複数のプライベート相互接続とOracle Linux

プライベート・インターコネクトに複数のNICを使用するOracle RACシステムのrp_filterパラメータの設定については、この情報を確認します。

Oracle Linuxのカーネル2.6.31(Oracle Unbreakable Enterprise Kernel 2.6.32を含む)では、戻り経路フィルタのバグが修正されています。この修正の結果、プライベート・インターコネクトに複数のNICを使用するOracle RACシステムでは、現在、rp_filterパラメータに固有の設定が必要です。この要件は、Linuxカーネル2.6.32以上を実行しているすべてのExadataシステムにも適用されます。rp_filterパラメータにこれらの設定を行わないと、インターコネクト・パケットが遮断または破棄される可能性があります。

rp_filterの値で、戻り経路フィルタがフィルタなし(0)、厳密なフィルタ(1)または緩いフィルタ(2)に設定されます。プライベート・インターコネクトの場合は、rp_filterの値を0または2に設定します。プライベート・インターコネクトNICを1に設定すると、プライベート・インターコネクトで接続の問題が発生する可能性があります。プライベート・インターコネクトは、分離されたプライベートのネットワーク上にあるはずなので、このフィルタを無効または解放することは危険だとは考えられていません。

たとえば、eth1およびeth2がプライベート・インターコネクトNICで、eth0がパブリック・ネットワークNICの場合、/etc/sysctl.confで次のエントリを使用して、プライベート・アドレスのrp_filterを2(緩いフィルタ)に設定し、パブリック・アドレスを1(厳密なフィルタ)に設定します。

net.ipv4.conf.eth2.rp_filter = 2
net.ipv4.conf.eth1.rp_filter = 2
net.ipv4.conf.eth0.rp_filter = 1

関連項目:

複数のプライベート相互接続とLinux Kernel 2.6.32+でのrp_filterの詳細は、https://support.oracle.com/rs?type=doc&id=1286796.1を参照してください