第VI部 Oracle XML DBリポジトリ
Oracle XML DBリポジトリでは、データをバージョニングしたり、セキュリティを実装および管理したり、APIを使用してリポジトリ・リソースにアクセスして操作することができます。
- Oracle XML DBリポジトリ・データへのアクセス
Oracle XML DBリポジトリ・データにアクセスして操作するには、FTPやHTTP(S)/WebDAVなどの標準プロトコルを使用する、Oracle XML DB Resource Application Program Interface (API)を使用する、リポジトリ・ビューRESOURCE_VIEW
とPATH_VIEW
を使用するなどのいくつかの方法があります。 - Oracle XML DBリポジトリの構成
Oracle XML DBリポジトリの構成全体が、すべてのリポジトリ・リソースに適用されます。これには、イベント処理やXLinkおよびXInclude処理の管理に関するパラメータの構成は含まれていません。リソース構成ファイルを使用して、リソースを構成します。 - Oracle XML DBでのXLinkおよびXIncludeの使用
XLinkおよびXIncludeは、Oracle XML DBリポジトリのリソースで使用できます。ただし、XLinkの使用は非推奨になりました。 - RESOURCE_VIEWおよびPATH_VIEWを使用したリポジトリへのアクセス
事前定義されたパブリック・ビューRESOURCE_VIEW
およびPATH_VIEW
は、Oracle XML DBリポジトリ・データへのアクセスを提供します。Oracle SQL関数under_path
およびequals_path
を使用すると、リソースのパス名に基づいてリソースを問い合せることができ、関数path
とdepth
を使用すると、リソース・パス名と深さを戻すことができます。 - リソース・バージョン
Oracle XML DBリポジトリ・リソースはバージョニングできます。バージョン管理されたリソースに対するすべての変更の記録が保持されます。 - Oracle XML DBリポジトリへのPL/SQLアクセス
PL/SQLパッケージDBMS_XDB_CONFIG
およびDBMS_XDB_REPOS
は、ともに、Oracle XML DBリソースのPL/SQL用アプリケーション・プログラム・インタフェース(API)を提供します。前者を使用して、Oracle XML DBとそのリポジトリを構成します。後者を使用して、リポジトリでのその他の非構成操作を実行します。 - リポジトリのアクセス制御
Oracle Databaseでは、データベース・ユーザーが行レベルおよび列レベルでセキュアにアクセスできるなど、従来型のデータベース・セキュリティが提供されています。また、Oracle XML DBリポジトリ内のリソースに対するファイングレイン・アクセス制御も提供されています。アクセス制御リスト(ACL)を作成、設定および変更できます。 - プロトコルを使用したリポジトリへのアクセス
Oracle XML DBリポジトリ・データには、FTPおよびHTTP(S)/WebDAVプロトコルを使用してアクセスできます。 - ユーザー定義のリポジトリ・メタデータ
Oracle XML DBリポジトリに格納されたXMLデータに関連付ける独自のメタデータを作成できます。 - Oracle XML DBリポジトリ・イベント
Oracle XML DBリポジトリを使用して、あらゆるリポジトリ・リソース形式のデータを格納、またはデータにアクセスできます。リポジトリ・データには、任意のアプリケーションからアクセスできます。特定のリポジトリ操作が発生するたびに、アプリケーションによる特定のアクションの実行が必要な場合があります。リポジトリ・イベントを使用してこれを行うことができます。 - JavaでのOracle XML DBアプリケーションのガイドライン
JavaでOracle XML DBアプリケーションを作成する場合の設計のガイドラインを示します。これには、Oracle XML DBのJavaサーブレットを作成および構成するためのガイドラインが含まれます。 - URIを使用したデータ・アクセス
URIを生成してデータベースに格納し、これらを使用して、ターゲットとするデータベース・データを取得できます。この方法を使用できるURIには、DBUri、XDBUriおよびHTTPUriの3種類があります。 - ネイティブなOracle XML DB Webサービス
Webサービスを使用すると、使用中のアプリケーションからネイティブなOracle XML DBにアクセスできます。