Oracleソフトウェア・インストール・ユーザーのリソース制限の確認
各インストール・ソフトウェア所有者ユーザー・アカウントについて、インストールのリソース制限を確認します。
Oracle Linuxシステムでは、オペレーティング・システムを構成して
limits.conf
ファイルにリソース制限を設定するといったインストール前要件を満たすためにOracle Preinstallation RPMをインストールすることをお薦めします。Oracle Preinstallation RPMはoracle
ユーザーのためにlimits.conf
ファイルを構成するのみです。Oracle Grid Infrastructureの役割区分を実装する場合、limits.conf
ファイルでoracle
ユーザーから値をgrid
ユーザーにコピーしてください。
Oracleインストール所有者へのリソース割当てのガイドラインとして、次の範囲を使用します。
表5-1 インストール所有者のリソース制限の推奨範囲
リソース・シェル制限 | リソース | ソフト制限 | ハード制限 |
---|---|---|---|
オープン・ファイル記述子数 |
nofile |
1024以上 |
65536以上 |
単一ユーザーが使用可能なプロセス数 |
nproc |
2047以上 |
16384以上 |
プロセスのスタック・セグメントのサイズ |
stack |
10240KB以上 |
10240KB以上、32768KB以下 |
ロックされたメモリーの最大上限 | memlock | HugePagesメモリーを有効にする場合は現在のRAMの90%以上、HugePagesメモリーを無効にする場合は、3145728 KB (3 GB)以上。 | HugePagesメモリーを有効にする場合は現在のRAMの90%以上、HugePagesメモリーを無効にする場合は、3145728 KB (3 GB)以上。 |
リソース制限を確認するには、次の手順を実行します。
必要な場合、インストール所有者に関する/etc/security/limits.conf
構成ファイルのリソース制限を更新します。ただし、構成ファイルはディストリビューション固有である場合があります。配布固有の構成ファイルの情報については、システム管理者に問い合せてください。
注意:
Oracleインストール・ユーザー・アカウントに変更を行い、そのユーザー・アカウントがログインしている場合、これらのユーザーをログアウトしてログインしなおすまで、limits.conf
ファイルの変更内容は有効になりません。これらのアカウントを使用してインストールを行う前に、変更内容を有効にする必要があります。