ネーム・サービス・キャッシュ・デーモンの有効化
Oracle ClusterwareがNASデバイスまたはNFSマウントの使用によるネットワーク障害をより許容できるようにするには、ネーム・サービス・キャッシュ・デーモン(nscd
)を有効にします。
Oracle Solaris 11から、nscdを有効化すると、nscdによってすべての名前サービスが検索されます。このリリースの前まで、nscdでは、検索結果の一部がキャッシュされました。デフォルトでは、nscdは、システムの起動中に実行レベル3 (NFSリソースを共有するマルチユーザーの状態)で起動されます。nscdが実行されているかどうかを確認するには、次のService Management Facility (SMF)コマンドを入力します。
# svcs name-service-cache
STATE STIME FMRI
online Oct_15 svc:/network/nfs/status:default
online Oct_30 svc:/system/name-service-cache:default
Solaris 11の場合、SMFサービスsvc:/system/name-service/cache
には、nscdの構成情報が含まれます。ファイル/etc/nscd.conf
は非推奨です。svc:/system/name-service-cache
はSolaris 11システムに存在していても接続されていないことに注意してください。
nscdサービスがオンラインでない場合、次のコマンドを使用して有効化できます。
# svcadm enable svc:/system/name-service-cache:default