6.5 既存のOracle ASMインスタンスの移行について
Oracle Automatic Storage Management Configuration Assistant (ASMCA)を使用して、既存のOracle ASMインスタンスをOracle ASM 12cリリース1 (12.1)以上にアップグレードできます。
ASMCAはパスGrid_home\bin
にあります。また、ASMCAを使用して、障害グループ、Oracle ASMボリュームおよびOracle ACFSを構成できます。
注意:
既存のOracle ASMインスタンスのアップグレードは、そのノード上のすべてのデータベース・インスタンスおよびアプリケーションを停止してから実行する必要があります。インストール時に、Oracle ASMを使用することを選択したときに、以前のOracle ASMリリースが別のOracle ASMホームにインストールされていることがASMCAで検出された場合は、Oracle ASM 12cリリース2 (12.2)のソフトウェアをインストールした後に、ASMCAを起動して既存のOracle ASMインスタンスをアップグレードできます。次に、Oracle ASMボリュームを作成し、アップグレードしたOracle ASMを使用してOracle ACFSを作成することで、Oracle ACFSのデプロイメントを構成できます。
Oracle ClusterwareまたはOracle RACの既存のインストール環境で、すべてのノード上のOracle ASMインスタンスの旧リリースがOracle ASM 11gリリース1以上の場合は、Oracle ASMインスタンスのローリング・アップグレードを実行できます。Oracle RACのインストール環境で、旧リリースのOracle ASMインスタンスがOracle ASM 11gリリース1よりも前のリリースの場合は、ローリング・アップグレードを実行できません。Oracle ASMは、すべてのノードで12cリリース2 (12.2)にアップグレードされます。