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カラムのプロパティの編集

カラムのプロパティを編集して、カラムとそのコンテンツの表示およびレイアウトを制御することができます。カラムのコンテンツが特定の基準を満たす場合だけに適用される書式設定を指定することもできます。デフォルトでは、カラムの選択内容は現在のレポートに対してのみ適用されます。

カラムコンテンツの表示の編集

結果でのカラムコンテンツのデフォルト表示は、カスケーディングスタイルシートとXMLメッセージファイルに基づいて決定されます。[カラムのプロパティ]ダイアログボックスの[Style(スタイル)]タブで、使用するフォントやフォントのサイズなど、いくつかのデフォルト設定を上書きすることができます。選択内容は、操作中のレポートのカラムコンテンツに対してのみ適用されます。

カラムコンテンツの表示を編集するには

  1. [基準]タブで、必要なフィールドのメニューをプルダウンし、[カラムのプロパティ]を選択します。
  2. [カラムのプロパティ]ダイアログボックスで、[スタイル]タブをクリックします。
  3. フォント、セル、境界、イメージ、高度なスタイルオプションの項目を選択します。

    詳細は、このトピックの「カラムコンテンツの書式設定」を参照してください。

  4. [データ形式]タブで、[デフォルトのデータ形式の上書き]チェックボックスをオンにして、データの表示方法を制御します。

    このオプションを使用すると、デフォルトの表示設定を上書きすることができます。表示される選択項目はデータタイプによって異なります。たとえば、数値データを含むカラムの場合は、数値の処理方法(パーセンテージ、月の名前、日付など)を選択できます。表示する小数点以下の桁数、負の数の表示方法、表示する桁数、1000単位の区切り記号の使用も選択できます。テキストを含むカラムの場合は、テキストの処理方法(プレーンテキスト、HTML、リンクなど)を選択できます。この選択に基づいて、データの表示に使用される適切なHTML文字列が[カスタムのテキスト形式]テキストボックスに表示されます。

    テキストでカスタム形式を使用する場合は、[テキストの取り扱い]ドロップダウンリストから[カスタムのテキスト形式]を選択し、カスタム形式を入力します。特殊な形式を提供するHTMLの呼び出しを入力することもできます。また、JavaScript、VBScriptなど、有効なHTML文字列であればどのような文字列でも入力できます。

    たとえば、次のHTMLの例では、テーブルとピボットテーブルにおけるカラムの幅と高さを設定します。かっこで囲まれた「html」というテキスト([html])はHTMLを使用することを示し、アットマーク記号(@)はカラムの動的コンテンツを表します。

    [html]<span style="width:200px" style="height:50px">@</span>

    HTML 、JavaScript 、VBScript などの詳細は、サードパーティの解説書を参照してください。

    カスタムの数値形式を作成する場合は、ハッシュ記号(#)を使って有効数字を指定し、ゼロ(0)を使って桁数を指定します。桁数は実際の数字の桁数より多く設定してもかまいません。次に例を示します。

    「##.#」と指定すると、「12.34」が「12.3」と表示されます。

    「##.000」と指定すると、「12.34」が「12.340」と表示されます。

  5. 終了したら[OK]をクリックします。

カラムコンテンツのレイアウトの編集

[カラムのプロパティ]ダイアログボックスの[カラムフォーマット]タブでは、次のタスクを実行できます。

  • 結果にカラムを表示するかどうかを指定します。

    通常は、結果にカラムが表示されます。ただし、フィルターの作成に使用するカラムなど、結果に表示したくないカラムをレポートに含めることもできます。

  • 繰り返されるカラム値など、重複データの表示を制御します。

    テーブル内のあるカラムのデータが、そのテーブル内の他のカラムにおいて複数のロウで繰り返される場合があります。たとえば、あるカラムに顧客名がリストされており、別のカラムに顧客の都道府県がリストされている場合は、それぞれの「顧客」ロウで都道府県データが繰り返される可能性があります。その場合は、重複データを一度だけ表示するか、重複データをすべてのロウで表示するかを選択できます。繰り返しデータ、つまり重複データの表示を一度だけにすると、テーブルがいくらか読み取りやすくなり、データの区別がよりわかりやすくなります。

