CVUのアップグレード検証コマンドのオプションについて

アップグレード検証の実行については、この情報を確認します。

  • Oracle Universal Installer (OUI)を実行し、クラスタ検証ユーティリティ(CVU)検証をOUIに組み込み、システム・チェックを実行して修正スクリプトを生成できるようにします。

  • CVUの手動スクリプトのcluvfy.shを実行して、システム・チェックを実行し、修正スクリプトを生成します。

OUIを使用し、インストール前チェックを実行して修正スクリプトを生成するには、通常行うようにインストールを実行します。OUIはCVUを起動し、インストール・プロセスの一部としてシステム・チェックを実行します。インストール前のチェックを完了し、システム構成がインストールの最小要件を満たしていることを確認する場合、これらのチェックを実行するにはOUIを選択することが特に適しています。

CVUのcluvfy.shコマンドライン・スクリプトを使用するには、runcluvfy.shスクリプトがある、アップグレードのイメージ・ファイルを展開した新しいGridホームに移動し、runcluvfy.sh stage -pre crsinst -upgradeコマンドを実行してアップグレードに対するOracle Clusterwareインストールの準備状況を確認します。-pre crsinst -upgradeオプションを指定してruncluvfy.shを実行すると、クラスタが既存のクラスタウェア・インストールからアップグレードする適切な状態にあるかどうかを確認するシステム・チェックが実行されます。

このコマンドでは次の構文を使用します。可変的な内容はイタリック体で示されています。

runcluvfy.sh stage -pre crsinst -upgrade [-rolling] 
-src_crshome src_Gridhome ]-dest_crshome dest_Gridhome -dest_version dest_release
[-fixup][-fixupnoexec][-method sudo -user user_name [-location dir_path][-method root][-verbose]

オプションは次のとおりです。

  • -rolling

    このオプションを使用すると、ローリング・アップグレードに対する準備状況が検証されます。

  • -src_crshome src_Gridhome

    このオプションは、アップグレードするソースOracle ClusterwareまたはGridホームの場所を指定します(src_Gridhomeはアップグレードするホームへのパス)。

  • -dest_crshome dest_Gridhome

    このオプションは、アップグレードGridホームの場所を指定します(dest_ GridhomeはGridホームへのパス)。

  • -dest_version dest_release

    -dest_versionオプションは、パッチセットを含む、アップグレードのリリース番号を指定します。リリース番号には、リリースをプラットフォーム固有のパッチのレベルに指定する5つの数字を含める必要があります。例: 18.0.0.0.0

  • -fixup [-method sudo -user user_name [-location dir_path][-method root]

    -fixupオプションは、クラスタがアップグレードできる状態であることを確認するのに実行する必要があるステップの指示を生成することを指定します。デフォルトの場所は、CVUの作業ディレクトリです。

    -fixup -methodオプションは、rootスクリプトの実行方法を定義します。-methodフラグには、次のオプションのいずれかが必要です。

    • sudo: sudoersリスト内のユーザーとして実行します。

    • root: rootユーザーとして実行します。

    sudoを選択した場合は、-locationオプションを入力してサーバー上のsudoへのパスを指定し、-userオプションを入力してsudo権限を持つユーザー・アカウントを指定します。

  • -fixupnoexec

    このオプションが指定されている場合、検証の失敗時に修正データが生成され、生成された修正の手動実行の手順が表示されます。

  • -verbose

    -verboseフラグを使用すると、個々のチェックの詳細な出力が生成されます。