Oracleベース・ホームについて

読取り専用ORACLE_HOMEと読取り/書込みORACLE_HOMEの両方とも、ユーザー固有のファイル、インスタンス固有のファイルおよびログ・ファイルは、ORACLE_BASE_HOMEという場所にあります。

読取り/書込みORACLE_HOMEでは、ORACLE_BASE_HOMEパスはORACLE_HOMEディレクトリと同じです。一方、読取り専用ORACLE_HOMEでは、ORACLE_BASE_HOMEディレクトリはORACLE_HOMEと同じ場所に配置されず、ORACLE_BASE\homes\HOME_NAMEに配置されます。

ここで、HOME_NAMEはORACLE_HOMEの内部名です。

たとえば、ネットワーク・ディレクトリnetwork\adminnetwork\traceおよびnetwork\logは、ORACLE_BASE_HOMEディレクトリにあります。読取り/書込みORACLE_HOMEでは、ORACLE_BASE_HOMEはORACLE_HOMEと同じ場所に配置されるため、ネットワーキング・ディレクトリはORACLE_HOMEに表示されます。一方、読取り専用ORACLE_HOMEでは、ネットワーキング・ディレクトリはORACLE_BASE\homes\HOME_NAMEに配置されます。

ORACLE_BASE_HOMEパスを出力するには、ORACLE_HOME\binディレクトリからorabasehomeコマンドを実行します。
set ORACLE_HOME C:\app\oracle\product\18.0.0\dbhome_1
cd ORACLE_HOME\bin
orabasehome

次に例を示します。

orabasehome
C:\app\oracle\homes\OraDB18Home1

ここで、C:\app\oracleはORACLE_BASEであり、OraDB18Home1はHOME_NAMEです