A.7.2 レスポンス・ファイル・モードでのDatabase Configuration Assistantの実行

Database Configuration Assistant (DBCA)をレスポンス・ファイル・モードで実行し、システムでOracleデータベースを構成および起動できます。

DBCAをレスポンス・ファイル・モードで実行するには、レスポンス・ファイル・テンプレートをコピーして編集する必要があります。
  1. インストール・メディアのresponseディレクトリに、dbca.rspという名前のレスポンス・ファイル・テンプレートが用意されています。レスポンス・ファイルのディレクトリからシステム上のディレクトリに、レスポンス・ファイル・テンプレートdbca.rspをコピーします。
    ソフトウェアをハード・ドライブにコピーした場合、レスポンス・ファイルは\responseディレクトリにあります。

    ノート:

    レスポンス・ファイル・テンプレートを編集するもう1つの方法として、DBCAを実行する際に、コマンドライン・オプションとしてすべての必要な情報を指定してデータベースを作成することもできます。サポートされるオプションのリストについては、次のコマンドを入力します。
    C:\> %ORACLE_HOME%\bin\dbca -help
  2. Oracleホーム・ユーザーとしてログインします。%ORACLE_HOME%環境変数を正しいOracleホーム・ディレクトリに設定します。
  3. テキスト・エディタでレスポンス・ファイルを開きます。
  4. ファイルに記載された説明に従って、ファイルを編集します。
    DBCAは、レスポンス・ファイル・モードでは、レスポンス・ファイルに指定された値またはコマンドライン・オプションとして指定された値を使用してデータベースを作成します。

    ノート:

    レスポンス・ファイルを正しく構成しないと、DBCAが失敗します。
  5. コマンドライン・ウィンドウを開きます。ディレクトリをOracleホーム・ディレクトリの場所に変更します。
  6. レスポンス・ファイルを使用してサイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードでDBCAを実行するには、次の例のようなコマンドを使用します。
    C:\> %ORACLE_HOME%\bin\dbca {-silent} -responseFile \
    local_dir\dbca.rsp

    この例では:

    • -silentオプションは、DBCAをサイレント・モードで実行し、ユーザー・プロンプトは表示されません。

    • local_dirは、dbca.rspレスポンス・ファイルが格納されているディレクトリのフルパスです。

DBCAはデータベースを構成して起動しながら、状態メッセージとプログレス・バーのウィンドウを表示します。DBCAが表示するウィンドウは、Enterprise Edition、Standard EditionまたはStandard Edition 2 (SE2)のインストールで事前構成済データベースの作成を選択した際に表示されるウィンドウと同じです。

関連項目: