Oracleベース・ディレクトリのネーミング規則

Oracleベース・ディレクトリは、Oracle Databaseのインストール所有者用のデータベース・ホーム・ディレクトリであり、Oracle Grid Infrastructure所有者のログ・ファイルの場所です。

構文/pm/h/uを使用して、Oracleベース・ディレクトリに名前を付けます。ここで、pmはマウント・ポイント名の文字列、hは小規模な標準ディレクトリ名セットから選択されたもの、およびuはディレクトリの所有者の名前です。

同一のOracleベース・ディレクトリを複数のインストールに使用できます。異なるオペレーティング・システム・ユーザーが同じシステム上にOracleソフトウェアをインストールする場合、インストール所有者ごとに個別のOracleベース・ディレクトリを作成する必要があります。管理しやすいように、各Oracleソフトウェア・インストール所有者に対して一意の所有者を作成し、ログ・ファイルを分けることをお薦めします。

すべてのOracleインストール所有者は中央Oracleインベントリ・ファイルに書き込み、そのファイル・マウント・ポイントは、Oracle初期インストールと同じマウント・ポイント・パスにあるため、すべてのOracleインストール所有者が同じ/pm/hパスを使用することをお薦めします。

表C-1 OFAに準拠したOracleベース・ディレクトリ名の例

説明
/u01/app/oracle

Oracle Databaseソフトウェア・インストール所有者名がoracleの場合のOracle DatabaseのOracleベース。Oracle Databaseバイナリ・ホームは、Oracleベース・パスの下にあります

/u01/app/grid

Oracle Grid Infrastructureソフトウェア・インストール所有者名がgridの場合のOracle Grid InfrastructureのOracleベース。

注意:

Oracle Grid InfrastructureのOracleベースには、クラスタ・インストール用のOracle Grid InfrastructureのOracle Grid Infrastructureバイナリを含めることはできません。Oracle Grid Infrastructureバイナリ・ホームへのファイル・パスに対する権限は、インストール時にrootに変更されます。