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分析のレコードの表示について分析の複数の設定によって表示が制御されます。これらの設定は、次の順序で適用されます。
これらの設定を使用する企業の管理者は、実行するレポートに表示するレコードを制御できます。たとえば、マネージャは、自身の商談と直属の従業員の商談を表示できますが、セールス要員の設定で表示可能な商談は自身の商談に限定されます。 [分析内のすべてのデータへのアクセス]設定[分析内のすべてのデータへのアクセス]権限が役割の設定に含まれるユーザーは、個人とマークされたレコードを含む、組織全体のすべてのデータを表示できます。通常、この権限は、企業の管理者に付与されます。この権限は、すべての分析表示設定に優先します。 ユーザー役割に[分析内のすべてのデータへのアクセス]権限が含まれていない場合は、企業プロファイルまたはユーザープロファイルに指定された分析表示設定によって、ユーザーがレポートに表示できるデータが決定されます。 [レポートサブジェクトエリア]設定通常、この設定は、企業の管理者を除く組織内のすべてのユーザーに使用されます。この設定は、企業プロファイルとユーザープロファイルの両方で使用可能です。ユーザープロファイルでこの設定が定義されていない場合は、企業プロファイルの設定が適用されます。この設定の値を次に示します。
[履歴サブジェクトエリア]設定通常、この設定は、企業の管理者を除く組織内のすべてのユーザーに使用されます。この設定は、企業プロファイルとユーザープロファイルの両方で使用可能です。ユーザープロファイルでこの設定が定義されていない場合は、企業プロファイルの設定が適用されます。 この設定に使用できる値を次に示します。
ブックおよびブックセレクタ[フル表示]設定では、ブック機能を使用して、レポートに表示するデータを詳細に制御できます。[レポート]ページにあるブックセレクタを使用すると、ブックおよびそのサブブック(存在する場合)に含まれているデータのみ表示できます。この機能を使用できるのは、1つ以上のブックに割り当てられていて、(レポートサブジェクトエリアではなく)分析サブジェクトエリアを使用している場合のみです。[分析内のすべてのデータへのアクセス]権限が指定されている場合は、選択されたブックに関係なくすべてのデータを引き続き表示できます。また、分析内では、[役割ベースですべてのレコードを読み取れます]の表示がブックの表示に優先します。 企業の管理者は、各ユーザーについて、[レポート]ページのブックセレクタのデフォルトブックを設定できます。この設定は、ユーザープロファイルの[分析のデフォルトブック]フィールドで行います。 注:プロファイルにデフォルトブックとして設定されているブックにデータを含めることができない場合、またはそのブックにアクセスできない場合は、アクセスが拒否されたことを示すエラーが表示されます。 Oracle CRM On Demandにテリトリーの管理およびアライメントの有効化を実装するために使用するブックに関連付けられているデータは、分析でもブックの表示を介してサポートされます。ブックセレクタでブックを選択すると、分析には、そのブックに関連付けられている有効な取引先と担当者のレコードのみが表示されます。ブックとの関連付が削除されたレコード、または有効になる予定のレコードは、レポートに表示されません。 ブックの所有権ユーザーおよびカスタムブックは、取引先および担当者のレコードを所有できます。ブックの所有権によって、テリトリーをシミュレートする機能が提供されます。レコードがブックによって排他的に所有されている場合、そのレコードはブックの表示を介してのみ表示されます。同様に、レコードがユーザーによって排他的に所有され、どのブックにも関連付けられていない場合、そのレコードはブックの表示を介して表示されません。レコード所有権モードを詳細に示すために、次の表の例について考えてみます。
結果次のレコードがLucy Harrisのマネージャ、チーム、およびフルの表示モードで表示されますが、これは、これらのレコードがこのユーザーの所有または共有するレコードのためです。
Bobcat社のレコードはこれらのモードで表示されませんが、これは、このレコードが西ブックによって排他的に所有されているためです。次のレコードはブックセレクタから西ブックが選択されると表示されますが、これは、これらのレコードが西ブックによって所有されていたり、西ブックに関連付けられているためです。
