8 スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureの記憶域構成
Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)を含むスタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureを使用するには、次の手順を完了します。
スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureは、Oracle Restartとも呼ばれ、単一インスタンスのOracle Databaseのシステム・サポートを行います。Oracle ASMは、単一インスタンスOracle DatabaseおよびOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)構成をサポートする、Oracleデータベースのボリューム・マネージャおよびデータベース・ファイルのファイル・システムです。また、Oracle Databaseバイナリなど、アプリケーションの要件に対して汎用ファイル・システムもサポートします。Oracle Automatic Storage Managementは、Oracle推奨のストレージ管理ソリューションです。従来のボリューム・マネージャおよびファイル・システムにかわるものとなります。
ノート:
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Oracle ASMまたはOracle Restartを使用する場合は、データベースのインストールおよび作成を行う前にスタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureをインストールする必要があります。そうでない場合は、データベースを手動でOracle Restartに登録する必要があります。
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Oracle Grid Infrastructureのクラスタ・メンバー・ノードにOracle Restartをインストールすることも、Oracle Grid Infrastructureのクラスタ・メンバー・ノードにOracle Restartサーバーを追加することもできません。クラスタ用のOracle Grid Infrastructureでは、クラスタ上の単一インスタンス・データベースまたはOracle RACデータベースがサポートされますが、Oracle Restartでサポートされるのは、1つのサーバー上の単一インスタンス・データベースです。
- Oracle Automatic Storage Management用の記憶域の構成
記憶域要件およびOracle ASMディスク・グループ・オプションを指定します。 - IBM AIXでのOracle ASM用ディスク・デバイスの構成
Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)で使用するディスク・デバイスを構成するには、これらの作業を実行します。 - Oracle Automatic Storage ManagementのDASまたはSANディスク・パーティションの作成
ダイレクト接続ストレージ(DAS)およびストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)ディスクをOracle ASMとともに使用できます。 - Oracle Databaseファイルのディレクトリの作成
Oracle Databaseおよびリカバリ・ファイルは、構成ファイルとは別のファイル・システムに格納できます。 - NASデバイスでのOracle Automatic Storage Management用のファイルの作成
動作保証されているNASストレージ・デバイスがある場合は、NFSマウント・ディレクトリにゼロ埋込みファイルを作成し、そのファイルをOracle ASMディスク・グループのディスク・デバイスとして使用できます。