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Oracle® Database管理者リファレンス
18c for Microsoft Windows
E99714-01
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Windows Serverをアプリケーション・サーバーとする構成について

Windowsのメモリー・マネージャは、システム・メモリーを「Windows Serverのメモリー共有」で説明する3つの異なるプールに分割します。

表8-1 Windows Serverのメモリー共有

プール 合計メモリーに対する割合

カーネルとその他のシステム・サービス

9%

ファイル・キャッシュ

41%

ページングされたメモリー

50%

Windows Serverのメモリー・マネージャは、物理RAMと仮想メモリー・ページング・ファイルとの間で動的にメモリーをページングすることにより、各アプリケーションのメモリー使用量のバランスをとろうとします。アプリケーションのメモリー消費が特に高い場合(Oracle Databaseのように)、または多数のアプリケーションが同時に実行される場合は、各アプリケーションのメモリー要件の合計が、物理メモリーの限界を超える可能性があります。

ファイル・キャッシュ用に確保されるメモリーの割合が大きいこと(41%)は、ファイル・サーバーとプリント・サーバーにとっては非常に有益です。しかし、メモリー集中型のネットワーク・アプリケーションを頻繁に実行するアプリケーション・サーバーにとっては有益ではないことがあります。システム・グローバル領域を介して独自のキャッシュを行うOracle Databaseには、Windows Serverのファイル・キャッシュはまったく不要です。

Windows Serverのメモリー・モデルを、大きなファイル・キャッシュを持つデフォルトのファイル・サーバーおよびプリント・サーバーから、ファイル・キャッシュを減らしてOracle Databaseでより多くの物理メモリーを使用できるネットワーク・アプリケーション・モデルにリセットできます。

関連項目:

詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。