32.1 スコアリングと配置について

スコアリングとは、新しいデータにモデルを適用することです。Oracle Data Miningでは、スコアリングはSQL言語関数によって実行されます。

予測ファンクションは、分類、回帰、または異常検出を実行します。クラスタリング・ファンクションは、行をクラスタに割り当てます。特徴抽出ファンクションは、入力データをより高い順序の予測子セットに変換します。DBMS_DATA_MINING PL/SQLパッケージでは、スコアリング・プロシージャも使用可能です。

配置とは、ターゲット環境でモデルを使用することです。モデルを作成した後は、最適な結果を得るためにそれらのモデルを配置し、本番環境内でメンテナンスすることが課題となります。 デプロイメントは次のいずれかになります。

  • バッチまたはリアルタイム処理によるデータのスコアリング。スコアには、予測、確率、ルールおよびその他の統計を含めることができます。

  • モデルの詳細の抽出とレポートの作成。(例: クラスタリング・ルール、ディシジョン・ツリー・ルール、属性評価モデルの属性のランク付けなど)。

  • アプリケーションや業務系システムにマイニング結果を組み込むことによるデータ・ウェアハウスのビジネス・インテリジェンス・インフラストラクチャの強化。

  • モデルを作成したデータベースからスコアリング用データベースへのモデルの移動(エクスポートとインポート)

Oracle Data Miningでは、これらの配置シナリオすべてをサポートしています。

ノート:

Oracle Data Miningのスコアリング操作はパラレル実行をサポートします。パラレル実行を有効にすると、複数のCPUおよびI/Oリソースを1つのデータベース操作の実行に適用することができます。

パラレル実行は、通常意思決定支援システム(DSS)およびデータ・ウェアハウスに関連付けられている複雑な問合せや大規模データベースを使用する操作では特に、パフォーマンスを大幅に向上させます。