データのトランスポートの互換性に関する注意事項
データをトランスポートする場合、Oracle Databaseはターゲット・データベースが稼働する最低限の互換性レベルを計算します。
ターゲット・データベースが同じプラットフォームにある場合も、別のプラットフォームにある場合も、トランスポータブル表領域を使用して、同じ互換性または高い互換性が設定されているターゲット・データベースにソース・データベースから表領域または表をトランスポートできます。ソース・データベースの互換性レベルがターゲット・データベースの互換性レベルよりも高い場合、データ・トランスポート操作が失敗します。
次の表に、様々な使用例でのソース・データベースとターゲット・データベースの互換性の最低要件を示します。ソース・データベースとターゲット・データベースの互換性設定は同一である必要はありません。
表1-1 互換性の最低要件
トランスポートの使用例 | 互換性の最低設定 | |
---|---|---|
ソース・データベース | ターゲット・データベース | |
フル・トランスポータブル・エクスポート/インポートを使用したデータベースのトランスポート |
12.0 (Oracle Database 12c以降のデータベースの 12 (11.2.0.3以上のデータベースの |
12.0 ( |
トランスポータブル表領域を使用した、同じプラットフォーム上のデータベース間での表領域のトランスポート |
8.0 ( |
8.0 ( |
トランスポータブル表領域を使用した、ターゲット・データベースとデータベース・ブロック・サイズが異なる表領域のトランスポート |
9.0 ( |
9.0 ( |
トランスポータブル表領域を使用した、異なるプラットフォーム上のデータベース間での表領域のトランスポート |
10.0 ( |
10.0 ( |
データベース間での表のトランスポート |
11.2.0 (Oracle Database 12c以降のデータベースの |
11.2.0 ( |
フル・トランスポータブル・エクスポート/インポートを使用する場合、ソース・データベースはOracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)以降のデータベースであり、ターゲット・データベースはOracle Database 12c以降のデータベースである必要があります。Oracle Database 11gリリース2 (11.2.0.3)以降のデータベースからOracle Database 12c以降のデータベースにトランスポートする場合は、VERSION
データ・ポンプ・エクスポート・パラメータを12
以上に設定する必要があります。Oracle Database 18cデータベースからOracle Database 18cデータベースにトランスポートする場合は、COMPATIBLE
初期化パラメータを18.0.0
以上に設定する必要があります。
親トピック: トランスポータブル表領域を使用したデータの移行