Oracle Clusterwareの記憶領域要件
様々なOracle Clusterデプロイメントに対して、Oracle Clusterwareファイルおよび初期データベースをインストールするために、冗長タイプに基づいて最小ディスク数と最小ディスク領域要件を決定するには、この情報を使用します。
冗長タイプによるデータベース・ファイルに必要な記憶領域の合計
次の表に、マルチテナントおよび非CDBデプロイメントに対するOracle RACデータベースのデータ・ファイルの領域要件を示します。
表8-1 Oracle DatabaseのOracle ASMディスク領域の最小要件
冗長レベル | ディスクの最小台数 | データ・ファイル | リカバリ・ファイル | 合計記憶域 |
---|---|---|---|---|
外部 |
1 |
4.5 GB |
12.9 GB |
17.4 GB |
標準 |
2 |
8.6 GB |
25.8 GB |
34.4 GB |
高/フレックス/拡張 |
3 |
12.9 GB |
38.7 GB |
51.6 GB |
表8-2 Oracle Database (非CDB)のOracle ASMディスク領域の最小要件
冗長レベル | ディスクの最小台数 | データ・ファイル | リカバリ・ファイル | 合計記憶域 |
---|---|---|---|---|
外部 |
1 |
2.7 GB |
7.8 GB |
10.5 GB |
標準 |
2 |
5.2 GB |
15.6 GB |
20.8 GB |
高/フレックス/拡張 |
3 |
7.8 GB |
23.4 GB |
31.2 GB |
Oracleクラスタ・デプロイメント・タイプによるOracle Clusterwareに必要な使用可能記憶領域の合計
Oracleスタンドアロン・クラスタのインストール時、グリッド・インフラストラクチャ管理リポジトリ(GIMR)用のMGMT
ディスク・グループを作成する場合、35 GB以上の使用可能な領域があるディスク・グループを使用するよう、インストーラによって求められます。
インストールするクラスタ構成に基づいて、Oracle Clusterware領域要件は冗長レベルによって異なります。次の表に、各クラスタ構成および冗長レベルの領域要件を示します。
注意:
DATA
ディスク・グループにはOCRおよび投票ファイルが格納され、MGMT
ディスク・グループにはGIMRおよびOracle Clusterwareバックアップ・ファイルが格納されます。
表8-3 Oracleスタンドアロン・クラスタの最小使用可能領域要件
冗長レベル | DATAディスク・グループ | MGMTディスク・グループ | 高速ホーム・プロビジョニング | 合計記憶域 |
---|---|---|---|---|
外部 |
1 GB |
28 GB 4を超える各ノード: 5 GB |
1 GB |
30 GB |
標準 |
2 GB |
56 GB 4を超える各ノード: 5 GB |
2 GB |
60 GB |
高/フレックス/拡張 |
3 GB |
84 GB 4を超える各ノード: 5 GB |
3 GB |
90 GB |
-
Oracle Clusterwareのファイルと、GIMRおよびOracle Clusterwareのバックアップ・ファイルには、個別のディスク・グループを使用することをお薦めします。
-
Oracleスタンドアロン・クラスタの初期のGIMRサイズ設定は最大4ノードです。クラスタに追加された新しいノードごとに、GIMRおよびOracle Clusterwareのバックアップ・ファイルを格納するディスク・グループに記憶域をさらに追加する必要があります。
-
デフォルトでは、新しいOracleスタンドアロン・クラスタのすべてのデプロイメントは、そのクラスタにのみパッチを適用するようにRHPで構成されます。このデプロイメントには、GIMRと同じディスク・グループに自動的に構成される最小のACFSファイル・システムが必要です。
表8-4 ローカルASMを使用するOracleメンバー・クラスタの最小使用可能領域要件
冗長レベル | DATAディスク・グループ | Oracle Clusterwareバックアップ・ファイル | 合計記憶域 |
---|---|---|---|
外部 |
1 GB |
4 GB |
5 GB |
標準 |
2 GB |
8 GB |
10 GB |
高/フレックス/拡張 |
3 GB |
12 GB |
15 GB |
-
Oracleメンバー・クラスタの場合は、表8-5に説明されているように、GIMRの記憶領域がOracleドメイン・サービス・クラスタの一元化されたGIMRに事前に割り当てられます。
-
Oracle ClusterwareのファイルとOracle Clusterwareのバックアップ・ファイルには、個別のディスク・グループを使用することをお薦めします。
表8-5 Oracleドメイン・サービス・クラスタの最小使用可能領域要件
冗長レベル | DATAディスク・グループ | MGMTディスク・グループ | トレース・ファイル・アナライザ | 合計記憶域 | 追加のOracleメンバー・クラスタ |
---|---|---|---|---|---|
外部 |
1 GBおよびOracleメンバー・クラスタごとに1 GB |
140 GB |
200 GB |
345 GB (RHPを除く) |
RHP: 100 GB 4つを超える各Oracleメンバー・クラスタのGIMR: 28 GB |
標準 |
2 GBおよびOracleメンバー・クラスタごとに2 GB |
280 GB |
400 GB |
690 GB (RHPを除く) |
RHP: 200 GB 4つを超える各Oracleメンバー・クラスタのGIMR: 56 GB |
高/フレックス/拡張 |
3 GBおよびOracleメンバー・クラスタごとに3 GB |
420 GB |
600 GB |
1035 GB (RHPを除く) |
RHP: 300 GB 4つを超える各Oracleメンバー・クラスタのGIMR: 84 GB |
-
デフォルトでは、GIMRの最初の領域割当ては、Oracleドメイン・サービス・クラスタと4つ以下のOracleメンバー・クラスタ用です。4つを超えるOracleメンバー・クラスタごとに、記憶領域をさらに追加する必要があります。
-
インストール時にTFAの記憶領域要件が評価され、最大サイズまで拡大可能になります。必要に応じて最大値まで自動的に拡張されるACFSファイル・システムには、最小領域のみが割り当てられます。
-
上の表のガイドラインに従って、Oracleドメイン・サービス・クラスタに予測可能な最大構成に対して記憶領域を事前に割り当てることをお薦めします。