Open IPMIドライバの構成

Linuxシステムの場合、IPMIを組み込んだOracle Clusterwareデプロイメントでサポートしているドライバは、OpenIPMIドライバです。このドライバは、必要なモジュールを手動でロードすることで、動的にインストールして構成できます。

ご使用のディストリビューション用にIPMIを構成する方法については、ご使用のLinuxディストリビューションのベンダーにお問い合せください。次のように、Oracle Linux上にOpen IPMIドライバを手動で構成します。
  1. rootとしてログインします。
  2. 次のコマンドを実行します。
    # /sbin/modprobe ipmi_msghandler
    # /sbin/modprobe ipmi_si 
    # /sbin/modprobe ipmi_devintf
  3. (オプション)コマンド/sbin/lsmod |grep ipmiを実行して、IPMIモジュールがロードされていることを確認します。次に例を示します。
    # /sbin/lsmod | grep ipmi
    ipmi_devintf 12617  0 
    ipmi_si 33377  0 
    ipmi_msghandler  33701  2 
    ipmi_devintf,ipmi_si

    BMCがあるかどうかにかかわらず、モジュールはインストールできます。

  4. テキスト・エディタを使用して/etc/rc.localファイルを開き、ファイルの末尾に移動して、次のような行を入力し、ステップ2のmodprobeコマンドがシステムの再起動時に自動的に実行されるようにします。
    # START IPMI ON SYSTEM RESTART 
    /sbin/modprobe ipmi_msghandler 
    /sbin/modprobe ipmi_si 
    /sbin/modprobe ipmi_devintf

    SUSE Linux Enterprise Serverシステムの場合は、/etc/init.d/boot.localの上にmodprobeコマンドを追加します。

  5. 次のコマンドを使用して、LinuxシステムがIPMIデバイスを認識していることを確認します。
    ls -l /dev/ipmi0
    IPMIデバイスが動的にロードされた場合、出力は次のようになります。
    # ls -l /dev/ipmi0 crw-------  1 root root 253, 0 Sep 23 06:29 /dev/ipmi0

    デバイス・ファイルの出力が表示された場合は、IPMIドライバが構成済であり、これ以降のステップを行う必要はありません。

    デバイス・ファイルの出力が表示されない場合は、デバイス・ファイルが自動的に作成されるようにudevdデーモンが設定されていません。次のステップに進みます。

  6. コマンドgrep ipmi /proc/devicesを使用して、IPMIデバイスのデバイス・メジャー番号を確認します。次に例を示します。
    # grep ipmi /proc/devices 253 ipmidev
    デバイス・メジャー番号は253です。
  7. デバイス・メジャー番号を指定してmknodコマンドを実行し、IPMIデバイスのディレクトリ・エントリとi-nodeを作成します。次に例を示します。
    # mknod /dev/ipmi0 c 253 0x0
    この例の/dev/ipmi0の権限により、rootのみがデバイスにアクセスできます。システムの脆弱性を防ぐため、デバイスはrootのみがアクセスするようにしてください。