  • [データ形式]タブを使用して、さまざまな方法で結果を書式設定します。
  • [条件付き書式]タブを使用して、関数と条件式を使用して結果を条件付きで書式設定できます。
  • [相互作用]タブを使用して、ドリル操作、アクションリンクを使用した別のレポートへの移動、マスター詳細イベントの送信など、ユーザーが結果を使用する際に発生する相互作用を指定します。

選択内容は、操作中のレポートのカラムコンテンツに対してのみ適用されます。

結果でカラムを非表示にするには

  1. [基準]タブで、必要なカラムのメニューをプルダウンし、[カラムのプロパティ]を選択します。
  2. [カラムのプロパティ]ダイアログボックスで、[カラムの書式]タブをクリックします。
  3. [非表示]チェックボックスがオンになっていない場合はオンにします。

カスタムテーブルとカラム見出しを作成するには

  1. [基準]タブで、必要なカラムのメニューをプルダウンし、[カラムのプロパティ]を選択します。

    複数のレポートの結果を結合している場合、[カラムのプロパティ]ボタンは結果カラムレベルにあります。レポートの詳細は、「Set操作を使用した複数レポートの結果の結合」を参照してください。

  2. [カラムのプロパティ]ダイアログボックスで、[カラムの書式]タブをクリックします。
  3. [見出し]エリアで、[カスタムの見出し]チェックボックスをオンにします。

    これにより、見出しテキストと見出しの書式設定を変更できます。

  4. テーブルまたはカラムの見出しテキストを変更するには、該当するテキストボックスに新しい見出しを入力します。

    この見出しは、デフォルトの見出しの代わりにレポートで使用されます。

  5. テーブルまたはカラムの見出しの書式を変更するには、テキストボックスの横にある[書式の編集]ボタンをクリックします。

    [書式の編集]ダイアログボックスが表示されます。

    フォント、セル、境界、高度なスタイルオプションの項目を選択します。詳細は、後述の「カラムコンテンツの書式設定」を参照してください。

重複データを非表示にするには

  1. [基準]タブで、必要なカラムのメニューをプルダウンし、[カラムのプロパティ]を選択します。
  2. [カラムのプロパティ]ダイアログボックスで、[カラムの書式]タブをクリックします。
  3. [値の非表示]エリアで、適切なオプションを選択します。
    • 繰り返しデータを一度だけ表示し、重複ロウを非表示にするには、[非表示]を選択します。
    • 繰り返しデータをすべてのロウで表示するには、[繰り返し]を選択します。
    • この表示設定をデフォルトとして保存するには、[デフォルト]を選択します。

ユーザーが値をクリックしたときに実行される動作を指定するには

  1. [基準]タブで、必要なカラムのメニューをプルダウンし、[カラムのプロパティ]を選択します。
  2. カラムのプロパティダイアログボックスで、[相互作用]タブをクリックします。
  3. ユーザーが値をクリックしたときに実行される動作を指定するには、[プライマリ相互作用]フィールドで適切なオプションを選択します。
    • デフォルト(ドリル)。デフォルトの相互作用を復元します。
    • ドリル。ドリルダウン機能を有効にします。これにより、詳細な情報を表示できます。
    • アクションリンク。移動先のレポートまたはダッシュボードへのアクションリンクを指定します。
    • マスター詳細イベントの送信。[チャネルの指定]フィールドを使用して、データの送信先を識別します。
    • なし。ドリル操作または移動を無効にします。

インタラクションは、カラムの見出しおよびカラム内のデータそれぞれに対して定義します。

カラムコンテンツへの条件付き書式設定の適用

テーブルやピボットテーブルで条件付き書式設定を使用すると、特定の条件に一致するデータ要素を簡単に識別することができます。たとえば、売上額の多いものを任意の色で表示したり、ある一定の売上額を上回った営業員の名前の横にトロフィーなどのイメージを表示したりできます。

