クラスタへのOracle Grid Infrastructureスタンドアロン・サーバーの移行
Oracle Restart(スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureインストール)を使用するOracle Databaseインストールがあり、そのサーバーをクラスタ・メンバー・ノードとして構成する場合は、次の作業を行います。
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                     サーバー上のすべてのOracleデータベースとそのバージョン、一意のデータベース名およびOracleホームの情報をリストします。 srvctl config database -home
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                     次の構文で srvctlを使用して各データベースのOracle Restartの構成を調べます(ここで、db_unique_nameはデータベースの一意の名前で、lsnrnameはリスナー名です)。srvctl config database -dbdb_unique_namesrvctl config service -dbdb_unique_namesrvctl config listener -listenerlsnrnamesrvctl config volume -volume volume_name -diskgroup diskgroup_nameサーバーの構成情報を書き留めます。 
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                     ステップ1で調べたすべてのデータベース、サービスおよびリスナーを停止します。 
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                     存在する場合は、すべてのOracle Automatic Storage Management Cluster File System (Oracle ACFS)ファイルシステムをアンマウントします。 
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                     rootとしてログインし、Grid home/crs/installディレクトリに移動します。次に例を示します。# cd /u01/app/18.0.0/grid/crs/install
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                     次のコマンドを使用して、スタンドアロン・サーバー(Oracle Restart)に対するOracle Grid Infrastructureインストールの構成を解除します。 # roothas.sh -deconfig -force
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                     /etc/oratabファイルを開き、oracle_restart_homeに対応するエントリを削除します。
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                     このマニュアルの説明に従って、Oracle Clusterware構成のためにサーバーを準備します。また、クラスタ用Oracle Grid Infrastructureを、Oracle Restartと同じ場所、または別の場所にインストールできます。 Oracle Restartと同じ場所にインストールする場合 - 
                           次のコマンドを使用して、スタンドアロン・サーバー(Oracle Restart)ホームに対するOracle Grid Infrastructureインストールのロックを解除します。 roothas.sh -unlock -hahome oracle_restart_home
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                           ステップ7に進みます。 
 Oracle Restartと異なる場所にインストールする場合 - 
                           Oracle Grid Infrastructureソフトウェアのみのインストールの説明に従って、新しいGridホーム・ソフトウェアの場所でOracle Grid Infrastructureソフトウェアを設定します。 
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                           ステップ7に進みます。 
 
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                     環境変数を次のように設定します。 export oracle_install_asm_UseExistingDG=true or false export oracle_install_asm_DiskGroupName=disk_group_name export oracle_install_asm_DiskDiscoveryString=asm_discovery_stringoracle_install_asm_UseExistingDGがfalseに設定されている場合は、他の環境変数を指定する必要はありません。
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                     Oracle Grid Infrastructureインストール所有者として、レスポンス・ファイルの記録の説明に従って、このインストールのレスポンス・ファイルを作成してステージングします。 
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                     次のコマンドを使用して、サイレント・モードでインストールを完了します。 $ Grid_home/gridSetup.sh -silent -responseFile $ORACLE_HOME/GI.rsp
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                     root.shを実行します。
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                     Oracle Restartで使用されるOracle ASMディスク・グループをマウントします。 
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                     Oracle RestartでOracle ACFSを使用する場合は、次の手順を実行します。 - 
                           Oracle ASM Configuration Assistant (ASMCA)を起動します。 volenableコマンドを実行し、すべてのOracle Restartディスク・グループ・ボリュームを有効にします。
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                           すべてのOracle ACFSファイル・システムを手動でマウントします。 
 
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                     ステップ1で記録した情報を使用して、Oracle ClusterwareサービスをOracle Clusterwareホームに戻します。Oracle ACFSリソースも戻します。次に例を示します。 /u01/app/grid/product/18.0.0/grid/bin/srvctl add filesystem -device /dev/asm/db1 -diskgroup ORestartData -volume db1 -mountpointpath /u01/app/grid/product/18.0.0/db1 -user grid
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                     ステップ1で記録した構成情報を使用して、クラスタ用Oracle Grid InfrastructureでサポートされるようにOracle Databaseを追加します。次のコマンド構文を使用します。db_unique_nameはノード上のデータベースの一意の名前、nodenameはノード名です。 srvctl add database -dbdb_unique_name-spfile spfile_name -pwfile pwfile_name-oraclehome $ORACLE_HOME -nodenodename- 
                           たとえば、最初に ORACLE_HOME環境変数にデータベース・ホーム・ディレクトリの場所が設定されていることを確認します。
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                           次に、データベース名 mydbを追加し、次のコマンドを入力します。srvctl add database -db mydb -spfile spfile_name -pwfile pwfile_name -oraclehome $ORACLE_HOME -node node1
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                           srvctl add serviceコマンドを使用して、各サービスをデータベースに追加します。たとえば、次のようにmyserviceを追加します。srvctl add service -db mydb -service myservice -preferred myinstance
 
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                     必要に応じて、Oracle Grid Infrastructureインストーラを使用してノードをクラスタに追加します。 
関連項目:
クラスタへのノードの追加の詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。親トピック: Oracle Databaseソフトウェアの削除