8.7 ユーザー定義集計ファンクション

Oracleデータベースには、一連のレコードに対する操作を実行できるように、MAXMINおよびSUMをはじめとする数多くの事前定義済集計ファンクションが用意されています。

このような事前定義済集計ファンクションは、スカラー・データに対してのみ使用できます。ただし、これらのファンクションのカスタム実装を独自に作成したり、複雑なデータ(たとえば、オブジェクト型、不透明型、LOBを使用して格納されているマルチメディア・データなど)に対して使用する新しい集計ファンクション全部を定義できます。

ユーザー定義集計ファンクションは、Oracleデータベースの組込み集計ファンクションと同様に、SQL DML文で使用されます。このようなファンクションがサーバーに登録されていると、ネイティブのルーチンではなく、ユーザーが定義した集計ルーチンがコールされます。

ユーザー定義集計ファンクションは、スカラー・データに対しても使用できます。たとえば、財務アプリケーションまたは科学アプリケーションに対応付けられた複雑な統計データを処理するために特殊な集計ファンクションを実装すると効果的な場合があります。

ユーザー定義集計ファンクションは、拡張フレームワークの機能です。それらの実装には、ODCIAggregateインタフェース・ルーチンを使用します。

関連項目:

ODCIAggregateインタフェース・ルーチンを使用して、ユーザー定義集計ファンクションを実装する方法については、『Oracle Databaseデータ・カートリッジ開発者ガイド』を参照