条件付き書式設定を適用するには、使用するレポート内のカラムを1つまたは複数選択し、基準となる条件を指定して、条件と一致した場合に適用するフォント、セル、境界、スタイルシートオプションの項目を選択します。この条件付き書式で選択された色、フォント、イメージなどが、データまたはデータを含むテーブルのセルに適用されます。条件を指定する手順は、フィルターを作成する手順とほとんど同じです。

複数の条件を追加して、データやテーブルのセルが、そのデータの値に基づいた複数の書式のうちのいずれかで表示されるようにすることもできます。たとえば、少ない売上額を任意の色で、多い売上額を別の色でそれぞれ表示することができます。

通常のテーブルとピボットテーブルでの条件付き書式設定には、わずかな違いがいくつかあります。別のカラムの値に基づいて他のカラムの書式を決める場合、標準テーブルでは反映されますが、ピボットテーブルでは反映されません。たとえば、地域の売上に基づいて地域名の色を設定しても、ピボットテーブルでは適用されません。ただし、売上データの値に基づいて売上データの色を設定した場合は、実際の名前に基づいて地域名の色を設定した場合と同様に、ピボットテーブルでも適用されます(関東地域の値を太字の色付きテキストとして表示する場合など)。

注: ピボットテーブルでは、ピボットテーブル別の計算値または集合値に対して条件が評価されます。これは、[データの表示名]オプションを選択し、割合または索引としてデータを表示する場合も同様です。

選択内容は、操作中のレポートのカラムコンテンツに対してのみ適用されます。

レポート内のカラムに条件付き書式設定を追加するには

  1. [基準]タブで、必要なカラムのメニューをプルダウンし、[カラムのプロパティ]を選択します。
  2. 列のプロパティダイアログボックスで、条件付き書式タブをクリックします。
  3. [条件の追加]をクリックし、条件として使用するレポート内のカラムを選択します。

    [新規条件]ダイアログボックスが開きます。

  4. 条件の演算子と値を選択します。
  5. [OK]をクリックして、[新規条件]ダイアログボックスを閉じます。

    [書式の編集]ダイアログボックスが開きます。

  6. フォント、セル、境界、イメージ、高度なスタイルの書式設定オプションの項目を選択します。

    詳細は、このトピックの「カラムコンテンツの書式設定」を参照してください。

    注: イメージを条件付き書式の一部として指定した場合は、指定した条件と一致したときにそのイメージが結果に表示されます。

  7. 終了したら、[OK]をクリックして[カラムのプロパティ]ダイアログボックスに戻ります。

    [カラムのプロパティ]ダイアログボックスに、条件と、適用する条件付き書式が表示されます。

    条件はリストされている順に評価され、trueに評価された最後の条件により、適用される書式が決まります。

    • カラムの順序を変更するには、[上へ]ボタンまたは[下へ]ボタンをクリックします。
    • 条件からカラムを削除するには、[削除]ボタンをクリックします。
    • 条件または条件付き書式を編集するには、対応するアイコンをクリックします。
  8. 別の条件を続けて指定するか、[OK]をクリックして終了します。

次の例は、条件付き書式が結果にどのように適用されるかを示したものです。

レポートに、最低順位を示すカラムには1の値を、最高順位を示すカラムには10の値を指定した順位カテゴリーが含まれているとします。次のような書式を設定したとします。

  • 1 つ目のイメージで低順位のカラム1 、2 、3 を示す。
  • 2 つ目のイメージで中順位のカラム4 、5 、6 、7 を示す。
  • 3 つ目のイメージで高順位のカラム8 、9 、10 を示す。

    順位を表示せずにイメージのみを表示するには、[位置]ドロップダウンメニューをプルダウンして[イメージのみ]を選択します。

カラムコンテンツの書式設定

[書式の編集]ダイアログボックス(および[カラムのプロパティ]ダイアログボックスの[Style(スタイル)]タブにあるオプション)を使用して、テーブルやピボットテーブルなどの表形式でセル内に表示されるカラムデータに対して、フォント、セル、境界、高度なスタイル書式オプションの項目を選択することができます。テーブルやカラムの見出しの設定を選択することもできます。

