ソース・データベースと複製データベースのデータベース・ファイルでの同じ名前の使用
ソース・データベースと複製データベースのファイルに同じ名前を使用するには、特定の条件が満たされている必要があります。
最もシンプルな複製方法は、ソース・データベースと同じディレクトリ構造とファイル名を使用するように複製データベースを構成することです。同じディレクトリ構造と名前を使用できるのは、リモート・ホストに複製する場合のみです。
同じディレクトリ構造とファイル名を使用することは、使用する環境が次の要件を満たしていることを意味します。
-
ソース・データベースがASMディスク・グループを使用している場合、複製データベースは同じ名前のASMディスク・グループを使用する必要があります。
-
ソース・データベース・ファイルがOracle Managed Filesの場合、補助インスタンスは、ソース・データベースと同じディレクトリの場所に、
DB_CREATE_FILE_DEST
パラメータを設定する必要があります。ソース・ホスト上と宛先ホスト上でディレクトリが同じであっても、Oracle Databaseは複製ファイルに対して相対ファイル名を選択します。 -
ソース・データベースのデータベース・ファイルの名前にパスが含まれている場合、そのパス名は複製データベースにあるパス名と同じである必要があります。
-
Oracle Real Application Clusters (RAC)環境の場合は、ソース・データベースと宛先データベースの
ORACLE_SID
パラメータに同じ値を使用します。
前述の推奨事項に従って環境を構成する場合、複製ファイルの名前の指定で必要となる追加の構成はありません。
親トピック: 宛先ホストでの補助インスタンスの準備