4.1 接続プールの最適化

この項では、プーリング動作を最適化するための接続プールのプロパティの設定方法について説明します。作成時に、UCP JDBC接続プールはデフォルト設定で事前構成されます。デフォルト設定により、一般的な汎用の接続プールとなります。しかし、アプリケーションにはそれぞれ異なるデータベース接続要件があり、接続プールのデフォルト動作の変更が必要な場合があります。プール・サイズや接続タイムアウトなどの動作を構成して、接続プール全体のパフォーマンスだけでなく接続の可用性も向上させることができます。多くの場合、特定のアプリケーションに合せて接続プールをチューニングする最善の方法は、最適なパフォーマンスおよびスループットを達成するまで、様々な値を使用して様々なプロパティの組合せを試すことです。

接続プールのプロパティの設定

接続プールのプロパティが設定されるのは、プール対応のデータソースを介して接続を取得するときか、接続プール・マネージャを使用して接続プールを作成するときです。

次の例では、プール対応のデータソースを介した接続プールのプロパティの設定を示します。

PoolDataSource  pds = PoolDataSourceFactory.getPoolDataSource();

pds.setConnectionPoolName("JDBC_UCP");
pds.setMinPoolSize(4);pds.setMaxPoolSize(20);
...

次の例では、接続プール・マネージャを使用して接続プールを作成する場合の接続プールのプロパティの設定を示します。

UniversalConnectionPoolManager mgr = UniversalConnectionPoolManagerImpl.
getUniversalConnectionPoolManager();

pds.setConnectionPoolName("JDBC_UCP");
pds.setMinPoolSize(4);pds.setMaxPoolSize(20);
...

mgr.createConnectionPool(pds);