共有SCANについて

共有SCANにより、複数のクラスタ間でSCAN VIPを共有する機能が提供され、それにより、Oracleクラスタのデプロイ時に割り当てる必要のあるIPアドレスの数が減少します。

以前のバージョンのOracle Clusterwareでは、SCAN VIPはクラスタごとに構成されていました。共有SCANでは、同じSCANが複数のクラスタ間で使用されるため、これらのクラスタの1つのみでSCANリスナーが実行されます。すべてのクラスタのデータベースで、それらのデータベース接続すべてのために、このクラスタのSCAN VIPが使用されます。各クラスタには、SCAN VIPのかわりに、一連の固有のポートがあります。共有SCANを使用するクラスタは、必要に応じて、それらのデータベース・サービスに名前を付けることができます。これらのクラスタの1つ以上が同じ名前のサービスで構成されている場合に、名前が競合することはありません。ノードVIPでは、ホストIPアドレスが使用されます。