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監査証跡のカスタマイズ

多くのレコードタイプでは、監査証跡を使用してレコードの作成、削除および復元を追跡でき、既存のレコードの指定したフィールドに対する更新も追跡できます。監査証跡レコードには、アクションによって監査証跡レコードをトリガーしたユーザーの詳細、実行されたアクションのタイプ、およびタイムスタンプが表示されます。既存のレコードの監査対象フィールドが更新されると、フィールドへの変更の監査証跡レコードにフィールドの古い値および新しい値が表示されます。

注: レコードの更新時に監査対象フィールドが更新されなかった場合は、その操作に対して監査証跡レコードは生成されません。

監査証跡の企業設定

監査証跡レコードがOracle CRM On Demandに保持される期間は、企業プロファイルの[監査失効 (日数)]フィールドで指定されます。標準アプリケーションではレコードは90日間保持されますが、管理者は異なる期間を指定できます。

レコードタイプについて監査できるフィールドの最大数は、企業プロファイルの[レコードタイプの監査可能な項目]フィールドで指定されます。標準アプリケーションでは最大フィールド数は35ですが、管理者はこの制限を変更できます。

注: レコードタイプに対して監査できるフィールドの最大数が各レコードタイプの[監査フィールドセットアップ]ページに表示されますが、そのページで値を変更することはできません。

監査証跡の企業設定の変更については、「企業設定の設定」を参照してください。

監査に必要な時間とリソース

監査を行うと、操作の実行時に監査ルールを評価する必要があるため、操作の処理時間が追加されます。更新操作の場合は、監査証跡レコードを生成し、更新された各監査対象フィールドに対して格納する必要があるため、レコードタイプについて監査するフィールドが多いほど、そのタイプのレコードの保存にかかる時間が長くなります。

監査証跡設定

監査証跡をサポートする各レコードタイプに対して、次のことを指定できます。

  • 監査するフィールド。
  • レコードの作成を追跡するかどうか。

    注: [ユーザー]監査証跡では、レコードの作成を追跡するオプションを選択解除できません。

  • 削除できるレコードについては、それらのレコードの削除および復元を追跡するかどうか。

    注: レコードの削除および復元を追跡するオプションは、[ユーザー]および[ユーザーパートナー管理]監査証跡では、それらのレコードを削除できないため使用できません。

レコードタイプの監査証跡は、そのレコードタイプに対して少なくとも1つのフィールドを監査することを指定するか、またはレコードの作成、削除および復元を追跡するオプションのいずれかを選択すると、すぐに有効になります。

監査証跡レコードをユーザーに表示することについて

監査証跡レコードは、「レコードの監査証跡の表示」で説明するように、レコードの[詳細]ページの[監査証跡]関連情報セクションに表示されます。監査証跡レコードをユーザーに表示するには、次の操作を実行する必要があります。

  • レコードタイプのレコードの[詳細]ページの関連するレイアウトに、[監査証跡]関連情報セクションを追加します。

    注: [監査証跡]関連情報セクションは、資産および売上レコードタイプのページレイアウトには追加できません。これらのレコードタイプの監査証跡情報は、マスター監査証跡にのみ表示できます。

  • 関連するユーザーのアクセスプロファイルを更新して、監査証跡レコードへのアクセスを許可します。たとえば、取引先についての監査証跡レコードをユーザーが表示できるようにするには、[取引先]レコードタイプの[監査証跡]関連情報タイプへの読み取り専用アクセス権をユーザーに付与します。アクセスプロファイルの詳細は、「アクセスプロファイルの設定プロセス」を参照してください。

管理者は、「マスター監査証跡による監査証跡変更の確認」で説明するように、[マスター監査証跡]の監査したすべてのレコードタイプの監査証跡レコード一式を表示することもできます。

デフォルトで監査されるレコードタイプ

企業を初めて設定するとき、[商談]および[サービスリクエスト]レコードタイプに対して監査証跡がデフォルトで有効になります。さらに、業界固有またはOracle CRM On Demand Partner Relationship Management Editionに固有の特定のレコードタイプについては、そのレコードタイプが企業に対して有効になると監査証跡が有効になります。これらすべてのレコードタイプについて、監査証跡が次のように設定されます。

