1.102 DISPATCHERS

DISPATCHERSは、共有サーバー・アーキテクチャ内のディスパッチャ・プロセスを構成します。

特性 説明

パラメータ・タイプ

文字列

構文

DISPATCHERS = 'dispatch_clause'

構文

dispatch_clause::=

(PROTOCOL = protocol) |

(ADDRESS = address) |

(DESCRIPTION = description )

[options_clause]

構文

options_clause::=

(DISPATCHERS = integer |

SESSIONS = integer |

CONNECTIONS = integer |

MULTIPLEX = {1 | ON | YES | TRUE |

0 | OFF | NO | FALSE | BOTH | IN | OUT} |

LISTENER = tnsname |

SERVICE = service |

INDEX = integer)

デフォルト値

SHARED_SERVERS0より大きい場合は、DISPATCHERSのデフォルト値は'(PROTOCOL=tcp)'になり、TCP/IPディスパッチャが1つ作成される。

変更可能

ALTER SYSTEM

PDBで変更可能

いいえ

基本

いいえ

解析ソフトウェアは、属性を順番にかかわりなく大/小文字を区別しないで指定できるような名前値の構文をサポートします。たとえば:

DISPATCHERS = '(PROTOCOL=TCP)(DISPATCHERS=3)'

属性は、属性名全体または属性名の最初の3文字以上を使用して指定できます。たとえばSESSIONSは、SESSESSSESSIのように指定できます。

PROTOCOLADDRESSまたはDESCRIPTIONのうち、いずれか1つの属性を指定します。ADDRESSまたはDESCRIPTIONを指定する場合、その他のネットワーク属性を指定できます。これにより、複数のホームを持つホストをサポートします。

dispatch_clause

  • PROTOCOL

    ディスパッチャがリスニング・エンドポイントを生成するときに使用するネットワーク・プロトコルです。

  • ADDRESS

    ディスパッチャがリスニングするエンドポイントのネットワーク・プロトコル・アドレス。

  • DESCRIPTION

    プロトコル・アドレスなど、ディスパッチャがリスニングするエンドポイントのネットワーク設定。

options_clause

  • DISPATCHERS

    ディスパッチャの起動時の初期数。デフォルトは1です。

  • SESSIONS

    各ディスパッチャが使用できるネットワーク・セッションの最大数。デフォルトはオペレーティング・システム固有。ほとんどのオペレーティング・システムのデフォルトは16KB。

  • CONNECTIONS

    各ディスパッチャが使用できるネットワーク接続の最大数。デフォルトはオペレーティング・システム固有。

  • MULTIPLEX

    Oracle Connection Managerセッションの多重化機能を使用可能にします。

    • 1ONYESTRUEおよびBOTHは、ネットワーク・セッション多重化が着信および発信両方のネットワーク接続で使用可能であることを示します。

    • INは、ネットワーク・セッション多重化が着信ネットワーク接続で使用可能であることを示します。

    • OUTは、ネットワーク・セッションの多重化が発信ネットワーク接続で使用可能であることを示します。

    • 0NOOFFおよびFALSEは、ネットワーク・セッションの多重化が着信および発信両方のネットワーク接続で使用禁止であることを示します。これはデフォルトです。

  • LISTENER

    ディスパッチャが登録されるOracle Netリスナーのアドレスまたはアドレス・リストのネットワーク名を指定します。

    LISTENER属性は、複数のホームを持つホストを管理します。この属性には、ディスパッチャが登録される適切なリスナーを指定します。LISTENER属性は、LOCAL_LISTENERおよびREMOTE_LISTENERパラメータより優先されます。LOCAL_LISTENERおよびREMOTE_LISTENERを参照してください。

  • SERVICE

    クライアントがディスパッチャへの接続に使用できる名前を1つ以上指定します。SERVICE属性は、SERVICE_NAMESパラメータより優先されます。

  • INDEX

    変更するディスパッチャ構成を示すには、ALTER SYSTEM SET DISPATCHERS文でこの属性を使用します。(初期化パラメータ・ファイルにINDEXを指定しても、無視されます。)ALTER SYSTEM文のINDEXには、パラメータ値が初期化された順序を指定します。値の範囲は0(最初のディスパッチャ構成)から、定義したディスパッチャ構成の合計数より1小さい値です。

    たとえば、初期化パラメータ・ファイルに3つのディスパッチャ構成を指定した場合、ALTER SYSTEM文にINDEX=2を指定して、3番目のディスパッチャ構成を変更します。INDEX=3を指定して、ALTER SYSTEM文に別のディスパッチャ構成を追加することもできます。

    INDEXALTER SYSTEM文に指定されていない場合は、PROTOCOLADDRESSまたはDESCRIPTION属性の指定が必要になります。このPROTOCOLADDRESSまたはDESCRIPTIONに一致するディスパッチャ構成が存在する場合、その構成は変更されます。これ以外の場合は、新しい構成が追加されます。

関連項目: