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データインポート時のフィールドタイプのガイドライン

インポートするデータが、該当するフィールドタイプの仕様を満たしていることを確認します。このトピックで説明するフィールドタイプは次のとおりです。

  • テキスト
  • ピックリスト
  • 数値
  • 整数
  • 通貨
  • チェックボックス
  • 電子メール
  • 電話
  • 日時
  • 日付

テキスト

Oracle CRM On Demandの各テキストフィールドには最大長が設定されています。最大長を超える文字はインポートされません。このような状況が発生すると、インポート結果の電子メールメッセージが警告として送信されます。

ヒント:  インポートするデータの長さを最大長と比較します(ファイルをスプレッドシートアプリケーションで開き、スプレッドシート機能の1つを使用して、カラムの最大長の値を確認します)。データが最大長を超える場合は、データをカスタムフィールドにインポートし、データを2つの個別のフィールドに分割するか、目的の長さに収まるように一部のデータを省略することをお勧めします。

ピックリスト

ピックリストフィールドを使用すると、そのフィールドの値のリストから値を選択できます。インポートプロセスでは、CSVファイルからアプリケーションに新しいピックリスト値を追加するか、追加しないかを指定できます。

:ユーザーの言語設定が企業レベルの言語設定と同じである場合は、常にピックリスト値のオプションが表示されます。ユーザーの言語が企業の言語設定と異なる場合は、このオプションは表示されません。たとえば、企業の言語がフランス語の場合、言語をフランス語に設定しているユーザーにはこのオプションが表示されますが、同じ企業のユーザーでも英語に設定しているユーザーには表示されません。

追加しないことを選択すると、アプリケーションの値に厳密に一致するピックリスト値だけがインポートされます(値では大文字小文字が区別されます)。このような状況が発生すると、インポート結果の電子メールメッセージが警告として送信されます。

企業の管理者は、いくつかの特定のフィールドを除き、フィールドのピックリスト値を変更できます(例外については、インポートするレコードタイプのガイドラインを参照してください)。

注: データのインポート時に新しいピックリスト値を追加するオプションを選択した場合、これらの新しいピックリスト値は24時間が経過するまでレポートに表示できないことがあります。そのため、その時間はフィルターとして新しいピックリスト値を使用できない場合があります。

ファイルのデータをアプリケーションの有効な値と比較するには

  1. スプレッドシートアプリケーションでファイルを開きます。

    ヒント:  ファイルをMicrosoft Excelで開いた場合は、オートフィルタ機能を使用して、ファイルの特定のカラムに表示される値を確認できます。

  2. Oracle CRM On Demandの有効な値とファイルの値とを比較します。そのためには、次の該当する操作を行います。
    • 管理者の場合は、アプリケーションの[管理]グローバルリンクをクリックし、値を比較するフィールドが含まれる[フィールドセットアップ]ページを表示します。
    • Oracle CRM On Demandで、適切なタブをクリックしてレコードを選択します。[編集]ページで、確認したいフィールドのドロップダウンリストをクリックし、値をデータと比較します。

ヒント:  インポートデータを、既存の値に一致する値を持つもののみに制限する場合は、インポートしたすべてのデータが既存の値と一致することを確認します。一致しているかどうかを確認する場合は、大文字小文字が問題になります。有効な値に一致するようにインポートファイルのデータを変更することも、ピックリスト値をアプリケーションに追加することもできます(「ピックリスト値の変更」を参照)。

数値

インポートデータとして、-2,147,483,648から 2,147,483,647の範囲の任意の数値が有効です。インポートデータのカンマは無視されます。小数点の後の数字は小数点以下第2位の最近似値に丸められます。

インポート時に、予期しない文字を持つ値が見つかった場合、または値が許容範囲を超えている場合は、フィールドのデータはインポートされません。このような状況が発生すると、インポート結果の電子メールメッセージが警告として送信されます。

インポートする形式にかかわらず、数値フィールドはアプリケーションの共通の形式で表示されます(1,234など)。

整数

整数は-2147483648から2147483647までの任意の数値です。

通貨

インポートデータは最大15桁の有効な数値です。インポートデータのカンマは無視されます。小数点の後の数字は小数点以下第2位の最近似値に丸められます。インポートデータの前には、$またはその他の通貨文字が付きます。負の数値も有効です。

インポート時に、予期しない文字が含まれた値が見つかった場合、または値の桁数が多すぎる場合は、フィールドのデータはインポートされません。このような状況が発生すると、インポート結果の電子メールメッセージが警告として送信されます。

インポートする形式にかかわらず、通貨フィールドは、アプリケーションの共通の形式で表示されます($1,000,000.00など)。

インポートデータは最大15桁の有効な数値です。インポートデータのカンマは無視されます。小数点の後の数字は小数点以下第2位の最近似値に丸められます。負の数値も有効です。インポートデータは、前または後に%文字を付けることができ、数字と%の間に任意数のスペースを挿入できます。たとえば、次のすべての有効な値はアプリケーションでは1,234.36%と表示されます。

1234.36
1,234.36
1234.35678
1234.36%
1,234.36 %

インポート時に、予期しない文字を持つ値が見つかった場合、または値が許容範囲を超えている場合は、フィールドのデータはインポートされません。このような状況が発生すると、インポート結果の電子メールメッセージが警告として送信されます。

インポートする形式にかかわらず、率フィールドは、アプリケーションの共通の形式で表示されます(1,234.36%など(カンマで桁が区切られ、後ろに%符号が付く))。

チェックボックス

チェックボックスの設定はオンとオフの2つだけです。次の表では、データをインポートするときに使用できる値を示しています。これらの値は大文字小文字が区別されないので、アプリケーションは「true」や「t」なども認識します。

チェックボックスがオン

チェックボックスがオフ
(選択されていない)

1

0

Y

N

はい

いいえ

T

F

True

False

確認済み

未確認

インポートデータが他の値の場合は、アプリケーションのチェックボックスフィールドはオフの設定になります。このような状況が発生しても、インポート結果の電子メールメッセージは警告として送信されません

異なる言語環境下でインポートする場合は、表内の値の翻訳を使用する必要があります。ただし、表内の上から2行に示した値(Y、N、1、0)は、言語設定にかかわらず、アプリケーションによって認識されます。

ヒント:  オンの設定になることが予想されるにもかかわらず、インポート時にオンの設定が認識されない値を確認します。これらの値は、インポートする前にYに変換してください。

インポートプロセスで、インポートするレコードタイプのチェックボックスフィールドがインポートファイルのフィールドにマップされていない場合は、インポートする各レコードについてその値がオフに設定されます。

電子メール

インポートデータが任意の形式と一致しない場合、フィールドのデータはインポートされません。次の基準は無効とみなされます。

  • 電子メールデータの最後または先頭に記号(@)またはピリオド(.)を使用できません。両方の記号の前後には英数字が必要です。たとえば、次の値は有効ではありません。
    a@.
    @a.
    @.a
    a@a.
    a@.a
    @a.a
  • 空文字列
  • 長すぎる文字列
  • @の前に文字がない(@riqhtequip.comなど)
  • @がない(isampleriqhtequip.com)
  • ピリオド(.)がない(isample@riqhtequipcomなど)
  • ドメインがない(isample@など)
  • comなどのドメインのサフィックスがない(isample@riqhtequipなど)
  • @が複数ある(isample@@riqhtequip.comなど)
  • ピリオド(.)が連続している(isample@riqhtequip..comなど)
  • 文字列の間に空白がある(isa mple@riqhtequipなど)
  • 電子メールアドレスのローカルパートに、次に該当しない文字がある
    • 大文字と小文字の文字(大小は区別されない)
    • 0から9の数字
    • ! # $ % & ' * + - / = ? ^ _ ` { | } ~ .
  • 電子メールアドレスのドメイン名に特殊文字! # $ % & ' * + - / = ? ^ _ ` { | } ~ ()が含まれている

管理者が企業プロファイルで電子メールフィールドでのUnicode文字を許可するチェックボックスをオンにした場合、担当者および見込み客レコードのみの電子メールフィールドのアドレスで、ほとんどのUnicode(UTF-8)文字(アクセント付きの文字を含む)を使用できます。これらの電子メールアドレスのローカルパートとドメインパートの両方でUnicode(UTF-8)文字を使用できますが、連続するピリオドはまだサポートされていません。また、企業プロファイルで電子メールフィールドでのUnicode文字を許可するチェックボックスがオンになっている場合でも、次の文字は許可されません。

, ( ) [ ] : ; " < >

形式が誤っているためにフィールドのデータがインポートされなかった場合は、インポート結果の電子メールメッセージが警告として送信されます。

電話

電話番号データの入力に適用される同じ形式ルールが、電話番号データのインポートにも適用されます。認識される電話番号形式のデータはアプリケーションで一貫性のある形式に変換されます。

テキストフィールドに適用されるフィールドの長さのルールが、電話番号フィールドにも適用されます。特に、インポートデータがアプリケーションのフィールドの最大長を超える場合、超えた文字はインポートされません。このような状況が発生すると、インポート結果の電子メールメッセージが警告として送信されます。

日時

インポートデータには、複数の異なる日時表現を含めることができます。インポートプロセスの一環として、CSVファイルで使用する形式を選択します。

インポートする形式にかかわらず、日時フィールドは、アプリケーションの共通の形式で表示されます(01/19/1964 12:15 PMなど)。データの表示に使用される形式は、[個人詳細]ページに表示されるユーザーのロケールの設定によって決まります。

日時の値は、インポートを実行しているユーザーがアプリケーションの[個人詳細]ページで指定したタイムゾーンに対して適切であると見なされます。ただし、日時をインポートした後は、異なるタイムゾーンからデータを表示しているユーザーに対しては、そのユーザーのタイムゾーンに対して調整された日時が表示されます。

ヒント:  インポートを実行しているユーザーのタイムゾーンが、インポートデータファイルの日時のタイムゾーンと一致していることを確認してください。たとえば、インポートデータで指定された日時が太平洋標準時に関連している場合に、東部標準時ゾーンのユーザーがそのデータをインポートすると、すべての時刻は3時間遅れで表示されます。この問題を解決するには、時刻が正しくインポートされるように、インポート時にタイムゾーンを一時的に太平洋標準時に設定します。インポートを開始する前に、インポートファイルの日時のタイムゾーンを必ず確認してください。ほとんどの場合は、CSVデータファイルの日時はグリニッジ標準時(GMT)形式なので、インポートの前にこの点を必ず確認してください。

  • [日時]フィールドタイプの日付について

    インポートアシスタントを実行する場合は、インポートデータの日付で月(MM)を先にするのか、日(DD)を先にするのかを指定する必要があります。月を先にするように指定すると、次の形式がサポートされます。

    MM/DD/YY
    MM/DD/YYYY
    MM/DD(年のデフォルトは現在の年)

    日を先にするように指定すると、次の形式がサポートされます。

    DD/MM/YY
    DD/MM/YYYY
    DD/MM(年のデフォルトは現在の年)

    インポートデータの形式をYYYY-MM-DDと指定することもできます。

    これらのどの形式でも、日付または月が1桁の場合は、MMとDDの先頭に0を挿入できます。ただし、0は必須ではありません。

    注: 現時点では、DD-MON-YYまたはDD-MON-YYYY形式の日付はサポートされていません

  • [日時]フィールドタイプの時刻について

    インポートデータでは時刻を指定できます。日付とともに時刻を指定するには、日付の後にスペースを挿入し、その後に時刻を指定します。日付とともに時刻を指定しない場合は、時刻は00:00:00(深夜)に設定されます。次の時刻形式がサポートされています。

    HH24:MI:SS
    HH:MI:SS AM
    (HH24は24時間制の時刻を表します。HHが12時間制の場合は、AMはAMまたはPMを表します)

    MI またはSS は省略できます。省略した場合は、インポート時に00 に設定されます。値が1 桁の場合は、HH 、MI 、およびSS の先頭に0 を挿入できます。ただし、0 は必須ではありません。

    注: インポート中に選択する日時形式オプションに関係なく、インポートプロセスでは24時間制の時刻を使用します。たとえば、デフォルトのカナダ形式(hh:mm:ss AM/PM)を選択し、ファイルが15:00:00という時刻を示している場合、データは3:00:00 PMとして適切にインポートされます。

日付

アプリケーションの日付タイプフィールドを使用すると、日付の入力と表示だけが可能になり、時刻は指定できません。これらのフィールドの1つにインポートする場合は、有効なインポートデータ形式は日時タイプのフィールドと同じになります。ただし、インポートデータで時刻を指定しないでください。時刻を指定しても、インポート時に無視されます。

インポートする形式にかかわらず、日付フィールドは、アプリケーションの共通の形式で表示されます(12/18/2003など)。

必須のフィールドについて

フィールドが(デフォルトで、または管理者によって)必須と指定されている場合は、その必須のフィールドをCSVファイルのカラムにマップしないと、レコード全体が拒否されます。このような状況が発生すると、インポート結果の電子メールメッセージが警告として送信されます。

ヒント:  インポートしているレコードタイプのフィールドを確認して、必須のフィールドを調べます。インポートデータに、これらのすべてのフィールドの有効な値が含まれることを確認してください。

読み取り専用フィールドについて

インポート中、読み取り専用フィールドは次のような動作をします。

  • 読み取り専用フィールドにピックリストがある場合、そのフィールドとインポートするフィールドとの間でピックリスト値が正確に一致している必要があります。
  • フィールドに読み取り専用でアクセスしている場合、そのフィールドにデータをインポートすることはできません。

公開日 2018 年 8 月 Copyright © 2005, 2018, Oracle. All rights reserved. Legal Notices.