  • 特定のフィールドが監査されます。監査対象フィールドのリストにフィールドを追加することや、リストからフィールドを削除することができます。
  • レコードの作成を追跡するオプション、レコードの削除および復元を追跡するオプションが選択されます。この設定を変更できます。

[商談]および[サービスリクエスト]レコードタイプに対してのみ、次の項目がデフォルトで設定されます。

  • [監査証跡]関連情報セクションが、標準の[詳細]ページレイアウトで使用できます。
  • すべての標準アクセスプロファイルで、監査証跡レコードへの読み取り専用アクセス権が提供されます。

企業を初めて設定するとき、[ユーザー]レコードタイプに対する監査証跡もデフォルトで有効になります。特定の必須フィールドはデフォルトで監査されます。レコードの作成を追跡するオプションも選択され、この設定は変更できません。

次の表に、監査証跡をサポートするレコードタイプをリストし、そのレコードタイプに対して監査証跡がデフォルトで有効になるかどうかを示します。デフォルトで監査されるフィールドもリストします。

: レコードタイプの監査対象フィールドのリストからすべてのフィールドを削除し、レコードの作成、削除および復元を追跡するオプションも選択解除した場合、そのレコードタイプの監査証跡は無効になります。

レコードタイプ

監査証跡はデフォルトで有効

デフォルトの監査対象フィールド

取引先

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

認定

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

活動

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

住所

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

割当

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

申込書類

はい

年間売上、申込書類ID、承認状況、承認日、キャンペーン、現在の承認者、電子メールアドレス、既存のパートナーシップ、予想パートナーシップ給付金、名前 (名)、名前 (姓)、所在地、代表 FAX 番号、代表電話番号、名前、従業員数、パートナー、パートナープログラム、パートナータイプ、プログラムレベル、拒否理由、ソース、送信状況、勤務先 FAX 番号、勤務先電話番号。

資産

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

ブロック製品

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

ブローカープロファイル

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

ビジネス計画

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

キャンペーン

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

認定レベル

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

請求

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

担当者

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

担当者の都道府県免許

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

コース

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

補償内容

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

カスタムオブジェクト01以降

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

損傷

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

取引交渉登録

はい

承認状況、関連担当者、関連顧客、関連見込み客、関連商談、携帯電話、市、クローズ日、会社名、国、通貨、現在の承認者、取引サイズ、電子メール、失効日、FAX、名前 (名)、名前 (姓)、名前、開始パートナー取引先、パートナープログラム、郵便番号、主要パートナー、製品への関心、拒否理由、都道府県、住所-区、町、番地、送信状況、電話番号、タイプ。