カラムのデフォルトの書式設定プロパティを上書きした場合は、選択内容が常に適用されることになります。カラムに対して条件付き書式設定プロパティを指定した場合は、条件が一致した場合のみ選択内容が適用されます。

[書式の編集]ダイアログボックス、または[カラムのプロパティ]ダイアログボックスの[Style(スタイル)]タブを使用するには

  1. [基準]タブで、必要なカラムのメニューをプルダウンし、[カラムのプロパティ]を選択します。
  2. [カラムのプロパティ]ダイアログボックスで、[スタイル]タブをクリックします。
  3. [フォント]エリアで、適用するフォントファミリー、サイズ、色、スタイル(太字など)、その他の効果(下線など)を選択します。
  4. [セル]エリアで、アライメント、背景色、セル内に表示するイメージを選択します。
    • 水平アライメントおよび垂直アライメントの選択は、ワードプロセッサで行端揃えを選択する場合に似ています。垂直アライメントは、カラムが他のカラムの複数のロウにまたがっていない場合には効果がありません。

      水平アライメント:

      [左]を選択すると、データが左揃えになります。テキストデータではこれが最も一般的な行端揃えです。[右]を選択すると、データが右揃えになります。数値データではこれが最も一般的な行端揃えです。[中央]を選択すると、データが中央揃えになります。このカラムのデータアライメント設定をデフォルトとして保存するには、[デフォルト]を選択します。

      垂直アライメント:

      [上]を選択すると、データをテーブルの一番上のセルに揃えます。[下]を選択すると、データをテーブルの一番下のセルに揃えます。[中央]を選択すると、データをテーブルの中央のセルに揃えます。このカラムの垂直アライメント設定をデフォルトとして保存するには、[デフォルト]を選択します。

    • [イメージ]ボタンをクリックすると、[イメージの選択]ダイアログボックスが開きます。
      • イメージを含めない場合は、[イメージなし]オプションを選択します。
      • カスタムイメージを含める場合は、[カスタムイメージ]オプションを選択し、テキストボックスに適切なパスを指定します。ここでは、結果を表示するすべてのユーザーがアクセスできるイメージを指定する必要があります。カスタムイメージは、条件付きの結果と条件なしの結果の両方で使用できます。
      • イメージを含めるには、グラフィック選択ウィンドウを使用します。このウィンドウには、メーターやトレンドの矢印など、条件付き書式設定に役立つイメージが表示されます。左のペインには、イメージのカテゴリーが表示されます。イメージカテゴリーをクリックすると、右のペインにそのカテゴリーのイメージが表示されます。イメージを選択するには、使用するイメージの横にあるラジオボタンを選択します。
      • セル内でのイメージの表示位置は、[位置]ドロップダウンメニューで選択します。

        デフォルト。イメージをデフォルトの位置で表示します。通常は、カラムデータまたは見出しの左側に表示されます。

        左。イメージをカラムデータまたは見出しの左側に表示します。

        。イメージをカラムデータまたは見出しの右側に表示します。

        イメージのみ。イメージのみを表示します。カラムデータまたは見出しは表示しません。

  5. [境界]エリアで、境界の位置、色、セルのスタイルを選択します。
  6. [Additional Formatting Options(書式関連オプション)]エリアで、カラムの幅、高さ、インデント(左スペース)、右スペース、上スペース、および下スペースを選択します。
  7. [Custom CSS Style Options (HTML Only)(カスタムCSSスタイルオプション(HTMLのみ))]エリアで、スタイルシートで指定されているスタイルやクラス要素を上書きできます。この機能は、カスケーディングスタイルシートの操作方法を知っているユーザーを対象としています。
    • [+]アイコンをクリックして、[Custom CSS Style Options (HTML Only)(カスタムCSSスタイルオプション(HTMLのみ))]エリアを展開します。
    • 使用する設定のチェックボックスをオンにして、クラス、スタイル、スタイルシートの場所を指定します。

