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静的ページレイアウトのカスタマイズ
ユーザーに採用されるためには、アプリケーションが適切な外観や操作性を備えていることが重要です。そのためには、ページレイアウトをカスタマイズすることも1つの方法です。カスタマイズプロセスの一環として、次の操作を行えます。
ページレイアウトをカスタマイズする方法は2種類あります。個々のフィールドを役割別に定義する静的ページレイアウト、または作成するレコードのタイプに応じて変わる動的ページレイアウトを定義することができます。動的ページレイアウトを役割別に割り当てることもできます。ページレイアウト名に使用できる文字数は制限されています。詳細は、「カスタムレイアウト制限について」を参照してください。
注:Oracle Contact On Demandでは、電子メール、ボイスメール、およびコール用のページレイアウトを作成できます。動的レイアウトはOracle Contact On Demandでサポートされていません。「新規レコードを作成するためのページレイアウトのカスタマイズ」で説明するように、新規レコードを作成するために静的ページレイアウトを定義することもできます。
レコードタイプごとに新しいレイアウトを作成してから、各レコードタイプのページレイアウトをユーザー役割に割り当てることができます。その役割を割り当てられたユーザーがサインインすると、各レコードタイプに固有のカスタマイズされたレイアウトが表示されます。たとえば、商談に対して2つのページレイアウトを作成できます。1つはサービス要員向けの簡略化されたレイアウトで、これには最重要フィールドのみが表示されます。もう1つはフィールドセールス要員向けのレイアウトで、これにはより多くのフィールドが表示されます。作成したレイアウトは役割に応じて割り当てることができます。サービス要員またはフィールドセールス要員の役割が割り当てられていないユーザーには、引き続きデフォルトのレイアウトの[商談]ページが表示されます。もう1つの例として、担当者に対して2つのページレイアウトを作成し、サービス要員が新しい担当者を追加するときには[取引先]フィールドを必須フィールドとして、サービス管理者が新しい担当者を追加するときには必須フィールドとしないようにすることができます。
特定の役割についてレコードタイプにカスタムページレイアウトを割り当てないと、そのレコードタイプにはデフォルトのページが使用されます。
ページレイアウトのカスタマイズでは、次のことを指定できます。
標準レイアウトのコピーは可能ですが、編集したり削除したりすることはできません。カスタムレイアウトは、すでに役割や動的レイアウトに割り当てられていない限り、削除できます。
ページレイアウトのパーソナライズについて
ユーザー役割の[詳細ページのパーソナライズ - 関連情報]権限が有効になっている場合、ユーザーはレコードタイプの[詳細]ページで関連情報セクションのレイアウトをパーソナライズできます。
ユーザー役割が次のように設定されている場合、ユーザーはレコードタイプの[詳細]ページで項目レイアウトをパーソナライズできます。
- 役割の[詳細ページのパーソナライズ - 項目]権限が有効になっています。
- カスタムページレイアウトは、レコードタイプの役割に割り当てられています。
パーソナライズページレイアウトの詳細は、次のトピックを参照してください。
ページレイアウトのフィールドに関する考慮事項
ページレイアウトを設計する際は、次の事項を考慮してください。
- レポートや売上予想の計算のために重要なレコードフィールドがいくつかあります。これらのフィールドの使用を徹底するため、フィールドに必須のフラグが付けられています。ページレイアウトをカスタマイズするとき、これらのフィールドの必須フラグを変更することはできません。また、ページレイアウトからこれらのフィールドを削除することもできません。
- ページレイアウトからフィールドを削除すると、レコードの使用法に重大な影響を及ぼす可能性があります。たとえば、解決策レコードから[状態]および[発行]フィールドを削除すると、そのページレイアウトを持つ従業員は、解決策を承認したり、他の従業員に解決策の使用を許可したりできなくなります。
- 住所はグループ化され、フィールドとフィールドのラベルが各国の命名規則を反映するようになっています。したがって、一部のレコードタイプについては、住所の各行を分割することはできません。そのかわり、住所の行のグループ(1つの住所オプション)を含んでいるフィールドを選択する必要があります。このオプションは、リリース20より前のリリースで選択できた個人のフィールド(市区町村、番地、郵便番号など)に置き換わるものです。たとえば、見込み客について、[請求]フィールドはページレイアウトウィザードの[項目の設定]および[項目レイアウト]のステップで表示されます。[請求]フィールドは[請求先住所]のすべてのフィールドを含んでいます。
- ページレイアウト内の[テキストフィールド (長)]リストの標準およびカスタムメモフィールドをページレイアウト内の他のエリアに移動できます。
- ページレイアウト内の[テキストフィールド (長)]リストと他の領域の間で次のフィールドを移動できます。
レコード
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フィールド名
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取引先住所
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説明
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住所
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説明
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住所
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コメント
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セールスアセスメントテンプレート
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活動
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次のコール
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申込書類
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既存のパートナーシップ
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申込書類
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予想パートナーシップ給付金
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申込書類
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インデックス付き長いテキスト
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資産
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説明
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ブック
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説明
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自動車ディーラー住所
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説明
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イベント
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説明
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イベント
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セッション詳細
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イベント
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テスト目標
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資金
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説明
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資金リクエスト
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説明
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世帯
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説明
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招待者
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コメント
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招待者
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セッション詳細
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メッセージプラン項目
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シノプシス
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メッセージプラン項目
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講師のメモ
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メッセージプラン項目
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参加者
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メッセージプラン
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参加者
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メッセージプラン
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説明
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メッセージプラン
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説明
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メッセージプラン項目関係
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参加者
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メッセージプラン項目関係
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シノプシス
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目標
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説明
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目標
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対象参加者
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取引先コール
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次のコール
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取引先コール
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説明
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アポイント
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次のコール
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アポイント
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説明
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出席者コール
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次のコール
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出席者コール
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説明
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担当者の住所
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受理可能なスケジュール
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担当者の住所
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説明
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担当者コール
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説明
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担当者コール
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次のコール
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スマートコール
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説明
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スマートコール
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次のコール
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タスク
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説明
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タスク
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次のコール
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パートナー
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説明
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パートナー住所
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説明
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パートナープログラム
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説明
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製品
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説明
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製品領域
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説明
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売上
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説明
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取引先売上
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説明
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担当者売上
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説明
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商談製品売上
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説明
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サンプル免責条項
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免責条項テキスト
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サンプルロット
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説明
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サンプルトランザクション
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コメント
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サービスリクエスト
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主題
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トランザクション項目
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説明
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車両
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説明
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車両サービス履歴
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説明
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ページレイアウトおよびリスト
ユーザーが検索できるフィールド、リストに表示できるフィールド、およびエクスポートできるフィールドは、ページレイアウトと役割権限を使用して制限できます。ユーザーがレコードリストの作成や絞り込みを行い、高度な検索を使用してレコードを検索する際は、そのユーザーの役割に割り当てられている権限とページレイアウトによって、検索および表示できるフィールドが決まります。
ユーザーの役割に対して[[検索]および[リスト]のすべてのフィールド]権限が有効な場合は、レコードタイプのユーザーの役割に割り当てられた検索レイアウトで使用可能なすべての検索フィールドを検索できます。また、リストを作成または絞り込む場合、ユーザーは、検索で返されるレコードのリストにカラムとして表示するフィールドを選択できます。
注:企業の管理者が、[検索]および[リスト]のすべてのフィールド権限をユーザー役割の多くで使用可能にしないことをお勧めします。その権限が使用可能でない場合、企業で使用しないフィールドは検索およびリストのページに表示されません。これにより、不要な情報が削減され、ユーザーが最も必要なフィールドを表示することが容易になります。
ユーザーの役割に対して[[検索]および[リスト]のすべてのフィールド]権限が無効な場合は、次の基準を両方とも満たす場合のみ、フィールドを検索できます。
- レコードタイプのユーザーの役割に割り当てられた検索レイアウトで、フィールドが使用可能な検索フィールドであること。
- 該当するレコードタイプのユーザーの役割に割り当てられた[詳細]ページレイアウトにフィールドが表示されていること。役割に動的ページレイアウトが定義されている場合は、少なくともその動的ページレイアウトの1つにフィールドが表示されている必要があります。
また、リストを作成または絞り込む場合は、レコードタイプのユーザーの役割に割り当てられた(動的ページレイアウトを含む)少なくとも1つの[詳細]ページレイアウトにフィールドが表示されている場合にのみ、ユーザーは、検索で返されるレコードのリストにカラムとして表示するフィールドを選択できます。この制約は、リスト内のエクスポートできるフィールドにも影響します。ユーザーの役割で[リスト - 表示されたフィールドのエクスポート]権限が有効で、[リスト - すべてのフィールドのエクスポート]権限が無効の場合は、リストに表示されているフィールドのみエクスポートできます。ユーザーはリスト内のレコードのすべてのフィールドをエクスポートすることはできません。
注: 親レコードの関連レコードのリストで[高度な検索]リンクから開始する高度な検索の場合、追加の考慮事項が、検索フィールドが使用できるかどうかおよび検索結果に表示可能なフィールドに適用されます。詳細は、「関連レコードの高度な検索について」を参照してください。
作業前の準備。次の手順を実行するには、[アプリケーションをカスタマイズ]権限を含む役割が割り当てられている必要があります。
ページレイアウトを作成するには
- 任意のページの右上隅にある[管理]グローバルリンクをクリックします。
- [アプリケーションカスタマイズ]セクションで、[アプリケーションカスタマイズ]リンクをクリックします。
- [レコードタイプセットアップ]セクションで、必要なレコードタイプのリンクをクリックします。
- [ページレイアウト]セクションで、必要なページレイアウトリンクをクリックします。
- [ページレイアウト]リストで、次の該当する操作を行います。
- [ステップ1: レイアウト名]で、レイアウトの名前と説明を入力します(説明はオプションです)。
- [ステップ2:項目設定]で、次のようにフィールドの特徴を選択します。
- 必須にするフィールドの[必須]チェックボックスをオンにします。
注: ユーザーは、タイプがチェックボックスである、[必須]のマークが付いたフィールドを選択する必要があるわけではありません。チェックボックスフィールドの値をTrueにする(つまり、チェックボックスをオンにする)場合は、チェックボックスフィールドのフィールド検証ルールを使用する必要があります。詳細については、「フィールド管理について」を参照してください。
- 読み取り専用にするフィールドの[読み取り専用]チェックボックスをオンにします。
- ユーザーがレイアウトから削除できないようにするフィールドの常にレイアウトに表示チェックボックスをオンにします。
注: 新規ページレイアウトを作成する際には、常にレイアウトに表示チェックボックスがデフォルトでオンになり、フィールドにデフォルト値が設定されていない場合、必須フィールドとして設定されているフィールドに対しては読み取り専用になります。必須フィールドにデフォルト値が設定されている場合、常にレイアウトに表示チェックボックスがオンになっていますが、オフにできます。条件付き必須に設定されているフィールドでも常にレイアウトに表示チェックボックスをオンにすることをお勧めします。さらに、レコードタイプの動的ページレイアウトを使用する場合は、動的レイアウトを実行するピックリストフィールドの常にレイアウトに表示チェックボックスをオンにすることをお勧めします。
[条件付き必須]チェックボックスの詳細は、「条件付き必須フィールドについて」を参照してください。
- [ステップ3: フィールドレイアウト]では、次の操作を行えます。
- [レコードタイプ使用可能項目]リストから[レコードタイプページレイアウトを配置]エリアの各種セクションにフィールドを移動します。
フォームに追加するカスタムフィールドおよび業種固有のフィールドを必ず移動してください。また、ステップ2で常にレイアウトに表示チェックボックスをオンにしたフィールドがまだレイアウトに表示されていない場合は、そのフィールドをレイアウトに追加します。
注意: 必須フィールドにデフォルト値が設定されていない場合は、ページレイアウトに必須フィールドを表示する必要があります。そうしないと、そのレイアウトを使用するユーザーが、そのタイプのレコードを作成したり編集したりできなくなります。 必須フィールドにデフォルト値が設定されている場合は、ページレイアウトに必須フィールドをオプションで表示できます。同様に、関連するページレイアウトにすべての条件付き必須フィールドが表示されていることを確認する必要があります。そうしないと、これらのフィールドが必須になったときに、ユーザーが値を入力できません。
- [説明]フィールドをページレイアウトから削除するか、[説明]フィールドをページレイアウトの別のエリアに移動します。
- 情報を並べ替えます。
注: これらの変更は、該当する役割が割り当てられたユーザーがページを表示したときに、そのレコードタイプのすべてのフォームに影響を与えます。ただし、ユーザーがレコードタイプの項目レイアウトをパーソナライズした後に項目レイアウトを更新した場合、変更はパーソナライズレイアウトには適用されません。一部のフィールドはフィールドのグループまたは複数行のフィールドを含んでいます。これらのフィールドは、含まれる情報自体が最終的なレイアウトの他のフィールドと重複することがあるので、移動しないでください。この理由により、[説明]などの複数行のテキストフィールドも移動できません。 アプリケーションは、国ごとに固有のフィールドを提供する住所テンプレートを使用します。詳細は、「国と住所のマッピングについて」を参照してください。
- [ステップ4: 関連情報]では、次の操作を行えます。
- 詳細ページに表示されるセクションを追加または削除します。これらのセクションは、ユーザーが現在のレコードにレコードをリンクできるエリアです。
たとえば、従業員が製品を商談にリンクできないようにするには、[製品]セクションが[表示する情報]ボックスまたは[使用可能情報]ボックスに表示されていないことを確認します。
注: ユーザーは、これらのデフォルト設定を、アプリケーションの[詳細]ページにある[レイアウトを編集]リンクを通じて変更できます。ユーザーが個人レイアウトを編集すると、それ以降に企業の管理者が関連情報に対して行った新たな変更は、ユーザーがレイアウトをもう一度編集するまで反映されません。
- 詳細ページのセクションの順序を変更します。
注:これらの変更は、該当する役割が割り当てられたユーザーがページを表示したときに、そのレコードタイプの詳細ページに影響を与えます。
- [ステップ5:関連情報レイアウト]で、ページの関連情報セクションごとに該当する関連情報レイアウトを選択します。
注:各関連情報セクションのデフォルトレイアウトは、標準的なレイアウトです。カスタム関連情報レイアウトをすでに作成している場合、リストからそれらのレイアウトを選択できます。関連情報レイアウトの作成の詳細については、「関連項目レイアウトのカスタマイズ」を参照してください。
- [終了]をクリックします。
- 必要に応じて、このレコードタイプのページレイアウトをユーザー役割に割り当てます(「役割の追加」を参照)。
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