自動車ディーラー

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

イベント

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

試験

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

金融口座

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

金融口座名義人

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

金融口座保有状況

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

財務計画

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

金融製品

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

金融トランザクション

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

資金

はい

所有者、パートナー、状態、目標額。

資金リクエスト

はい

承認、請求決定日、請求額、締切日、資金、認可、所有者、事前承認日付、事前承認リクエスト、状態。

HCP担当者割当

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

世帯

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

保険不動産

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

在庫監査レポート

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

在庫期間

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

招待者

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

関連パーティ

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

見込み客

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

MDF リクエスト

はい

事前承認金額、要求済み金額、承認状況、請求決定日、クレーム状況、資金、事前承認日付、送信状況、送信日、承認済み請求額合計、要求済み請求額合計。

メッセージプラン

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

メッセージプラン項目

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

メッセージプラン項目関係

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

目標

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

商談

はい

クローズ日、売上予想、所有者、確度 (%)、売上、セールスステージ。

オーダー

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

パートナー

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

パートナープログラム

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

計画取引先

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

計画担当者

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

計画商談

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

保険

はい

額面。詳細は、「保険証券のフィールド」を参照してください。

証券名義人

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

ポートフォリオ

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

製品領域

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

見積り

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

売上

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

サンプル免責条項

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

サンプルロット

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

サンプルリクエスト

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

サンプルリクエスト項目

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

サンプルトランザクション

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

サービスリクエスト

はい

エリア、原因、説明、所有者、優先順位、ソース、状態、主題、タイプ。

署名

はい

担当者

ソーシャルメディア

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

ソーシャルプロファイル

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

解決策

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

特別価格リクエスト

はい

承認状況、認可日、請求決定日、クレーム状況、送信状況、送信日、認可金額合計、要求済み金額合計、承認済み請求額合計、要求済み請求額合計。

ユーザー

はい

重要警告を常に送信する、認証タイプ、電子メール、シングルサインオンの外部 ID、役割、状態、ユーザーのサインイン ID。

ユーザーパートナー管理

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。ベストプラクティスとして次のフィールドを監査します。

重要警告を常に送信する、認証タイプ、電子メール、シングルサインオンの外部 ID、役割、状態、ユーザーのサインイン ID。

注: [マスター監査証跡]では、パートナーの自己管理ページを使用してユーザーレコードに対して行われる変更は、[ユーザーパートナー管理]レコードタイプとともに表示されます。

車両

いいえ

デフォルトで監査されるフィールドはありません。

監査関連のフィールドに関する考慮事項は次のとおりです。

  • [ユーザー]監査証跡については、必須フィールドは監査対象フィールドのリストで赤いテキストで表示されます。監査対象フィールドのリストから必須フィールドのいずれかを削除した場合は、ユーザー監査証跡を保存できません。
  • 外部キーフィールドの場合、名前(IDではない)が保存され、監査証跡に表示されます。たとえば、[商談]レコードタイプに対する[取引先]フィールドを監査する場合、監査証跡には行IDではなく取引先名が表示されます。
  • 監査可能なレコードタイプでは、住所フィールドは使用できません。
  • ピックリストフィールドには、ユーザーの言語に依存する値(LDV)が表示されます。
  • レイアウトに表示されないID列は、監査には使用できません。

次の手順では、レコードタイプの監査証跡をカスタマイズする方法について説明します。

作業前の準備。この手順を実行するには、次のすべての権限を含む役割が割り当てられている必要があります。

  • アプリケーションのカスタマイズ
  • フィールド監査の管理
  • 役割およびアクセスの管理

レコードタイプの監査証跡をカスタマイズするには

  1. 任意のページの右上隅にある[管理]グローバルリンクをクリックします。
  2. [アプリケーションカスタマイズ]セクションで、[アプリケーションカスタマイズ]リンクをクリックします。
  3. [レコードタイプセットアップ]セクションで、必要なレコードタイプのリンクをクリックします。
  4. [フィールド監査セットアップ]セクションで、レコードタイプ[フィールド監査セットアップ]リンクをクリックします。
  5. (オプション)監査証跡でレコードの作成を追跡する場合は、[レコードタイプレコード作成の監査]を選択します。
  6. (オプション)監査証跡でレコードの削除または復元を追跡する場合は、[レコードタイプレコード削除 / 復元の監査]を選択します。
  7. [監査フィールドセットアップ]ページで、必要に応じて[使用可能項目]リストから[監査フィールド]リストにフィールドを移動します。

    企業の設定の上限を超えた場合は、エラーメッセージが表示されます。

    [使用可能項目]リストには、そのレコードタイプでまだ監査が指定されていない標準のフィールドとカスタムフィールドがすべて表示されます。

  8. [保存]をクリックします。

    フィールドを有効にするとすぐに、監査が有効になります。

注意: [招待者]レコードタイプは、[イベント]レコードタイプの子レコードタイプです。[イベント]レコードタイプのための[アプリケーションカスタマイズ]ページを使用して、[招待者]レコードタイプ用の監査証跡フィールドをカスタマイズし、[招待者]レコードタイプ用の[監査証跡]関連情報セクションを設定できます。[招待者]レコードタイプ用の[監査証跡]関連情報セクションは、[招待者詳細]ページのレイアウトのみに追加できます。[招待者]レコードタイプ用の[監査証跡]関連情報セクションをイベント詳細ページのレイアウトに追加することはできません。また、招待者レコードの監査証跡をユーザーが表示できるようにするには、関連するアクセスプロファイルを更新して、ユーザーに[イベント]親レコードタイプ用の招待者の監査証跡関連項目への読み取り専用アクセス権を付与する必要があります。


公開日 2018 年 8 月 Copyright © 2005, 2018, Oracle. All rights reserved. Legal Notices.