1.47 COMPATIBLE
COMPATIBLEを使用すると、Oracleの新しいリリースの使用が可能になる一方で、データベースを前のリリースにダウングレードすることもできます。
| 特性 | 説明 |
|---|---|
|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
|
構文 |
|
|
デフォルト値 |
|
|
変更可能 |
いいえ |
|
PDBで変更可能 |
いいえ |
|
値の範囲 |
値は、 |
|
基本 |
はい |
|
Oracle RAC |
複数インスタンスには、同じ値を指定する必要がある。 |
COMPATIBLEパラメータでは、データベースのディスク形式が互換性を持つOracleのバージョン番号を指定します。データベースはCOMPATIBLEパラメータで指定したバージョン以降にダウングレードできます。
COMPATIBLEを設定すると、新機能では将来のダウングレードを妨げる、前のリリースと互換性がないデータ形式や構造体への書込みが行われません。正しく動作するために高い値のCOMPATIBLEが必要になる機能は、ダウングレードできるように制限されるか無効になる可能性があります。
通常、Oracleソフトウェアをアップグレードする場合、COMPATIBLEは変更せずにそのままにします。アップグレード後に、ユーザーは新しいリリースのOracleソフトウェアを数週間実行し、新しいリリースが正しく動作することを確認します。その後、COMPATIBLEを最新バージョンに更新して新機能を利用します。
ノート:
-
COMPATIBLEパラメータの値はより新しいバージョンに上げることはできますが、古いバージョンに下げることはできません。 COMPATIBLEパラメータの値は、リリース更新(RU)またはリリース更新リビジョン(RUR)では変更できません。たとえば、Oracle Database 18cを実行しており、COMPATIBLEの値が18.0.0であるとします。その後、Oracle Databaseリリース更新18.6.0.0.0を適用します。COMPATIBLEの値を18.6.0に設定しないでください。18.0.0に設定したままにします。-
スタンバイ・データベース機能を使用している場合、このパラメータはプライマリ・データベースとスタンバイ・データベースの両方で同じ値にする必要があります。
-
COMPATIBLEパラメータの値を12.2.0に設定すると、SQL識別子の最大サイズが30バイトから128バイトに増加します。
関連項目:
このパラメータの設定の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。