レスポンス・ファイルを使用したOracle Universal Installerの実行
レスポンス・ファイルの作成後、作成したレスポンス・ファイルを指定してコマンドラインからOracle Universal Installerを実行し、インストールを実行します。
コマンドラインでOracle Universal Installerを実行し、作成したレスポンス・ファイルを指定します。Oracle Universal Installer実行可能ファイルrunInstallerおよびgridSetup.shには、複数のオプションがあります。すべてのオプションのヘルプ情報を参照するには、gridSetup.shまたはrunInstallerコマンドで-helpオプションを指定します。次に例を示します。
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Oracle Databaseの場合:
$ $ORACLE_HOME/runInstaller -help -
Oracle Grid Infrastructureの場合:
$/u01/app/18.0.0/grid/gridSetup.sh -help
しばらくすると、ウィンドウ上にヘルプ情報が表示されます。
レスポンス・ファイルを使用してインストーラを実行するには:
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通常のインストールのインストール前の作業を実行します。
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ソフトウェア・インストール所有者ユーザーとしてログインします。
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レスポンス・ファイル・モードでインストールを実行する場合は、インストールを実行するユーザーのオペレーティング・システムの
DISPLAY環境変数を設定します。ノート:
サイレント・モードでインストールを実行する場合は、
DISPLAY環境変数を設定する必要はありません。 -
コマンドを次のように入力して、サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードでインストーラを起動します。
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Oracle Databaseの場合:
$ $ORACLE_HOME/runInstaller [-silent] \ -responseFile responsefilename -
Oracle Grid Infrastructureの場合:
$/u01/app/18.0.0/grid/gridSetup.sh [-silent] \ -responseFile responsefilename
ノート:
レスポンス・ファイルのパスを相対パスで指定しないでください。相対パスを指定すると、インストーラが失敗します。
この例では:
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-silentは、インストーラをサイレント・モードで実行します。 -
responsefilenameは、構成したインストール用レスポンス・ファイルのフルパスとファイル名です。
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Oracleソフトウェアを初めてシステムにインストールする場合、Oracle Universal Installerで
orainstRoot.shスクリプトの実行が求められます。rootユーザーとしてログインし、orainstRoot.shスクリプトを実行します。$ su root password: # /u01/app/oraInventory/orainstRoot.shノート:
oraInst.locファイルを手動で作成する必要はありません。Oracle Inventoryディレクトリの場所を指定するにはorainstRoot.shスクリプトの実行で十分です。 -
インストールが終了したら、
rootユーザーとしてログインし、root.shスクリプトを実行します。次に例を示します。$ su root password: # $ORACLE_HOME/root.sh