      たとえば、[Use Custom CSS Style(カスタムCSSスタイルを使用する)]チェックボックスをオンにした場合は、次のように有効なCSSスタイル属性をセミコロンで区切って入力できます。

      text-align:center;color:red

  8. 終了したら、[OK]をクリックしてダイアログボックスを閉じます。

カスタムの日付/時間の書式文字列の使用

カスタムの日付/時間の書式文字列は、タイムスタンプ、日付、および時間を含むカラムを書式設定するための追加オプションです。

カスタムの日付/時間の書式文字列を入力するには

  1. [基準]タブで、必要なカラム(タイムスタンプ、日付または時間を含むカラム)のメニューをプルダウンし、[カラムのプロパティ]を選択します。
  2. [カラムのプロパティ]ダイアログボックスで、データ形式タブをクリックします。
  3. [デフォルトのデータ形式の上書き]チェックボックスをオンにします。
  4. [日付の書式]フィールドで、ドロップダウンリストから[カスタム]を選択します。
  5. [カスタムの日付の書式]フィールドに、カスタム書式文字列を次の表のとおりに入力してください。始めと終わりには括弧([])を入力します。

    注:[カスタムの日付の書式]フィールドに、カスタムの書式文字列を入力する必要があります。カスタムの書式文字列をドロップダウンリストから選択することはできません。

一般的なカスタム書式文字列

次の表では、一般的なカスタム書式文字列、およびその表示結果について説明します。これらの書式を設定することによって、ユーザーのロケールに基づいた日付/時刻を表示することができます。

一般的な
書式文字列

結果

[FMT:dateShort]

日付をロケールの短い日付形式に書式設定します。[FMT:date] と入力することもできます。

[FMT:dateLong]

日付をロケールの長い日付形式に書式設定します。

[FMT:dateInput]

日付をシステムでの入力に利用できる形式に書式設定します。

[FMT:time]

時刻をロケールの時刻形式に書式設定します。

[FMT:timeHourMin]

時刻をロケールの時刻形式に書式設定しますが、秒は省略します。

[FMT:timeInput]

時刻をシステムでの入力に利用できる形式に書式設定します。

[FMT:timeInputHourMin]

時刻をシステムでの入力に利用できる形式に書式設定しますが、秒は省略します。

[FMT:timeStampShort]

[FMT:dateShort] と[FMT:time] の入力結果は、同じになります。日付をロケールの短い日付形式に書式設定し、時刻をロケールの時刻形式に書式設定します。[FMT:timeStamp] と入力することもできます。

[FMT:timeStampLong]

[FMT:dateLong] と[FMT:time] の入力結果は、同じになります。日付をロケールの長い日付形式に書式設定し、時刻をロケールの時刻形式に書式設定します。

[FMT:timeStampInput]

[FMT:dateInput] と[FMT:timeInput] の入力結果は、同じになります。日付と時刻をシステムでの入力に利用できる形式に書式設定します。

[FMT:timeHour]

時間のみをロケールの形式に書式設定します。8 PMのように表示されます。

ODBC カスタム書式文字列

次の表では、ODBC規格に従ったカスタム書式文字列と、その表示結果について説明します。ここでは、ODBC規格にしたがって日付/時刻フィールドを表示しています。

ODBCの書式文字列

結果

[FMT:dateODBC]

日付を標準的なODBCのyyyy-mm-dd(4桁の年、2桁の月、2桁の日)形式に書式設定します。

[FMT:timeODBC]

時刻を標準的なODBCのhh:mm:ss(2桁の時間、2桁の分、2桁の秒)形式に書式設定します。

[FMT:timeStampODBC]

[FMT:dateODBC] と[FMT:timeStampODBC] の入力結果は、同じになります。日付をyyyy-mm-dd 形式に書式設定し、時間をhh:mm:ss 形式に書式設定します。

[FMT:dateTyped]

dateという単語の後に、標準的なODBCのyyyy-mm-dd形式で日付を表示します。日付は一重引用符(‘)内に表示されます。

[FMT:timeTyped]

timeという単語の後に、標準的なODBCのhh:mm:ss形式で時間を表示します。時間は一重引用符(‘)内に表示されます。

[FMT:timeStampTyped]

timestampという単語の後に、標準的なODBCのyyyy-mm-dd hh:mm:ss形式でタイムスタンプを表示します。タイムスタンプは一重引用符(‘)内に表示されます。