Action Rentalsのレコードはブックの表示モードで表示されませんが、これは、このレコードがユーザーであるLucy Harrisによって排他的に所有されているためです。詳細は、「データアクセス、レコード共有、およびレコード所有権について」および「レコード所有権モードについて」を参照してください。 ユーザーの委任ユーザーの委任機能を使用すると、レポートに表示するデータを詳細に制御できます。ブックセレクタを使用すると、自分を委任ユーザーリストに追加しているすべてのユーザーのデータを表示できます。ブックセレクタでユーザーの名前を選択して、そのユーザーのレポートデータを表示できます。レポートには自分のデータが表示されなくなり、選択したユーザーのデータのみ表示されます。ただし、分析表示設定は引き続き有効です。たとえば、Ryanが委任ユーザーリストにユーザーを追加し、Ryanの分析表示設定が[マネージャ表示]の場合は、そのユーザーの設定も[マネージャ表示]でないかぎり、Ryanと同じデータをレポートに表示する必要はありません。 [役割ベースですべてのレコードを読み取れます]設定このコントロールは、企業プロファイルとユーザープロファイルの両方にあります。このコントロールでは、レコードタイプの役割の[すべてのレコードを読み取れますか?]設定を分析で考慮するかどうかを指定します。このコントロールが企業プロファイルで[はい]に設定されている場合、またはユーザープロファイルで[はい]または[null]に設定されている場合は、レコードタイプの[すべてのレコードを読み取れますか?]フラグもチェックされ、ユーザーはそのレコードタイプのすべてのレコードをレポートに表示できます。これらの条件を満たさない場合、分析では、レポートサブジェクトエリアと分析サブジェクトエリアで定義されたデフォルトの表示設定が適用されます。 ユーザーの[役割ベースですべてのレコードを読み取れます]設定が有効な場合、分析では、役割定義で[すべてのレコードを読み取れますか?]が指定されているレコードタイプの表示設定を無視します。その他のレコードタイプについて、分析では、レポートサブジェクトエリアと履歴サブジェクトエリアのデフォルトの表示設定に基づく表示を適用します。たとえば、プロファイルで[役割ベースですべてのレコードを読み取れます]が有効で、レポートサブジェクトエリアの表示設定は[マネージャ表示]に設定され、担当者レコードタイプではなく商談レコードタイプに対して[すべてのレコードを読み取り可能]が設定されている場合は、レポートを実行すると、自分および自分の部下が所有する担当者のみのすべての商談が表示されます。 分析内で[役割ベースですべてのレコードを読み取れます]タイプの設定を使用する際の企業および企業の管理者の考慮事項は次のとおりです。
時系列分析サブジェクトエリアとリアルタイムレポートサブジェクトエリアでのセキュリティおよびデータ表示レポートに表示されるデータは、レコードタイプに対して定義されたセキュリティとデータ表示、および時系列分析サブジェクトエリアとリアルタイムレポートサブジェクトエリアに対して定義されたデフォルトの表示設定に基づいています。ほとんどのレコードタイプは各サブジェクトエリアで保護されていますが、関連レコードタイプをユーザーが明示的に共有または所有していない場合でも、これらの関連レコードタイプのレポート作成ニーズをサポートするために、このルールには例外があります。たとえば、取引先レコードタイプは、取引先が主要ドライビングレコードタイプであるサブジェクトエリアでのみ保護され、他のサブジェクトエリアでは制限されません。 レコードタイプをサブジェクトエリアで制限なしにする目的は、レコードタイプ間の関連付けに関するレポートを作成できるようにすることです。たとえば、見込み客の時系列分析サブジェクトエリアでは、自分が所有または共有している見込み客、およびそれらの見込み客の対応する取引先に関するレポートを、これらの関連取引先を所有または共有していない場合でも作成できます。 次の表に、時系列分析サブジェクトエリアのレコードタイプの表示を示します。
次の表に、リアルタイムレポートサブジェクトエリアのレコードタイプの表示を示します。
注: 1. 役割ベースのレコードタイプの表示は、すべてのレコードタイプで有効です。 2. 分析のブックの表示は、取引先、活動、資産(取引先に基づく)、担当者、イベント、世帯、見込み客、商談、製品売上、サービスリクエスト、解決策、カスタムオブジェクト1から15の各レコードタイプに対して有効です。レポートサブジェクトエリアのブックの表示では、現在のブック内のレコードが表示されますが、時系列分析サブジェクトエリアでは、サブブックに含まれているレコードも表示されます。 3. クエリーが取引先基準のみに関係する場合、表示制御は取引先基準に適用されません。表示制御を有効にするには、[取引先]ディメンションからフィールドを含めます。 |
公開日 2018 年 8 月 | Copyright © 2005, 2018, Oracle. All rights reserved. Legal Notices. |