Windows固有の認証アダプタは、Windowsの認証プロトコルと連動して、Oracle Databaseへのアクセスを可能にします。
NTS認証アダプタでは、Windowsドメイン・ユーザーを認証するためのNTLMの使用は、現在サポートされていません。そのため、NTSを使用して、古いWindows NTドメインまたは古いWindows NTドメイン・コントローラを含むドメインのユーザーを認証することはできません。ただし、ローカル接続およびWindowsローカル・ユーザーとして実行しているOracle Databaseサービスは、引き続きNTLMを使用して認証されます。
Windowsローカル・ユーザー・アカウントをOracle DatabaseホームのOracleホーム・ユーザーとして使用する場合、Windows Native Authentication (NTS)をWindowsドメイン・ユーザーまたはリモート・コンピュータからのユーザーの認証に使用することはできません。
クライアントでは、Oracle Databaseへの接続を試みるときに、認証プロトコルを指定する必要はありません。使用されるプロトコルは、Oracle Databaseによりユーザーに対して完全に透過的に判断されます。Oracle Database側の唯一の要件は、クライアントとデータベース・サーバーで、次のファイル内のパラメータSQLNET.AUTHENTICATION_SERVICES
にnts
が含まれていることです。
ORACLE_HOME\network\admin\sqlnet.ora
これはクライアント・コンピュータとサーバーの両方の、インストール後のデフォルトの設定です。
通常のインストールでは、Oracle Databaseのネットワークにクライアント・コンピュータとデータベース・サーバーが存在し、そのネットワーク上のコンピュータが使用しているOracle Databaseソフトウェア・リリース、その下のWindowsオペレーティング・システムのドメインがそれぞれ異なっていることがあります。異なるリリースの組合せがあるということは、使用している認証プロトコルも異なっている可能性があります。
関連項目:
認証プロトコルの詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。
親トピック: Windows環境におけるデータベース・ユーザーの認証