ファイル属性の変更の追跡

Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkの-fileattrオプションとコマンド・フラグを使用して、ファイル属性の設定を記録および追跡し、スナップショットを比較します。

構文

[-fileattr start]
[-fileattr check]
[-fileattr remove]
[-fileattr [start|check] -includedir directories]
[-fileattr [start|check] -excludediscovery]
[-fileattr check -baseline baseline snapshot path]
[-fileattr check –fileattronly]

表-6 Oracle ORAchkおよびOracle EXAchkのファイル属性追跡オプションのリスト

オプション	説明
-fileattr start	検出されたディレクトリのファイル属性のスナップショットを取得し、そのスナップショットを出力ディレクトリに格納します。 デフォルトでは、このオプションは、Oracle Grid Infrastructureホーム、およびインストールされているすべてのOracle Databaseホームのスナップショットを取得します。ユーザーが特定のディレクトリを所有していない場合、そのディレクトリのスナップショットは取得されません。
-fileattr check	検出されたディレクトリの新しいスナップショットを取得し、以前のスナップショットと比較します。
-fileattr remove	ファイル属性のスナップショットおよび関連するファイルを削除します。
-fileattr [start|check] -includedir directories	ファイル属性をチェックするディレクトリのカンマ区切りリストを指定します。 次に例を示します。 ./orachk -fileattr start -includedir "/root/home,/etc" ./orachk -fileattr check -includedir "/root/home,/etc"
-fileattr [start|check] -excludediscovery	検出されたディレクトリを除外します。 次に例を示します。 ./orachk -fileattr start -includedir "/root/home,/etc" -excludediscovery
-fileattr check -baseline baseline snapshot path	指定したスナップショットをスナップショット比較のベースラインとして使用します。ベースラインとして使用するスナップショットへのパスを指定します。 ベースラインは、後で比較する対象となる開始ファイル属性です。現在のファイル属性がベースラインと比較され、差分がレポートされます。 次に例を示します。 ./orachk -fileattr check -baseline "/tmp/Snapshot"
-fileattr check –fileattronly	ファイル属性のチェックのみを実行して、Oracle ORAchkを終了します。 次に例を示します。 ./orachk -fileattr check -fileattronly