5.4.1.3 Gridホーム・ディレクトリ

Oracle Grid Infrastructureをインストールする場合は、Oracle Grid InfrastructureソフトウェアのOracleホーム(Gridホーム)の場所を特定する必要があります。

Oracle Grid InfrastructureがインストールされるOracleホーム・ディレクトリは、Gridホームです。Oracle ASMもこのホーム・ディレクトリにインストールされます。

Oracle RACをインストールする場合は、Oracle Databaseソフトウェアを異なるディレクトリにインストールする必要があります。Oracle RACインストールの場所はOracleホームです。

Gridホームは、他のOracleソフトウェアのOracleホーム・ディレクトリのパスとは異なるパスにある必要があります。Gridホームに関するOptimal Flexible Architectureのガイドラインは、\path\version\userという形式のパスを作成することです。ここで、\pathはリテラル(C:\)、\versionはソフトウェアのバージョン(18.0.0)、および\userはOracle Grid Infrastructureソフトウェアのインストール所有者(grid)です。クラスタに対してOracle Grid Infrastructureをインストールする際に、Gridホームのパスに対する権限はLocalSystemユーザーに変更されるため、その他のユーザーがパス内のコマンドを読取り、書込みまたは実行することはできません。

C:\18.0.0\grid

Gridホームへの一意のパスを作成しない場合は、Oracle Grid Infrastructureのインストール後に、同じパスにある既存のインストールを含むgridによるその他のインストールの権限エラーが発生します。たとえば、GridホームがC:\app\18.0.0\gridの場合、C:\およびC:\appを含むディレクトリ・パス全体へのアクセスが制限されます。Oracle Databaseのインストールの場合、C:\app\oracle\product\18.0.0\db_home1というパスにOracleホームを作成することはできません。権限の問題を回避するには、Gridホームに次のようなパスを作成および選択できます。

C:\18.0.0\grid

注意:

クラスタ・インストールのOracle Grid Infrastructureの場合は、Oracle Grid Infrastructureバイナリ・ホーム(グリッド・ホーム)の次の制限事項に注意してください。

  • Oracle Grid Infrastructureインストール所有者のOracleベース・ディレクトリを含む、どのOracleベース・ディレクトリの下にも配置できません。

  • インストール所有者のホーム・ディレクトリには配置できません。これらの要件は、クラスタ・インストールのOracle Grid Infrastructureに固有です。

スタンドアロン・サーバー(Oracle Restart)のOracle Grid Infrastructureは、Oracle DatabaseインストールのOracleベースにインストールできます。