整数フィールドのカスタム書式文字列

次の表では、整数フィールドを操作するときに利用可能なカスタム書式文字列について説明します。これによって、ユーザーのロケールにあわせて月および日を表示することができます。

整数フィールドには、月と曜日を表す整数が保持されます。月の場合、1は1月、2は2月、と続いて最後は12で12月を表します。曜日の場合、1は日曜日、2は月曜日、と続いて最後は7で土曜日を表します。

整数フィールドの書式文字列

結果

[MMM]

ユーザーのロケールに基づいた月名を省略形で表示します。

[MMMM]

ユーザーのロケールに基づいた月名を、完全な形で表示します。

[DDD]

ユーザーのロケールに基づいた曜日を、省略形で表示します。

[DDDD]

ユーザーのロケールに基づいた曜日を、完全な形で表示します。

時間に変換するためのカスタム書式文字列

次の表では、データを時間に変換するために使用できるカスタム書式文字列について説明します。ここでは、次のフィールドを使用することもできます。

  • 一日の開始(12:00 AM)から経過した時間を表す整数または実数を格納するフィールド。
  • 出力形式が[FMT:timeHour]のフィールド。(この書式は、時間のフィールドのみロケールに基づいた形式で表示するもので、8 PMのように表示されます)。

    データ変換書式文字列

    結果

    [FMT:timeHour]

    この書式では、フィールドの値が一日の開始から経過した時間を表すものと想定され、時間数がhh形式に書式設定されます。ここで、hhは時間数を表します。端数は値から切り捨てられます。たとえば、値が2の場合は2 AMとなり、12.24の場合は12 PMと表示されます。

    [FMT:timeHour(min)]

    この書式では、フィールドの値が一日の開始から経過した分を表すものと想定され、分数がhh形式に書式設定されます。ここで、hhは時間数を表します。端数は値から切り捨てられます。たとえば、値が2の場合は12 AMとなり、363.10の場合は06 AMと表示されます。

    [FMT:timeHour(sec)]

    この書式では、フィールドの値が一日の開始から経過した秒を表すものと想定され、秒数がhh形式に書式設定されます。ここで、hhは時間数を表します。端数は値から切り捨てられます。たとえば、値が600の場合は12 AMとなり、3600の場合は1AMに、そして61214.30の場合は5 PMと表示されます。

時間と分に変換するためのカスタム書式文字列

次の表では、データを時間と分に変換するために使用することができるカスタム書式文字列について説明します。ここでは、一日の開始(12:00 AM)から経過した時間を表す整数、または実数を格納するフィールドを使用することができます。

[FMT:timeHourMin] の書式による出力結果が入ったフィールドを使用することもできます。(この書式では、ロケールに基づいた時間が表示されますが、秒は省略されます)。

データ変換書式文字列

結果

[FMT:timeHourMin]

この書式では、フィールドの値が一日の開始から経過した分を表すものと想定され、値がhh:mm形式に変換されます。ここで、hhは時間数、mmは分数を表します。端数は値から切り捨てられます。たとえば、値が12の場合12 12 AMとなり、73の場合は1:13 AMに、そして750の場合は12:30 PMと表示されます。

[FMT:timeHourMin(sec)]

この書式では、フィールドの値が一日の開始から経過した秒を表すものと想定され、値がhh:mm形式に変換されます。ここで、hhは時間数、mmは分数を表します。端数は値から切り捨てられます。たとえば、値が60の場合は12 01 AMとなり、120の場合は12:02 AMに、そして43200の場合は12:00 PMと表示されます。

[FMT:timeHourMin(hour)]

この書式では、フィールドの値が一日の開始から経過した時間を表すものと想定され、時間数がhh:mm形式に変換されます。ここで、hhは時間数、mmは残りの分数を表します。たとえば、値が0の場合は12:00 AMとなり、1.5の場合は1:30AMに、そして13.75の場合は1:45 PMと表示されます。

