2.3.2 rootパスワードの処理

rootパスワードの処理は、Expectユーティリティがインストールされているかどうかによって異なります。

Expectによって、Telnet、FTP、passwd、fsck、rlogin、tipなどの対話型アプリケーションが自動化されます。

rootパスワードを処理するには:

  1. Expectユーティリティをインストールした場合は、初めて状態チェックを実行する際にrootパスワードを指定します。

    Expectユーティリティによってパスワードが格納され、格納されたパスワードが後続のセッションで使用されます。

    Expectユーティリティによって、データベース、スイッチなどのリモート・コンポーネントのすべてでrootパスワードが同じであることをチェックするよう求められます。

  2. すべてのコンポーネントに同じrootパスワードを構成した場合は、そのパスワードを1回のみ指定します。

    rootパスワードがすべてのコンポーネントで同じではない場合は、Expectユーティリティによって、状態チェックを実行するたびにrootパスワードを検証するよう求められます。

    パスワードを間違って入力したり、入力したときから使用するまでの間にパスワードが変更されると、Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkによって、次の処理が行われます。

    • 通知

    • 関連チェックのスキップ

  3. この問題を解決した後に状態チェックを実行します。

    Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkでいずれかの状態チェックがスキップされると、ツールによって、スキップされたチェックの詳細がレポート出力に記録されます。