2.46 ALL_ARGUMENTS

ALL_ARGUMENTSは、現行のユーザーがアクセスできるファンクションおよびプロシージャ内の引数を示します。

ノート:

このビューには次の変更が加えられています。

  • Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以降、このビューでは引数なしのプロシージャが省略されます。Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)より前のリリースでは、引数なしのプロシージャはこのビュー内で単一行として表示されていました。

  • Oracle Database 18c以降、このビューではコンポジット型の引数に対して1行のみが表示されます。Oracle Database 18cより前のリリースでは、このビューではコンポジット型の引数に対して複数の行が表示されます。

    コンポジット型の引数に関する情報を取得するには、このビューのTYPE_NAME列の値を使用して、ALL_PLSQL_TYPESALL_PLSQL_TYPE_ATTRSおよびALL_PLSQL_COLL_TYPESビューに問い合せることで、コンポジット型の完全な詳細が得られます。

これらの変更の詳細は、Oracle Databaseアップグレード・ガイドを参照してください。

関連ビュー

  • DBA_ARGUMENTSは、データベースで使用可能なファンクションおよびプロシージャの引数のリストを示します。

  • USER_ARGUMENTSは、現行のユーザーが所有するファンクションおよびプロシージャ内の引数を示します。このビューは、OWNER列を表示しません。

データ型 NULL 説明

OWNER

VARCHAR2(128)

NOT NULL

オブジェクトの所有者

OBJECT_NAME

VARCHAR2(128)

プロシージャまたはファンクションの名前。

PACKAGE_NAME

VARCHAR2(128)

パッケージの名前

OBJECT_ID

NUMBER

NOT NULL

オブジェクトのオブジェクト番号

OVERLOAD

VARCHAR2(40)

ソース内でn番目に発生したオーバーロードを表す。あるいはNULL。

SUBPROGRAM_ID

NUMBER

一意のサブプログラム識別子

ARGUMENT_NAME

VARCHAR2(128)

引数の名前。

引数名がnullの場合、ファンクションの戻り値を示すために使用される。

POSITION

NUMBER

NOT NULL

この列には引数リストでのこの項目の位置または、ファンクション戻り値の場合は0が入ります。

SEQUENCE

NUMBER

NOT NULL

引数の順番を定義します。引数の順序は1から開始する。最初が戻り型で、その後に各引数が続きます。

DATA_LEVEL

NUMBER

NOT NULL

コンポジット型の引数のネストの深さ

ノート: Oracle Database 18c以降、この列の値は常に0です。このビューでは引数ごとに1行しか表示されないためです。このビューでは、コンポジット型の引数に対して複数の行が表示されなくなりました。

DATA_TYPE

VARCHAR2(30)

引数のデータ型

DEFAULTED

VARCHAR2(1)

引数がデフォルトであるかどうかを指定する。

DEFAULT_VALUE

LONG

将来の使用のために予約済

DEFAULT_LENGTH

NUMBER

将来の使用のために予約済

IN_OUT

VARCHAR2(9)

引数の方向:

  • IN

  • OUT

  • IN/OUT

DATA_LENGTH

NUMBER

列の長さ(バイト)

DATA_PRECISION

NUMBER

10進数(NUMBER)または2進数(FLOAT)の長さ

DATA_SCALE

NUMBER

数値の小数点以下の桁

RADIX

NUMBER

数値の引数基数

CHARACTER_SET_NAME

VARCHAR2(44)

引数の文字セット名

TYPE_OWNER

VARCHAR2(128)

引数の型の所有者

TYPE_NAME

VARCHAR2(128)

引数の型の名前。型がパッケージ・ローカル型(つまり、パッケージ仕様部に宣言されている)の場合、この列にはパッケージの名前が表示されます。

TYPE_SUBNAME

VARCHAR2(128)

パッケージ・ローカル型の場合にのみ関係します。TYPE_NAME列で識別されるパッケージ内に宣言されている型の名前が表示されます。

TYPE_LINK

VARCHAR2(128)

TYPE_NAME列で識別されるパッケージがリモート・パッケージの場合は、パッケージ・ローカル型にのみ関係します。この列には、リモート・パッケージの参照に使用されるデータベース・リンクが表示されます。

TYPE_OBJECT_TYPE脚注1

VARCHAR2(7)

TYPE_OWNERTYPE_NAMEおよびTYPE_SUBNAMEの各列によって記述される型のタイプが表示されます。可能な値は次のとおり。

  • TABLE

  • VIEW

  • PACKAGE

  • TYPE

PLS_TYPE

VARCHAR2(128)

数値引数の場合は引数のPL/SQL型の名前。そうでない場合、NULL。

CHAR_LENGTH

NUMBER

文字列データ型の文字制限

CHAR_USED

VARCHAR2(1)

バイトの制限(B)または文字制限(C)のどちらが文字列の正式な制限か

ORIGIN_CON_ID

VARCHAR2(256)

データの発生元のコンテナのID。可能な値は次のとおり。

  • 0: この値は、非CDB内の行に使用される。この値はCDBには使用されない。

  • n: この値は、コンテナID n (行の発生元がルートの場合はn = 1)のコンテナを発生元とするデータを含む行に対して使用される。

脚注1 この列は、Oracle Databaseリリース18c, バージョン18.1以降で使用可能です。

ノート:

パッケージ内のプロシージャ名をリストするには、ALL_PROCEDURESビューを使用します。

関連項目: