2 SODA for Cの概要

SODA for Cは、Oracle Call Interface (OCI)の一部であるC APIです。Simple Oracle Document Access (SODA)を実装しています。これを使用して、あらゆる種類のドキュメントについて作成、読取り(取得)、更新および削除(CRUD)操作を実行でき、これを使用してJSONドキュメントを問い合せることができます。

他のOCIプログラムをコンパイルするのと同じ方法で、SODA for Cを使用するプログラムをコンパイルします。

SODAはNoSQL形式のAPIセットであり、これを使用すると、Oracle Databaseのドキュメントのコレクションを作成および格納でき、Structured Query Language (SQL)や、ドキュメントのデータがどのようにデータベースに格納されているかを理解していなくても、そのコレクションの取得や問合せを行うことができます。

Oracle Databaseでは、JSONデータの格納および問合せがサポートされています。SODAコレクションは、通常のOracle Databaseの表およびビューによってバックアップされています。このため、通常SODAドキュメントのコンテンツで使用するデータベース機能を利用できます。たとえば、データベース分析とレポートをJSONデータに適用できます。また、集計や結合操作にJSONデータを含めることができます。さらに、アプリケーションでデータベース・トランザクションを使用できます。

SODAは、データベースと透過的に対話します。SODAを使用するには、一般にデータベース管理者は不要で、SQL (Structured Query Language)などのデータベース言語でプログラミングする必要はありません。SODA for Cは、SQL / JSON演算子を使用してOracle SQLに変換した後、OCIおよびデータベースを使用してCRUDおよび問合せ操作を実行します。

このドキュメントのその他のトピックでは、SODA for Cの様々な機能について説明します。

注意:

  • このマニュアルでは、CアプリケーションでのSODAの使用に関する情報を提供し、現在Cで使用可能なすべてのSODA機能について説明します。SODA for Cを使用するには、一般にSODAを理解する必要もあります。そのような一般的な情報については、Oracle Database Simple Oracle Document Access (SODA)の概要を参照してください。そのマニュアルで説明されている機能の中には、SODA for Cではまだ利用できないものがあります。

  • このマニュアルでは、SODA for C関数および定数に関する参照情報など、OCIに関する一般的な情報は提供していません。このような情報については、Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイドを参照してください。

関連項目:

Oracle Databaseに格納されたJSONデータとともにSQLおよびPL/SQLを使用する方法の詳細は、Oracle Database JSON開発者ガイドを参照