9.3.1 Oracleスタンドアロン・クラスタについて

Oracleスタンドアロン・クラスタは、Oracle Grid InfrastructureのすべてのサービスおよびOracle ASMをローカルにホストし、共有記憶域に直接アクセスする必要があります。

ノードにインストールされたOracleスタンドアロン・クラスタは、ハブ・ノードと呼ばれます。Oracleスタンドアロン・クラスタ内のハブ・ノードの数は、64個もの数にでき、様々なタイプのアプリケーションをホストできます。Oracleスタンドアロン・クラスタのハブ・ノードは緊密に接続し、共有記憶域に直接アクセスします。共有ストレージは各ハブ・ノードでローカルにマウントされ、Oracle ASMインスタンスはすべてのハブ・ノードで利用できます。

Oracleスタンドアロン・クラスタは、グリッド・インフラストラクチャ管理リポジトリ(GIMR)をローカルにホストします。GIMRはマルチテナント・データベースであり、クラスタに関する情報を格納します。この情報には、クラスタ状態モニターにより収集されたリアルタイムのパフォーマンス・データ、および高速ホーム・プロビジョニングに必要なメタデータが含まれています。

Oracleスタンドアロン・クラスタをデプロイする場合は、これをOracle拡張クラスタとして構成することも選択できます。Oracle拡張クラスタは、複数の場所つまりサイトに配置されるノードで構成されます。