38.13 PREDICTION_BOUNDS
構文
mining_attribute_clause::=
目的
PREDICTION_BOUNDS
は、一般化線形モデル(GLM)を適用して、選択内に含まれる各行のクラスまたは値を予測します。この関数は、オブジェクトのVARRAYに含まれる各予測の上限と下限を、それぞれUPPER
フィールドとLOWER
フィールドに返します。
GLMは、回帰または2項分類を実行できます。
-
回帰の上限と下限は、予測されたターゲット値を参照します。
UPPER
とLOWER
のデータ型は、ターゲットのデータ型になります。 -
2項分類での上限と下限は、予測されたターゲット・クラスまたは指定された
class_value
の確率を参照します。UPPER
とLOWER
のデータ型は、BINARY_DOUBLE
です。
リッジ回帰を使用してモデルが構築された場合や、構築中に共分散マトリックスの異常が検出された場合、PREDICTION_BOUNDS
は上限と下限の両方についてNULL
を返します。
confidence_level
は、(0,1)の範囲内の数値です。デフォルト値は0.95です。confidence_level
にNULL
を指定すると、デフォルトでconfidence_level
を残したままclass_value
を指定できます。
PREDICTION_BOUNDS
ファンクションの構文では、パーティション化されたモデルをスコアリングするときに、オプションのGROUPING
ヒントを使用できます。「GROUPINGヒント」を参照してください。
mining_attribute_clause
mining_attribute_clause
は、スコアの予測子として使用する列の属性を特定します。この句は、PREDICTION
ファンクションの場合と同様に動作します。(分析構文への参照は適用されません。)「mining_attribute_clause」を参照。
関連項目:
-
スコアリングの詳細は、Oracle Data Miningユーザーズ・ガイドを参照してください。
-
一般化線形モデルの詳細は、『Oracle Data Mining概要』を参照してください。
ノート:
次に示す例は、Data Miningのサンプル・プログラムからの抜粋です。サンプル・プログラムの詳細は、Oracle Data Miningユーザーズ・ガイドの「付録A」を参照してください。
例
次の例では、98%の確度で年齢が25才から45才と予測される顧客の分布を返します。
SELECT count(cust_id) cust_count, cust_marital_status FROM (SELECT cust_id, cust_marital_status FROM mining_data_apply_v WHERE PREDICTION_BOUNDS(glmr_sh_regr_sample,0.98 USING *).LOWER > 24 AND PREDICTION_BOUNDS(glmr_sh_regr_sample,0.98 USING *).UPPER < 46) GROUP BY cust_marital_status; CUST_COUNT CUST_MARITAL_STATUS -------------- -------------------- 46 NeverM 7 Mabsent 5 Separ. 35 Divorc. 72 Married