既存のOracle ClusterwareおよびHACMPインストールのアップグレード

既存のHACMPおよびOracle Clusterwareのインストールをアップグレードするには、次の手順を実行します。

  1. すべてのデータベースをバックアップした後、Oracle Cluster Registry(OCR).をバックアップします。
  2. すべてのノードですべてのOracle RACデータベース、すべてのノード・アプリケーションおよびOracle Clusterwareを停止します。
  3. 次のコマンドを入力し、ノードを再起動したときにOracle Clusterwareを無効にします。
    # crsctl disable crs
  4. すべてのノードでHACMPを停止します。
  5. HACMP APAR IZ01809をインストールします。APARに添付されているREADMEの指示に従います。
  6. 既存の投票ディスク論理ボリュームが別々のハード・ディスクにあり、かつこれらの各ディスクに十分な領域(MNDHB論理ボリューム用に256MB以上)があるかどうかを確認します。ある場合は、各ハード・ディスクにMNDHB論理ボリュームを作成します。ない場合は、次のコマンドを使用して、別々のハード・ディスクにMNDHB論理ボリュームと投票ディスクを新しく作成します。イタリック体の部分は、ご使用のシステムに合わせて適切に読み換えてください。
    # smitty cl_add_mndhb_lv 
    - Select_resource_group
    * Physical Volume name Enter F4, then select disk for the MNDHB and Voting Disk pair
    Logical Volume Name [] 
    Logical Volume Label [] 
    Volume Group name ccvg 
    Resource Group Name shared_storage 
    Network Name [net_diskhbmulti_01] 
  7. HACMP構成を確認し、同期させます。
  8. すべてのノードでHACMPを起動します。
  9. ステップ5で投票ディスク用に論理ボリュームを新しく追加した場合は、既存の投票ディスクを新しいディスクに置き換えます。
  10. 次のコマンドを入力して、Oracle Clusterwareを再度有効にします。
    # crsctl enable crs
  11. すべてのノードのOracle Clusterwareを起動し、すべてのリソースが適切に起動することを確認します。