レスポンス・ファイルを使用したOracle Universal Installerの実行

レスポンス・ファイルを作成したら、作成したレスポンス・ファイルを指定してコマンドラインでOracle Univeral Installerを実行して、インストールを実行します。

コマンドラインでOracle Universal Installerを実行し、作成したレスポンス・ファイルを指定します。Oracle Universal Installerの実行可能ファイルrunInstallerでは、いくつかのオプションを使用できます。すべてのオプションのヘルプ情報を参照するには、runInstallerコマンドで-helpオプションを指定します。次に例を示します。

$ directory_path/runInstaller -help

しばらくすると、ウィンドウ上にヘルプ情報が表示されます。

レスポンス・ファイルを使用してインストーラを実行するには、次の手順を実行します。

  1. 通常のインストールと同様にインストール前の作業を実行します。

  2. ソフトウェア・インストール所有者ユーザーとしてログインします。

  3. レスポンス・ファイル・モードでインストールを実行する場合は、インストールを実行するユーザーのオペレーティング・システムのDISPLAY環境変数を設定します。

    注意:

    サイレント・モードでインストールを実行する場合は、DISPLAY環境変数を設定する必要はありません。

  4. コマンドを次のように入力して、サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードでインストーラを起動します。

    $ /directory_path/runInstaller [-silent] [-noconfig] \
     -responseFile responsefilename
    

    注意:

    レスポンス・ファイルのパスを相対パスで指定しないでください。相対パスを指定すると、インストーラが失敗します。

    この例では:

    • directory_pathは、インストール・バイナリをコピーしたディレクトリのパスです。

    • -silentは、インストーラをサイレント・モードで実行します。

    • -noconfigを指定すると、インストール中にコンフィギュレーション・アシスタントは実行されず、ソフトウェアのみのインストールが実行されます。

    • responsefilenameは、構成したインストール・レスポンス・ファイルのフルパスおよびファイル名です。

  5. Oracleソフトウェアを初めてシステムにインストールする場合は、Oracle Universal InstallerでorainstRoot.shスクリプトの実行が求められます。

    rootユーザーとしてログインし、orainstRoot.shスクリプトを実行します。

    $ su root
    password:
    # /u01/app/oraInventory/orainstRoot.sh

    注意:

    oraInst.locファイルを手動で作成する必要はありません。Oracle Inventoryディレクトリの場所を指定するにはorainstRoot.shスクリプトの実行で十分です。
  6. インストールが終了したら、rootユーザーとしてログインし、root.shスクリプトを実行します。次に例を示します。

    $ su root
    password:
    # /oracle_home_path/root.sh