5.1.2 Oracle Grid Infrastructureインストール用のOracleホーム・ユーザーについて

Oracle Grid Infrastructureのインストール時には、Oracle Gridホームに関連付けられたオプションのOracleホーム・ユーザーを指定できます。

たとえば、ソフトウェアのインストールにOraSysという管理者ユーザー(Oracleインストール・ユーザー)を使用する場合は、このインストールのOracleホーム・ユーザーとしてORADOMAIN\OraGridドメイン・ユーザーを指定できます。指定するOracleホーム・ドメイン・ユーザーは、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアをインストールする前に存在する必要があります。

Oracle Grid InfrastructureインストールのOracleホーム・ユーザーには、Windowsの組込みアカウント(LocalSystem)または既存のユーザーを指定できます。Oracleホーム・ユーザーとして既存のユーザーを指定する場合、指定するWindowsユーザー・アカウントはドメイン・ユーザーまたはGroup Managed Service Account (gMSA)ユーザーである必要があります。Oracleホーム・ユーザーを使用すると、(自動的に作成された) Oracle Cluster Registryのセキュア・ウォレットに、Oracleホーム・ユーザーの名前とパスワード情報が格納されます。Oracleホーム・ユーザーを作成しない場合は、Windows組込みアカウントがOracleホーム・ユーザーとして使用されます。

注意:

インストールが完了した後は、Oracleホーム・ユーザーを変更できません。Oracleホーム・ユーザーを変更する必要がある場合は、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアを再インストールする必要があります。

Oracle Grid Infrastructureのソフトウェアのみのインストールを実行する場合は、インストール後に、Oracle Grid Infrastructure管理リポジトリを構成するWindowsドメイン・ユーザー・アカウントを選択する必要があります。

インストール時は、インストーラによってソフトウェア・サービスが作成され、指定したOracleホーム・ユーザーに関する情報に基づいてアクセス制御リスト(ACL)が構成されます。

Oracleホーム・ユーザーを指定する場合、Oracleホームから実行されるすべてのソフトウェア・サービスに対してこのユーザーがOracleサービス・ユーザーとして構成されます。Oracleサービス・ユーザーは、Oracleソフトウェア・サービスの実行ユーザーとなるオペレーティング・システム・ユーザー、またはこのサービスの権限の継承元であるユーザーです。

関連項目:

Oracleホーム・ユーザー、ACL、およびOracleホーム・ユーザー・アカウントでのデータベース・サービスが動作する仕組みの詳細は、『Oracle Database管理者リファレンスfor Microsoft Windows』を参照してください