ネーム・サービス・キャッシュ・デーモンの有効化

Oracle ClusterwareがNASデバイスまたはNFSマウントの使用によるネットワーク障害をより許容できるようにするには、ネーム・サービス・キャッシュ・デーモン(nscd)を有効にします。

システムの再起動時にnscdがロードされるよう設定されているかを確認するには、コマンドchkconfig --list nscdを入力します。次に例を示します。
# chkconfig --list nscd
nscd                      0:off  1:off  2:off  3:on   4:off  5:off   6:off 

nscdは、実行レベル3がオンで、実行レベル5はオフです。nscdは、実行レベル3と実行レベル5の両方をオンにする必要があります。

nscdの実行レベル3と実行レベル5の両方をオンにするように構成を変更するには、次のコマンドをrootとして入力します。

# chkconfig --level 35 nscd on

現在のセッションでnscdを起動するには、次のコマンドをrootとして入力します。

# service nscd start

新しい設定でnscdを再起動するには、次のコマンドをrootとして入力します。

# service nscd restart
Oracle Linux 7の場合、次のようにしてnscdが有効になっていることを確認します。
systemctl --all |grep nscd
nscd.service loaded active running Name Service Cache Daemon