インストール後のOracle Clusterwareバイナリの変更
インストール後にOracle Clusterware構成の変更が必要になった場合は、グリッド・ホームをロック解除する必要があります。Gridホームのロック解除については、この情報を確認します。
たとえば、個別パッチを適用する場合や、Oracle Exadata構成を変更して、デフォルトのUDPを使用するかわりにインターコネクト上でRDS経由のIPCトラフィックを実行する場合は、Gridホームのロック解除が必要になります。
警告:
実行可能ファイルを再リンクする前に、Oracleホーム・ディレクトリで実行されている、再リンク対象の実行可能ファイルをすべて停止する必要があります。また、Oracle共有ライブラリにリンクされているアプリケーションも停止してください。
次の手順に従って、ホームをロック解除します。
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/u01/app/18.0.0/grid/crs/install
ディレクトリに移動し、コマンドrootcrs.sh -unlock
を使用してGridホームをロック解除します。# cd /u01/app/18.0.0/grid/crs/install # ./rootcrs.sh -unlock
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ユーザーをOracle Grid Infrastructureソフトウェア所有者に変更し、コマンド構文
make -f /u01/app/18.0.0/grid/rdbms/lib/ins_rdbms.mk target
を使用してバイナリを再リンクします(ここで、targetは再リンクするバイナリです)。たとえば、UDPからIPCにインターコネクト・プロトコルを更新する場合は、次のコマンドを入力します。# su grid $ make -f /u01/app/18.0.0/grid/rdbms/lib/ins_rdbms.mk ipc_rds ioracle
ノート:
バイナリを再リンクする場合、グリッド・インストール所有者に変更して、コマンド
/u01/app/18.0.0/grid/bin/relink
を実行することも可能です。 -
次のようにして、Gridホームを再度ロックし、クラスタを再起動します。
# ./rootcrs.sh -lock # crsctl start crs
各クラスタ・メンバー・ノードで、ステップ1から3を繰り返します。
ノート:
Gridホームのディレクトリは削除しないでください。たとえば、Grid_home/OPatchディレクトリを削除しないでください。このディレクトリを削除すると、グリッド・インフラストラクチャ・インストール所有者はOPatchを使用してGridホームにパッチを適用できず、OPatchによって「checkdirエラー:
Grid_home/OPatchを作成できません
」というエラー・メッセージが表示されます。