A.6.2 パスワード・レスポンス・ファイルの作成

configToolAllCommandsスクリプトに使用するパスワード・レスポンス・ファイルを作成するには、次の手順を使用します。

  1. filename.propertiesという形式の名前のレスポンス・ファイルを作成します。
  2. テキスト・エディタでこのファイルを開いて、下の例に示すように、パスワード・ファイルの例の内容を切り取って貼り付け、必要に応じて変更します。
  3. WindowsのNew Technology File System(NTFS)フォーマットのボリュームにこのファイルを格納する場合、このファイルを保護するためにセキュリティ権限を変更します。

例A-4 Oracle Grid Infrastructureインストール用のパスワード・レスポンス・ファイルの例

Oracle Grid Infrastructureでは、Baseboard Management Controller (BMC)カードがある場合にこの機能を使用可能にするには、Oracle Automatic Storage Management Configuration Assistant (ASMCA)およびIntelligent Platform Management Interface Configuration Assistant (IPMICA)のパスワードが必要です。また、Oracle Grid Infrastructureインストールに対してOracleホーム・ユーザーを指定した場合、そのパスワードをWindowsサービス・ユーザーのパスワードとして指定する必要があります。この場合、次のレスポンス・ファイルを使用します。

oracle.crs|S_ASMPASSWORD=password
oracle.crs|S_OMSPASSWORD=password
oracle.crs|S_ASMMONITORPASSWORD=password
oracle.crs|S_BMCPASSWORD=password
oracle.crs|S_WINSERVICEUSERPASSWORD=password

BMCカードがない場合、またはIntelligent Platform Management Interface(IPMI)を有効にしない場合は、S_BMCPASSWORD入力フィールドを空白のままにしておきます。

注意:

Oracle ASM 11gリリース1以前のリリースをアップグレードする場合は、oracle.assistants.asm|S_ASMMONITORPASSWORDの入力フィールドのみ指定する必要があります。

例A-5 Oracle Real Application Clusters用のパスワード・レスポンス・ファイルの例

Oracle Databaseの構成には、Database Configuration Assistant (DBCA)で使用するSYS、SYSTEM、DBSNMPのパスワードが必要です。S_ASMSNMPPASSWORDレスポンスは、データベースでOracle ASMをストレージに使用する場合のみ必要です。同様に、S_PDBADMINPASSWORDパスワードは、1つ以上のプラガブル・データベース(PDB)を含むマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)を作成する場合にのみ必要です。また、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを構成するよう選択した場合、次の例のように、Oracleソフトウェア・インストール所有者のパスワードをS_EMADMINPASSWORDに指定する必要があります。password句はパスワード文字列を表します。

oracle.server|S_SYSPASSWORD=password
oracle.server|S_SYSTEMPASSWORD=password
oracle.server|S_DBSNMPPASSWORD=password
oracle.server|S_PDBADMINPASSWORD=password
oracle.server|S_EMADMINPASSWORD=password
oracle.server|S_ASMSNMPPASSWORD=password
oracle.server|S_WINSERVICEUSERPASSWORD=password

Oracle ASMでOracle Enterprise Managerを有効にしない場合、これらのパスワード・フィールドは空白のままにします。