1.4 Oracle RACのアップグレード・チェックリスト
既存のOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)インストールをOracle Database 18cにアップグレードする際に関係がある追加の要件をチェックリストで確認します。
システムは次の要件を満たしている必要があります。
-
すべてのOracleホームのOracleホーム・ユーザーと同じWindowsユーザー・アカウントを各サーバーで使用する必要があります。
-
アップグレードする際に、データベース・アップグレードを実行するOracleホームでWindowsドメイン・ユーザーをOracleホーム・ユーザーとして使用する場合は、ターゲット・バージョンのOracleホーム・ユーザーも同じWindowsドメイン・ユーザーを使用する必要があります。
-
アップグレードする際に、データベース・アップグレードを実行するOracleホームで組込みアカウント(LocalSystem)をOracleホーム・ユーザーとして使用する場合は、ターゲット・バージョンのOracleホーム・ユーザーは組込みアカウント、Windowsドメイン・ユーザーまたはWindowsグループ管理サービス・アカウント(GMSA)を使用できます。
関連項目:
既存のデータベースをアップグレードするための準備方法については、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。表1-5 Oracle RACのアップグレード・チェックリスト
アイテム | タスク |
---|---|
既存のOracleインストールおよびアップグレード計画の確認 |
Oracle RAC 18cをインストールするには、クラスタにOracle Grid Infrastructure (Oracle ClusterwareおよびOracle ASM) 18cをインストールする必要があります。 関連項目: Oracle Databaseアップグレード・ガイド Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド |
インストールするOracle RACデータベースに既存のデータベースとの互換性があることの確認 |
|
RAWデバイスからのファイルの移行 |
データベース・データをRAWデバイスに格納している場合、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle RACインストールを起動する前に、RMANを使用して、そのデータをOracle ASMまたは別のサポートされているファイル・システムにコピーする必要があります。 |
すべての既存ノードをアップグレードするための準備 |
Oracle RACデータベース・インスタンスが、新しいクラスタ・インストールのメンバーにするノードと同じノードで実行されている。たとえば、既存のOracle RACデータベースを3ノードのクラスタで実行している場合は、Oracle Universal Installerを使用してデータベースをアップグレードする際に、3つのノードすべてを選択する必要があります。アップグレード時に3つ目のインスタンスを削除して、クラスタ内の2つのノードのみをアップグレードすることはできません。 |
Oracle RACデータベースのバージョンがOracle Clusterwareのバージョン以前であることの確認 |
クラスタでは、Oracle Databaseの複数のOracleホームを使用できます。ただし、これらのホームのOracle RACデータベース・ソフトウェアのバージョンは、インストールされているOracle Clusterwareのバージョン以下である必要があります(使用するOracle Clusterwareのバージョンより後にリリースされたOracle DatabaseのバージョンをOracle Clusterwareで使用することはできません)。次に例を示します。
|
親トピック: Oracle RACのインストールのチェックリスト