2.1.4 Oracleホーム・ディレクトリの使用可能なディスク領域の確認

Oracle Grid Infrastructure管理リポジトリ(GIMR)、Oracle Cluster Registry (OCR)、およびOracle Clusterwareによって使用される投票ファイルのために、クラスタ・ファイル・システム上に追加の共有ディスク領域が必要になります。

Oracle RACをインストールする場合は、次のために追加のディスク領域を構成する必要があります。

  • Oracle RACソフトウェアおよびログ・ファイル

  • Oracle ASMディスク・グループ内の共有データ・ファイルおよび(オプション)共有高速リカバリ領域

Oracle Clusterwareファイルに対して標準の冗長性(3つのOracle Cluster Registry (OCR)ファイルおよび3つの投票ファイル)を使用する場合は、Oracle ASM内のOracle Clusterwareファイルを格納するために用意されている3つの個別の物理ディスク上で2GB以上のディスク領域を使用できる必要があります。

注意:

OCRまたは投票ファイル(Oracle Clusterwareファイル)はRAWパーティション上に作成できません。Oracle ClusterwareファイルはOracle ASM上にのみ格納できます。RAWデバイスは、Oracle ASMディスクとして構成できます。

Oracle ASMでのOCRや投票ファイルの高可用性を確保するには、Oracle Clusterwareファイル用として、別々の3つの障害グループ(物理ディスクは3つ以上)に2GB以上のディスク容量が必要です。各ディスクには1GB以上の容量を確保して、容量に余裕を持ってOracle Clusterwareファイルを作成できるようにする必要があります。

一時領域とGridホームが同じファイル・システム上にある場合、そのファイル・システムにはそれぞれの最小領域要件を合計した領域が必要になります。

注意:

Oracle Grid Infrastructure 12cリリース12.1.0.2以降、Oracle Grid Infrastructure管理リポジトリのインストールはオプションではなくなり、自動的にインストールされます。

使用可能な空きディスク領域を確認するには、次の2つの方法を使用します。

  1. 「コンピュータ」プロパティ・ウィンドウを使用する方法
    1. 「スタート」メニューを開き、「コンピュータ」をクリックします。
    2. 各ドライブの空きディスク領域を表示します。
    3. Oracleソフトウェアをインストールするドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択して、そのドライブのディスク領域に関する追加情報を表示します。
  2. ディスク管理Microsoft管理コンソール(MMC)プラグインを使用する方法
    1. 「スタート」メニューで、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
    2. 「ファイル名を指定して実行」ウィンドウでDiskmgmt.mscと入力し、「ディスクの管理」グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を開きます。
      ディスク管理のGUIには、使用可能なファイル・システム上の使用可能な領域が表示されます。