グループは企業の管理者によって設定され、企業のレコードセット全体に適用されます。Oracle CRM On Demandに対して企業が設定されている場合は、グループ機能がカスタマーサポートまたは企業の管理者によって有効になっている必要があります
- レコード所有者または企業の管理者がチームを設定します。チームは、チームに許可された次のレコードタイプにのみ適用されます。
グループの設定方法については、「グループの設定」を参照してください。
関連トピック
グループと共有カレンダーの関連情報については、次のトピックを参照してください。
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