Oracle ACFSの制限事項とガイドライン
単一インスタンスおよびクラスタ構成用のOracle ACFSを使用するためのストレージ・プランの一部として、次のトピックを確認します。
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Oracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)は、汎用のファイル・システムです。
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Oracle ACFSは、Oracle ASMが構成されている場合にのみ使用できます。
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Oracle ACFSへのOracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureのファイルの配置に関する次の一般的なガイドラインおよび制限事項に注意してください。
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Oracle Databaseのバイナリ、データ・ファイルおよび管理ファイル(トレース・ファイルなど)をOracle ACFSに配置することができます。
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Oracle ACFSでは、Oracle Databaseデータファイル、表領域ファイル、制御ファイル、REDOログ、アーカイブ・ログ、RMANバックアップ、データ・ポンプのダンプセットまたはフラッシュバック・ファイルの暗号化またはレプリケーションはサポートされません。
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データベースのリリースがOracle Database 11gリリース2以上の場合にのみ、Oracle DatabaseホームをOracle ACFSに配置できます。以前のリリースのOracle Databaseは、Oracle ACFS上にはインストールできません。
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Oracle Clusterwareでのインストールの場合、Oracle ClusterwareのファイルをOracle ACFSに配置することはできません。
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ポリシー管理型Oracle Flex Clusterデータベースの場合、Oracle ACFSはハブ・ノードで実行できますが、リーフ・ノードでは実行できません。このため、Oracle RACバイナリをリーフ・ノードにあるOracle ACFSに配置することができません。
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Oracle Restartは、rootベースのOracle Clusterwareリソースをサポートしません。このため、Oracle Restart構成でOracle ACFSを実行する場合は、次の制限が適用されます。
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Oracle Database 18c以降、コンフィギュレーション・アシスタントは、Oracle Restart構成のOracle ACFS上でOracle Databaseホームを作成できなくなりました。
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Oracle Restartでは、どのプラットフォームでもOracle ACFSリソースはサポートされません。
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Oracle Database 12cから、Oracle Restart構成でOracle ACFSレジストリがサポートされなくなりました。
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Linuxの場合、Oracle ACFSでは、ドライバのロードとアンロード、およびシステムの再起動時と停止時のOracle ACFSファイル・システムをマウントとアンマウントを行う自動メカニズムが提供されます。ただし、システムが稼働中の場合、Oracle ACFSではマウントされたファイル・システムの自動リカバリが提供されません。Linux以外の他のオペレーティング・システムの場合、Oracle ACFSではこの自動メカニズムは提供されていません。
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Oracle ACFSファイル・システムでのOracleデータ・ファイルの作成は、Oracle Restart構成ではサポートされません。Oracle ACFSファイル・システムでのOracleデータ・ファイルの作成は、クラスタ構成用のOracle Grid Infrastructureでサポートされます。
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Oracle ACFSおよびOracle ADVMはIBM AIX Workload Partition (WPAR)ではサポートされません。