時間、分、および秒に変換するためのカスタム書式文字列

次の表では、データを時間、分、および秒に変換するために使用することができるカスタム書式文字列について説明します。これらは、時間を表す整数、または実数がはいったフィールドを使用することができます。

[FMT:time] の書式による出力結果を使用することもできます。詳細については、「一般的なカスタム書式文字列」のトピックを参照してください(この書式では、ロケールに基づいた時間が表示されます)。

データ変換書式文字列

結果

[FMT:time]

この書式では、フィールドの値が一日の開始から経過した秒を表すものと想定され、値がhh:mm:ss形式に変換されます。ここで、hhは時間数、mmは分数、ssは秒数を表します。たとえば、値が60の場合は12:01:00 AMとなり、126の場合は12:02:06AMに、そして43200の場合は12:00:00 PMと表示されます。

[FMT:time(min)]

この書式では、フィールドの値が一日の開始から経過した分を表すものと想定され、値がhh:mm:ss形式に変換されます。ここで、hhは時間数、mmは分数、ssは秒数を表します。たとえば、値が60の場合は1:00:00 AMとなり、126の場合は2:06:00 AMに、そして1400の場合は11:20:00 PMと表示されます。

[FMT:time(hour)]

この書式では、フィールドの値が一日の開始から経過した時間を表すものと想定され、値がhh:mm:ss形式に変換されます。ここで、hhは時間数、mmは分数、ssは秒数を表します。たとえば、値が6.5の場合は6:30:00 AMとなり、12の場合は12:00:00 PMと表示されます。

高度なカスタム書式

前述の書式に加えて、次の表に示すような一般的な日付と時刻の書式を使用して独自の書式を作成することによって、日付と時刻の書式を設定することもできます。

たとえば、次のような書式を使用して書式を作成できます。

dddd - h:mm tt

この場合、日付スタンプフィールドには次のような書式が適用されます。

Monday - 4:03 PM

注:これらの書式を使用する場合は、他の書式で必要な角かっこ([ ])を使用しないでください。

以下の書式を使用すると書式設定の柔軟性が向上しますが、日付の書式をユーザーのロケール設定に従って変更できなくなります。前述の多くの書式ではそれが可能です。

次の表に、一般的な日付と時刻の書式を示します。

書式

結果

d

月内の日の番号(例:1 - 31)です。値が1桁の場合、前にゼロ(0)は付加されません。

dd

d と同様ですが、1 桁の値の前にゼロ(0 )が付加されます。

ddd

曜日を3文字の略語で表示します(例:Sun、Mon)。

dddd

曜日をフルスペルで表示します(例:Sunday、Monday)。

M

月番号(例:1、12)です。値が1桁の場合、前にゼロ(0)は付加されません。

MM

M と同様ですが、1 桁の値の前にゼロ(0 )が付加されます。

MMM

月を3文字の略語で表示します(例:Jan、Feb)。

MMMM

月をフルスペルで表示します(例:January、February)。

yy

年を2桁で表示します(例:06)。

yyyy

年を4桁で表示します(例:2006)。

h

時間を12時間制で表示します。値が1桁の場合、前にゼロ(0)は付加されません。

hh

h と同様ですが、1 桁の値の前にゼロ(0 )が付加されます。

H

時間を24時間制で表示します。値が1桁の場合、前にゼロ(0)は付加されません。

HH

H と同様ですが、1 桁の値の前にゼロ(0 )が付加されます。

m

分を表示します。値が1桁の場合、前にゼロ(0)は付加されません。

mm

m と同様ですが、1 桁の値の前にゼロ(0 )が付加されます。

s

秒を表示します。値が1桁の場合、前にゼロ(0)は付加されません。

ss

s と同様ですが、1 桁の値の前にゼロ(0 )が付加されます。

tt

AM (午前)とPM (午後)を示します。h 書式およびhh 書式とともに使用します。


公開日 2018 年 8 月 Copyright © 2005, 2018, Oracle. All rights reserved. Legal Notices.