適切なエントリをtnsnames.oraファイルおよびlistener.oraファイルに追加することにより、Oracle Net Servicesと通信するようにOracle Database Clientを構成できます。
以前のリリースのOracleソフトウェアがある場合は、Oracle Netのtnsnames.oraおよびlistener.ora構成ファイルの情報を、以前のリリースから新しいリリースの対応するファイルにコピーできます。
注意:
tnsnames.ora
およびlistener.ora
ファイルのデフォルトの位置は、ORACLE_HOME\network\admin
ディレクトリです。 Oracle Connection Manager (CMAN)サービスを作成するには、CMAN別名エントリをORACLE_HOME\network\admin
のcman.ora
に作成します。次に例を示します。
cman_proxy=
(CONFIGURATION=
(ADDRESS=(PROTOCOL=tcp)(HOST=host_name)(PORT=1521))
(RULE_LIST=
(RULE=(SRC=*)(DST=*)(SRV=*)(ACT=accept)))
(PARAMETER_LIST=
(MIN_GATEWAY_PROCESSSES=1)
(MAX_GATEWAY_PROCESSES=2)))
これは、ルールに示されているように、すべてのクライアントからの接続を受け入れます。
CMANサービスは、cmctl
コマンドライン・ルールを使用してCMANが初めて起動されると作成されます。サービスの作成時、インストール中にWindowsユーザー・アカウントがOracleホーム・ユーザーとして指定される場合は、cmctl
によってパスワードが要求されます。インストール中にWindows組込みアカウントがOracleホーム・ユーザーとして指定される場合は、cmctl
によってパスワードは要求されません。
別名エントリをlistener.ora
に追加することで、リスナーを構成できます。リスナー・サービスは、リスナーが初めて起動されたときに作成されます。インストール中にWindowsユーザー・アカウントがOracleホーム・ユーザーとして指定される場合は、リスナー・コントロール・ユーリティのlsnrctl
によってパスワードが要求されます。インストール中にWindows組込みアカウントがOracleホーム・ユーザーとして指定される場合は、パスワードは要求されません。
親トピック: インストール後の必須作業