B.3 Oracleベース・ディレクトリのネーミング規則

この項では、Oracleベースとは何か、およびそれがどのように機能するかについて説明します。

Oracleベース・ディレクトリは、Oracle Databaseインストール所有者のデータベース・ホーム・ディレクトリで、Oracle Grid Infrastructure所有者のログ・ファイルの場所です。構文\pm\h\uを使用して、Oracleベース・ディレクトリに名前を付けます。ここで、pmはマウント・ポイント名の文字列、hは小規模な標準ディレクトリ名セットから選択されたもの、およびuはディレクトリの所有者の名前です。

同一のOracleベース・ディレクトリを複数のインストールに使用できます。異なるオペレーティング・システム・ユーザーが同じシステム上にOracleソフトウェアをインストールする場合、インストール所有者ごとに個別のOracleベース・ディレクトリを作成する必要があります。管理しやすいように、各Oracleソフトウェア・インストール所有者に対して一意の所有者を作成し、ログ・ファイルを分けることをお薦めします。

すべてのOracleインストール所有者が中央のOracleインベントリ・ファイルに書き込み、そのファイル・マウント・ポイントは初期Oracleインストールと同じマウント・ポイント・パスであるため、すべてのOracleインストール所有者に同じ\pm\hパスを使用することをお薦めします。

表B-1 OFAに準拠したOracleベース・ディレクトリ名の例

説明
C:\app\oracle

Oracle Databaseソフトウェア・インストール所有者名がoracleの場合のOracle DatabaseのOracleベース・ディレクトリ。Oracle Databaseバイナリ・ホームは、Oracleベース・パスの下にあります

C:\app\grid

Oracle Grid Infrastructureソフトウェア・インストール所有者名がgridの場合のOracle Grid InfrastructureのOracleベース・ディレクトリ。

注意:

Oracle Grid InfrastructureのOracleベースには、クラスタ・インストール用のOracle Grid InfrastructureのOracle Grid Infrastructureバイナリを含めることはできません。Oracle Grid Infrastructureバイナリ・ホームへのファイル・パスに対する権限は、インストール時にLocalSystemまたはOracleホーム・ユーザー(指定した場合)に変更されます。